フューリーのレビュー・感想・評価
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過去鑑賞
お金がかかっているだけあって、とてもリアルに見える映像でしたね。
ストーリーとしてもいろいろ詰め込んであったので、2時間を超える作品でしたが、飽きる事なく最後まで鑑賞出来ました。
ただ、時期が1945年4月だったり(そんな時期にあんな綺麗な格好したその割りには装備が貧弱なSSの隊員300人が何していたんでしょうね?)とか、動けなくなった戦車一台にあれ程手こずるのも納得いかなかったり、そのせいで、たった5人で300人相手に戦うという一見熱い展開も実はたんなる大虐殺に感じてしまいましたし、ウォーダディことブラッド・ピット演じたドンを狙撃した狙撃手の状況にそぐわない格好に驚かされたりと、 ミリオタではない僕からしてみてもツッコミたくなる箇所はあるのですが、でも個人的には十分楽しめました。
特にM4シャーマン戦車vs. ティガー重戦車は鳥肌が立つくらい迫力のあるものでしたよね。あれだけの短時間の映像で戦力差が格段に違う事を知らしめながら、搭乗員の恐怖もまざまざと伝わってきましたし、今までの戦車同士の戦闘を覆すようなスピーディーで緊張感あるこのシーンだけでも一見の価値があるかと思います。
戦闘シーンと言えば、全部が曳光弾という訳でもないのでリアリティさには欠けてしまいますが、弾道の軌跡がわかる新たな手法もなかなか良かったかと思います。
It's my home. インパクト大の戦車戦!
最近戦車関連にハマっていて色々と観初めているのですが、本作は本当に凄かったです。さすが博物館から本物借りてきているだけあって良くできてますわ。
序盤の闘いから市街地まで、中盤のシャーマンvsティーガー、そして最後の戦闘とガッツリ戦車を堪能できます。まぁ、最後の戦車に籠城しての闘いは既に戦車が動けない状態だったのですが、中盤のシャーマンvs ティーガーの闘いは大戦中の戦闘をリアルに再現しているようでメッチャ手に汗握りました。撃ってもあまりダメージにならない丈夫なティーガーに対してシャーマンは一撃でやられ、味方がドンドン減っていく中で装甲の薄い後ろまで回るりこむまでの緊迫感。戦車内のやり取りもちゃんと観れるのでこっちまで緊張が伝わって来ますし、戦車同士の闘いの迫力が半端ないです。すっごいリアルで、実際にこういう戦闘が行われていた事が伺えます。
"ウォー・ダディ"ドンを演じるブラッド・ピット。一本筋の通った戦車乗りの軍人が様になっています。新兵のマーチンにわざわざドイツ兵を殺させるとかメッチャ嫌な上司かと思ったのですが、殺しを覚える事が戦場で生き抜く為には不可欠だったから殺らせたのでしょう。戦争の現場をちゃんとわかってる行動です。
その他の隊のメンバーもシャイア・ラブーフ、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーンサル、ローガン・ラーマンと豪華です。私生活では問題児のシャイア・ラブーフが聖書を愛読する善い人ポジション。あ、スコット・イーストウッドもちょこっと出てたんですね。
しっかり戦争の悲惨さを描けているのは自身も海軍出身の経歴を持つデヴィット・エアー監督ならではですね。以前クリント・イーストウッドが「戦争を美しく語るものを信用するな、彼らは決まって戦場にいなかった者なのだから」と語っていたそうです。デヴィット・エアー監督は自分の経験に基づき、色々とこだわり抜き戦争の悲惨さを伝えてきていると思いました。戦争映画としても戦車映画としても良作でした。
戦争と人間性
個人評価:3.9
物語は敵味方の二元論のアメリカ側の目線が中心ではあるが、若い兵士の目を通し、正義とは、また人間性とは何かを描いている。それと同時に戦争という現実で生きるには、マシンになる事が正しい道である事も、歴戦の軍曹から学ぶ。
最後のナチスの若い兵士が、殺す必要のないノーマンを見逃した事で、戦争と人間性を対比させ、物語をアクションだけではない、深みのある物語にしている。
しかしながら、戦車の戦闘シーンは秀逸で、弾道の表現は、他に類を見ない演出をしていると感じる。
ナチスバスターのブラピもハマり役で、とても素晴らしい役者だとつくづく思う。
戦争は悲惨だ
ということを伝える映画。
指揮の良さと運の良さから生き残ってきた戦車一台。
その隊長の神通力も部隊全体には及ばなかった。
そして最後には自分の戦車にも。
それにしても戦車戦というのはこのように戦われていたんだと勉強になった。
占領した町での行いは、それが戦争なんだろうが、略奪・暴行・凌辱。
あれは同意の上の事と主張するのだろうか?
いずれにしても悲惨ではある。
どこの国も戦時には同じようなことが行われる。
望まない命のやり取りしていると人は尋常ではいられないんだろう。
あの町の部屋でのひとこまが物語っている。
最後の決断は戦うことに疲弊した、ある意味自殺だったんだろう。
ブラッド・ピットの主演・製作総指揮で、第2次世界大戦下、たった一台...
ブラッド・ピットの主演・製作総指揮で、第2次世界大戦下、たった一台の戦車で300人のドイツ軍部隊と渡り合った5人の兵士たちの姿を描いた戦争アクションドラマ。共演にはローガン・ラーマン。
戦車映画
風を切る音を上げ飛び去る対戦車砲
轟音を上げる戦車
容赦のない戦い(ナチってハリウッドじゃ相当憎まれてるんだなと感じた)
戦闘場面が真に迫るものがあってよかった
最初はへっぽこでほかの人に説教をされていた新入りのノーマンがたくましく成っていく成長ものかと思ったけれどそれに終わらず、みんなにかばわれて一人生き延びて救援部隊に「英雄だ!」とまつり上げられる・・・
なんだか悲しいラストだなと感じた
もういい、わかったよ。戦争が悲惨だってことは。よせよ、もうわかった...
もういい、わかったよ。戦争が悲惨だってことは。よせよ、もうわかったから。そんな気分になります。
冒頭から襲い来る残虐シーン、怒涛のラッシュ。いやはやもうバンバンエスカレート。そろそろ別のお待ちかねシーンが、キタキタ、あらそこは紳士的なのね。
新米兵士の物語としても面白い。だがやはり人間、グロに惹きつけられるんですね。実感。この残虐さ、夢中で見てました。嫌いじゃない(怖)
ブラピがさすが、魅せます。
ただ、晩飯前に見る映画ではなかった(笑)
【ブラッド・ピットの魅力満載 戦車映画の傑作。苛烈な戦闘シーンを描くことで、強烈な反戦映画としても心に残る作品である。】
ー”FURY :激しい怒り”と殴り書きされた砲身を持つ、M4中戦車シャーマン。ー
その戦車を指揮するのは、ウォー・ダディーの異名を持つ、ドン・コリアー軍曹(ブラッド・ピッド)。歴戦の猛者である。
彼の部隊は、(今にして思えば、凄い陣容なのだが)
・バイブル:役割 砲手 冷静沈着、聖書を暗記(シャイア・ラブーフ:彼がプライベートで、今作後も偶に起こす警察沙汰を知っていると、この役が少し笑える・・。)
・ゴルド:役割 操縦手 酒好きだが、頼れる漢(マイケル・ペーニャ)
・クーンアス:役割 装填手 人間味が一番あるかな。お調子者だが、勇気ある行動に沁みる事になる(ジョン・バーンサル)
そして、美味しいところを全て持って行った
・ノーマン・エリソン:役割 副操縦士 新兵 事務担当のタイピストなのだが、何故か”FURY ”に搭乗する事に・・。(ローガン・ラーマン)
北ドイツの村を制圧したあと、束の間の休息を楽しむウォー・ダディー達。怯える、美しい未亡人エルマと従妹エマに気を使いながら、ウォー・ダディーは、紳士的振る舞いで、料理を作る様に頼み、エマがノーマンに惹かれている様を見たウォー・ダディーの粋な計らい・・。
(彼が、歴戦の勇士の顔の反面、優しい人間性をしっかりと持っている事が確認できる・・。こういう部分をきちんと描くことはとても大切・・。)
が、戦禍は止まない・・・。
再び進軍するウォー・ダディー達。
そして、”クロスロード”の確保のための絶望的な戦いが始まる。
シャーマン戦車とティーガー戦車との唸る砲弾の音も記憶に残る死闘の数々も凄まじく、更に”クロスロード”の5人対ドイツ精鋭部隊500人(と、当時の資料に記載)の戦いは更に凄まじく、息を飲んで大スクリーンに見入った作品。
(数年後、NHK-BSで観たが、面白さ変わらず。)
<戦車戦をメインに据え、苛烈な戦争を描きながら、”強烈な反戦思想を込めた”映画の傑作だと思います。>
<2014年12月4日 劇場にて鑑賞>
本物のティーゲル戦車登場
総合:80点 ( ストーリー:70点|キャスト:75点|演出:85点|ビジュアル:85点|音楽:65点 )
戦争を格好良く描くのではなく、悲惨さを強調するだけでもなく、特に戦争を知らないノーマンの目を通してありのままに戦車の戦闘の現実を描こうとしているように思える。戦争を体験した彼が現実に目覚めていく姿も良いし、とても迫力のある映像だったし、演出の質も高かった。
冒頭でアメリカ軍戦車がドイツ軍戦車に劣ると書いておきながら、なかなかドイツの優秀な戦車が登場しない。それが登場するときが物語の最後となるのかと思ったら、それは見事に外れてしまった。しかし登場したティーゲル戦車は過去の映画によくあるアメリカ軍戦車にドイツの紋章を書いただけではなく、世界で唯一の本物の稼働するティーゲル戦車が登場したのは嬉しい喜びだった。
そして結末の場面だが、いくら命令とはいえなぜここで死を覚悟して圧倒的多数の敵軍と戦うと決めたのかが疑問に残った。偵察に出たノーマンは、精鋭のSSが対戦車擲弾を多数装備しているのも見えたはず。勝ち目のなさそうな状況で、無線が壊れて援軍も期待出来ない。そもそもティーゲルとの戦闘でそうじゃなくても戦力不足になり、その時点で計画は破綻しているのにどうして戦闘をしたのだろうか。
そして戦力差がありながらもドイツ軍はせっかく多数装備されている対戦車擲弾をなかなか使うこともなく、フューリーはしぶとく夜まで生き残るのも不自然だった。まるで映画のためにわざと勝てる戦いをせず、わざわざ対戦車擲弾を使うのを躊躇ったのではないかと思えた。脚本には不自然さがあった。
映像は全体に良いのだが、大きな欠陥としてはやたらと弾丸と砲弾の光跡が見えること。曳光弾ならば現実に見えるが、徹甲弾ですら砲弾の飛ぶ光が見えるのは映画のためとはいえやりすぎで現実感がなくなる。
グロ指数高し
戦車間バトルがメインと思ってたらさにあらず、がっつりリアルな戦争もの。
グロ表現もかなりストレートだし2回くらいビクッとなってしまった。
戦争映画における戦車は、歩兵目線によるモンスターみたいな描かれ方が多いなか、戦車目線は自分には新鮮だった。
とはいえ無敵であるはずもなくたびたび訪れるバトルに緊張を強いられる。
そして制圧した街での束の間のドラマも破られるのであった。
基本的にはリアリズムにこだわっているのだが、終盤のドイツ軍の不用意加減はストームトルーパーみたいだったのがちょっと残念。バンザイ突撃するようなシチュエーションではなかろうに。
ともあれもっと評価されてもいい出来だと思う。
5人vs300人
FURYと名づけられた一騎の戦車。緒戦を生き抜いた荒くれ者たちが乗るタンクだったが、欠員が出たために新兵のようなノーマン(ラーマン)が配属された。連合軍にはタイピストとして参加していたのに、何かの手違いで配属されたようだ。いやいやながらも過酷な戦場へと駆り出され、人を殺したくないという思いを持った若き青年が徐々に戦闘員らしく成長していくストーリーともとれる。イケメン俳優をリーダーとして戦争賛美に取られるのも仕方ないが、このノーマン目線でストーリーが進むので、平和主義者が戦場の狂気に飲み込まれてゆく展開をほめるべきかもしれない。
人間関係で特に印象に残ったのが荒くれ者としか思えないグレイディ(ジョン・バーンサル)が十字路にある一軒家でノーマンの一時の恋人エマを奪おうとしたり暴言の数々を素直に謝罪したことが挙げられる。この謝罪があったからこそ自ら殺戮者と変貌を遂げるノーマンの心理変化がわかりやすくなるのだ。
クライマックスは300人のドイツ兵を相手に戦車に籠城する場面。戦車はキャタピラーが外れたものの機関銃、大砲などは手動で可能である。しかし、多勢に無勢、弾薬が尽きたところで猛攻撃に遭い、隊長も撃たれたことでノーマン一人が取り残されるのだ。脱出用パッチから戦車の下の泥にまみれて生き残り、やがて連合軍に救助されるまでのお話。
ブラピの大将がドイツ語を操れたり、バイブル(ラブーフ)と呼ばれる男が聖書ネタでニヤリとさせる効果を持っていたり、ゴルド(マイケル・ペーニャ)が優しさ全開で好人物だったりと、脇役がいいので映画としても締まったストーリーに仕上がってると思う・・・
まあまあ面白かった
あんまし内容無かったけどね
でも局地戦の映画なんてそんなもん
ツッコミどころや疑問はあるけど、まぁ映画やしね
最初は1輌だけで敵戦力を突破するとか思ってたけど
逆に動けなくなった戦車でどう戦うかってラストやった
そこが良かったね
きつい
淡々と戦争のエグいところを見せられ、ラストはだから何って感じで、結局何が言いたいのかいまいち分からず。ちょっと期待してたものと違った
映像は迫力あるが、もうちょい演出のやりようはあるような気もする
全てを飲み込む、壮絶極まりない修羅場
通常スクリーンで鑑賞(字幕)。
フューリーと名づけた戦車に搭乗する5人のアメリカ兵の姿を通して、戦場の過酷さと悲惨さを突きつけて来ました。
ブラピが「イングロリアス・バスターズ」に引き続いて、ナチスへの憎しみに燃えるアメリカ兵を演じていました。
同作とは違い、ポップさは皆無。戦争を早く終わらせるためにナチスを皆殺しにしようとする悲壮を秘めた役柄でした。
搭乗員の合言葉―「最高の仕事だ」。いろいろな意味を内包しているようで、全てを狂気に飲み込んでしまう戦争の壮絶さを一番よく表現している言葉ではないかなと思いました。多くの修羅場を仲間と共に潜り抜け、彼らが到達した一種の悟りとも言える境地を表しているような気もしました。
戦争映画ならではな大迫力のアクションが満載!
ドイツ軍のティーガー戦車とフューリーの一騎打ちや、クライマックスの300人のSS部隊との壮絶な死闘に大興奮でした。地雷によってキャタピラが破損し、十字路の真ん中で孤立した絶体絶命の状況の中、四方八方を敵に囲まれながらも、任務のために最善を尽くそうとする彼らの姿が胸熱でした。
[余談]
新兵のその後が気になる。
[以降の鑑賞記録]
2018/08/06:DVD(吹替)
※修正(2023/06/08)
戦争とは怖いもの
1954年4月、十字路を守るため300人のドイツ人に、
一輛の戦車、フューリーで立ち向かった5人の兵士を描いた作品。
なぜ戦争を起こすのか。
なぜ人は人を殺すのか。
戦争映画を見るたびに不思議でなりません。
話が飛びますが、
私は本を読む時、まず結末を読みます。
早く最後を知りたい、知って落ち着きたい。
面白くないじゃんとよく言われますが、
そこに行くまでの過程を楽しめるから面白いです。
しかし今回あることに気をとられていて、
小説を読まずに見に行ってしまい、
手に汗を握る状態。
ドイツ軍との戦いは、
激しく悲惨で…。
特にドイツ最強の戦車、ティーガーとの戦い、
(本当に強かった)
ドイツ300人対フューリー5人の激戦は、
迫力があり怖かったです。
ブラピ演じるドンは、
適格な判断と仲間を引っ張る力を備えてますが、
その裏には弱さもある。
完璧な人はいませんね。
ローガン・ラーマン演じる新兵ノーマンが敵を殺せなかった為に、
(ローガンの白い顔が殺し合いに耐えられない弱さをよく出している)
厳しい叱責を飛ばし、
無理にドイツ兵を殺させようとする厳しさもありますが、
暖かい目で見守る時もあり。
父と息子みたいでした。
(ボイド役でシャイア・ラブーフが出演していたんですね。久しぶりすぎてわからなかった)
ドイツ人が歌を歌いながら侵攻してくる姿が怖くて…。
結末を知らないと、
この緊張感だったり怖さに耐えられません。
(そしてその時の私は、映画館なのに自分の家にいるかのように、リアクションが大きくなります)
ブラピ辺りがアカデミー賞にノミネートされそうですね。
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