「園子温のレリゴー…」新宿スワン 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
園子温のレリゴー…
なんと言うか…色々なものを裏切られた気のする一本。
「それなり」に観られるし、楽しめる…
けれど力不足×力不足から生まれた、これぞ残骸。
開始15分で作家性を棄てた園子温のボロが出るし、綾野剛の役者としての不器用さを延々見せられる羽目になるとは…
他の役者も、とにかく個人的な自己主張に力を注ぎ、役なんかそっちのけ。
ニッチな作家監督に、商業映画は無理だし。
日本の若手俳優を「役者」と呼ぶには、まだまだ遠い事だけはよくわかった。
なにより、地元ロケがやたら推されていた分。
余計に編集の粗や、地元民の恥部(エキストラが綾野剛の写メ撮ってやがるし、挙句背景としてソフトフォーカス処理されてちゃね…)やらが邪魔をするというのはあるけれど。
やはり1番酷いのは脚本だなぁ…と思ったらブス専のあの薄男の仕事だったよ。
まさに「邦画のガン」、本領発揮か…
ともあれ。
誰が撮っても、誰が演じても(話題性があればね)変わらない…
当代に掃いて捨てるほどある、「ポスターの出来が1番良い」邦画作品。
こんな園子温、山田孝之を観たくなかった…涙
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