「高校生漫画家というファンタジー」バクマン。 じゅんさんの映画レビュー(感想・評価)
高校生漫画家というファンタジー
クリックして本文を読む
なんだか漫画の原作よりずっとリアリティを抑えた、ファンタジーしてる映画だなぁという印象でした。
始めの方はまあ良かったのですが、高校に通いながら連載しているのにアシスタントもつけてなかったりした所から、「これはリアリティよりファンタジーよりなのかな?」と思って気を改めて観ていましたが、もはや色々と気になってしまってダメでした。
(高校生作家ではない福田だけアシつけて描いてたのがまた違和感有りでした…)
ヒロインの亜豆は特にいいところもなく、真城や高木の漫画家になる切っ掛けを作っただけの役どころになってしまっていたのは残念。
逆に、宮藤官九郎の川口たろうはとてもハマっていて、もっと見ていたかったです。
彼のスピンオフで作ったほうがきっと面白かったはず!
あとは担当の服部を原作の「デキる人」感を薄めて主人公に寄り添うようなキャラにしたのは結構良かったです。
漫画を描く、という絵的に地味なところをバトルのような描写にしてみせたのは凄いと思いました。
プロジェクションマッピングを取り入れたシーンは見ていて楽しかったです。
あとはエンディングクレジットの見せ方がこだわっていて良かった。
コミックスの背表紙に各スタッフの名前が書かれているというのは斬新で面白かったです。
総評としましては、「バクマン。」は漫画で描かれることに意味がある作品だということを再確認した気がします。
この映画で見るべき所は映像表現のみです。
コメントする