フューリーのレビュー・感想・評価
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夢現
この大作の大半は戦闘シーンです
臨場感抜群、観終わった後、夢現…と言いますか茫然自失の状態でした
戦争モノにありがちな、兵士たちの背景(例えば年老いた母親や故郷に置いてきた妻子など)は全く描かれていません
ただひたすらシンプルに戦闘シーンが繰り返されていきます
物語はドン(ブラッドピット)率いるフューリー号に、みるからに草食系の新人ノーマンが配属される所から始まります
ドンはノーマンに「誰とも親しくなるな」と言い、嫌がる彼に無理やり敵を撃たせます
「リタイヤする」と泣き喚くノーマンでしたが、ある出来事をきっかけに一人前の戦士に変わっていく姿は本来必要のないはずの姿であり、とても切なくなります
誰とも親しくなるな、と言ったドンですが実は誰よりも仲間を愛しています
仲間が亡くなった時の苦しみを知っているからこその発言かもしれません
この映画は色々な見方が出来ると思います
純粋に戦闘シーンを楽しむ娯楽作品として観ることも出来るでしょうし、戦争の現場を知る手段にもなるでしょう
戦争を繰り返してはいけない、という分かってはいるけれど、だからこそ非常に重いメッセージが込められています
私の唯一の不満はドンが美しい顔のまま死んでいくラストシーンです
戦争の悲惨さを伝えたいならかつてドンが独兵に対してそうしたように、ドン自身が無惨に死んでいくべきだと思いました
特に若い世代の観客に「カッコ良い」と思われてはいけないのです
戦争はカッコ良くてはいけないのです
極限状態で人はどうなるのか、おそらく全ての理由を「戦争」にして敵を撃つことしか考えなくなるのだという事がよく分かります
「理想は平和だが歴史は残酷だ」
リアル戦車戦
惜しかった。音は凄かった。
熱くなるなー
この頃、戦争映画をポチポチと見ている中、フューリーの予告を見てると、戦車の戦闘シーンがあり、なんかもうそれだけで見ようと決めました。
んで、実際に見てみると、対戦車戦はそこまで無かったんですけど、タイガー戦を見れただけで満足…
なんですか、あいつ。硬すぎるじゃないですか。
なんだか、戦車にはまりそう…
内容的にも満足ですね。グロい部分もありますけど、自分的にはそこまで、うわっ!となるレベルではないですし。
戦争ってこんなに理不尽で残酷なものなんですよ、ってのを無理に見せようとしてる感じはありますが、それも新兵を成長させる過程を見せ、感情移入させやすくする為なんでしょうね。
確かに現代人としては、新兵のように人を簡単に殺すことに抵抗ありまくりですからね。
同じ立場に立たせたかったのでしょう。
あとはラストの戦闘は熱くなりましたね。
いや、無理だろ!って思うんですけど、希望を探しながら見てしまうので、一つ一つの戦いの度に、どうだ!これでどうだ!まだ終わらんのか!って思って、熱くなりました。
まぁ、でも心にガツン、と残るものは少なかったので、自分の中での名作としては残らないでしょうね。
なんだろなー
どこが、ってのが、言えないのが難しいとこなのですが。
俳優たちの名演技が光る作品
まぁまぁグロテスクなシーンがあるので、苦手な方は避けたほうがいいかも。過去の作品にはもっとグロテスクなものもありますが、そこそこのレベルかと。戦闘シーンの迫力や緊迫感は◎
一番の印象は名演技。ブラッド・ピットの演技は文句なし。50歳であの肉体はすごいの一言ですね~実際の戦場にいた兵士はあんな肉体だったのかな~?と疑問に思いながら。。。それよりも感心した俳優がバイブル役のシャイア・ラブーフとノーマン役のローガン・ラーマン。臨場感や、感情の変化など、引き込まれるものがありました。
ストーリーへの共感レベルはそこまで高くなかったかな~そこが少し残念。
臨場感炸裂。
この監督の作品といえば先日観たばかりの「サボタージュ」。
 今回は戦争映画だ。また肉片や内臓が飛び散るのか(汗)と
 イヤな予感がしたが、ブラピ効果?でその辺りはかなりソフト。
 海軍や空軍が持て囃される時代に、陸軍戦車をドーンと描く
 製作陣の心意気は大したもの。監督には海軍所属歴があるし、
 ブラピはバックがアンジー姐さんですから、アメリカ万歳な
 戦争映画になっていないところが、好意的であり挑戦的。
 当時のドイツ軍が米軍相手にオロオロしないと思うんだけど。
 (でもかなり無能な動きをしていた気はします^^;)
本物の戦車で撮影したことも話題になっていたけど、俳優陣の
 リアル戦場体験合宿も凄かったらしい。もう二度とあの訓練は
 やりたくない!って最年長ブラピはやや苦い顔でインタビューに
 応えていた。しかしそういった努力が功を奏して臨場感溢れる
 映像が完成されている。観ていて本当に怖い。弾が飛び交い、
 大砲が爆裂する陸上戦闘シーン。首を出していて大丈夫か?と
 思ったとたんにドキューン!とふっ飛ばされる。さっきまで共に
 食事をしていた一般人が爆撃であっという間に死体に変わる。
 兵士達の過去やそれまでの対戦などは予期させる程度に止め、
 ひたすら戦闘の毎日。新兵ノーマン目線で描かれるベテラン兵の
 挙動は不思議であり恐ろしくもあり孤独と恐怖に満ちているのが
 分かる。だから同じ戦車内で疑似家族のような連帯感を持つ。
 おそらく自分の最期を看取るのがこの仲間達になるからだろう。
フューリーと名付けられた戦車のラストを観終えると、
 これはほんの一部であったと分かる。彼ら以外の戦車内でも
 同じような戦闘が相次いで、多くの兵士が死んだに違いない。
 (なにせSSに突破されたわけですから)
 目の前で日々恐ろしい戦闘が繰り返されて、しかしこれが仕事で
 あるがゆえ逃げるわけにも諦めるわけにもいかず、正義を信じて
 ただ前へ進むしかなかったという現状を否応なく理解させられる。
(いや、凄まじいのなんの。後半はややドラマ構成なんですけど)
「コンバット」の方が考えさせられたなぁ
感動はない、でももの凄く意味がある映画。
感動はない、でももの凄く意味がある映画。
アメリカがハリウッドが英雄ブラピを使って戦争には善も悪もない、ただ勝者と敗者があるのみ、双方が悪であると表現した映画。
 先の大戦を描く最悪の映画『パール・ハーバー』の劣悪ぶりは語るべくもないが、最近の『リンカーン』然り彼らが描く戦争は『聖戦』。
この映画ではアメリカ軍人による民間女性・子供への容赦ない虐殺、敵国女性への蹂躙・〇姦、それを英雄ブラピが演じる意味。戦争とは人間を悲惨・異常なchaos(ケイオス)に陥らせるもの。
また歴史とは勝者が作り上げる勝手気ままな武勇伝。こういう映画が次々に出てこない限りアメリカ人は今後も女性・子供民間人への大量虐殺を続け、英雄・聖戦と語り継ぐ。
フィクションとしての『映画』の完成度は壮絶な戦闘シーンをはじめてこだわり抜いた本物の追求がもたらす臨場感は素晴らしい。
 冒頭、『感動しない』と述べたのは最強ドイツ陸軍にアメリカ陸軍が5対300人で勝てるはずがない戦隊ヒーロー映画のようなパロディ感。
ただフィクションと思えば十分楽しめる映画でしょう。
非常に素晴らしい
一生持ち歩きたい、"最高の教科書"
ここに宿ってる"覚悟"闘い"、"男"とは何か?何なのか?それがたった一本の、この映画に宿っていた!間違いなくそう感じる!
ローガン・ラーマンが最高だった!!"草食系男子"の代表を本作で一身に引き受けて、人生の先輩に揉まれ学び、"男"として成長する姿、"マシン"の称号を得る瞬間、もう涙腺緩むしかなかった。
戦争映画は大好きだけど、こんなに共感したうえに、"男の称号"が詰まってるなんて、現代男子は是非見るべき!眼(まなこ)に焼き付ける価値はあるから!
良いと思うよ
戦闘シーンや人間模様はとても評価出来ますが、結局何を伝えたいのかが最後まで分からなかった。
ローマンが生き残った。新兵で前線は初めてで人を殺めるのも初めての人間が最後まで生き残った、なのに最後の最後まで何も語らなかった、彼が語ったならばかなりの説得力があったはずなのに。
最後に思ったのが戦争映画好き、戦車好きよ集まれ!的な映画なのかなと感じました。
戦争がいかに残酷か などというありふれたメッセージを伝えたいだけなのだとしたらこれを見て得るものは今まで戦争映画を見てきた人にとっては何も感じられないのではないか。
ただ、ブラピ超かっこいいし、戦車もシブイ!
第二次末期の爆撃機主流の時代に戦車ってかっけぇと思いました。
戦車対戦車ってあんな風に戦うって初めて知ったし。
ノーマンがマシンになる瞬間
初番、身なりの汚れた(おそらく演出の意図だろう)ウォーダディが嫌がるノーマンに無理やりドイツ人を殺させる。それからウォーダディの身なりを整えさせて見せた、その姿はどことなく年をとったノーマンを思わせる見せ方をしていることから。ウォーダディことドンもかつてはノーマンと同じタイプの人間だったことが察しられる。初番に仲間の死に独りで慟哭したりクライマックス前に聖書の一文を繋ぐシーンもそれを裏付けている。だからウォーダディがノーマンを気にかける描写が浮ついてはいない、二人は擬似的な親子にあるいは兄弟にみえる仕掛けになっている。
戦争での極限状態がドンをウォーダディへと変えたのだ。
クライマックスで極限状態を体験したノーマンもマシンに変わる。これから思うに作品の本題は「戦争は無慈悲にも人を後戻りにはできない存在に変えてしまう」だろう。
そうゆう視点からすればこれは監督デビット・エアー作品である。
中盤、悲劇的なシーンでクーンアス(ジョン・バーンサル)が「死んだものは甦ってはこない」みたいな台詞をいうが、ある人気TVシリーズを思い出してしまい、思わず笑ってしまったのは我ながら場違いだったと反省。
飽きないが
始まってしまえば、こういう事だ
始まってしまえば、こういう事だ。
強烈な体験でした。臨場感に圧倒されました。
戦場でしか生きられなくなってしまった者、信条と現実に心を引き裂かれる者。
本当に、始まればこういう事だ、と思いました。
戦争の事を考える時、きっと胃のむかつきと共にこの作品を思い出すだろうと思います。
戦車フューリーに搭乗する事になったノーマン、いきなり気絶しそうな目に遭い、へたり込み…。
ローガン・ラーマンが否応なく地獄に引きずりこまれる新兵を熱演、とても良かったです。
フューリーチームのリーダーを演じるのはブラッド・ピット。クレバーで強力で、まあ間違いない感じのハマり役でした。
バイブルとあだ名される信仰深い青年も印象的、シャイア・ラブーフの演技が見事でした。
劇場で観て良かったです。でも一回でいいかな、厳しかった。
アメリカの戦争映画
テーマが分かりづらいので、感情移入しずらい映画でした。戦車戦は十分に楽しむことができました。ドイツ人婦人との食事シーンはなにを訴えているのか、いまいちピントが合ってない気がしました。ブラッドピットのためのカッコいい死に方みたいな映画だったのかもしれません。
無駄なとこなし‼︎
結局戦争は、ひとがひとを殺し合うという地獄
戦争映画なので愉快な感想はおきてこないが、プラトーンを観たあとのような後味の悪さはなかった。けしてアメリカ万歳でもなく、ドイツが悪の権化でもなく、押し付けの正義や過剰な家族愛もない。とにかく戦争の前線で命を張っている緊張感と空しさが伝わってきた。
ひょろひょろの役立たずだったノーマンが、一人前の砲手になっていく。そして付けられたアダ名が「マシン」。本人も仲間に認められた満足から笑顔で受け止めるのだが、平時でいえば、殺人兵器ってことでしょ?そう言われることが誇りに感じてしまう「戦争」というものが恐ろしい。
ブラピが、そのノーマンを一人前にしていくいくつかの場面を思い返すと、おそらくブラピの新人時代にも、ああして鍛えてくれた上官がいたんじゃないかって思える表情をする時があった。ノーマンもこの先、冷徹でなく冷静な指揮官へと成長していくのだろうと思わせるラストだった。(実際には、このあと直ぐにドイツは降伏するが)
ふと、ノーマンのような若者が老人になった時を想像した。
孫から「おじいちゃん、戦争にいったんでしょ?」と聞かれたとしたら、いろんな思いが去就して、なにも答えられないのだと思う。
僕が若い頃、戦争について尋ねたときの祖父の態度が、そうだった。
リアルな戦闘シーンだが。。。
戦争映画は難しいところに来ているのかもしれない。
デビッド・エアーは「エンド・オブ・ウォッチ」で名を上げた人で、確かにあの映画はすごかった。
僕は、本作にもあのタッチを期待していた。写実的ともいうべき映像が、戦場に展開されていれば、それはすごいものができるだろうと。
だが、それは大きな期待はずれに終わった。
どちらかというと、ヒロイックファンタジーという感じであった。
ノーマン(ローガン・ラーマン)の成長譚としてとらえることもできるが、戦場における成長とは何か、が問題になる。無抵抗のナチスを射殺することが成長なのか。
戦闘場面はさすがに迫力があったが、それだけでは戦争は語れない。
全317件中、221~240件目を表示

 
  














