「リアリティとおとぎ話と。〜タイガーⅠ型 vs. シャーマン」フューリー Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)
リアリティとおとぎ話と。〜タイガーⅠ型 vs. シャーマン
2014年公開、アメリカ・イギリス映画。
【監督・脚本】:デヴィッド・エアー
主な配役
【「フューリー」車長ドン】:ブラッド・ピット
【砲手バイブル】:シャイア・ラブーフ
【新人副操縦士ノーマン】:ローガン・ラーマン
【操縦士ゴルド】:マイケル・ペーニャ
【装填手クーンアス】:ジョン・バーンサル
◆ブラッド・ピット
本作は何度も観てきたが、
いつ見てもカッコよい。
大好きな俳優だ。
戦車の車長という役柄は、ブラピにとっては
なかなかトリッキーだが、彼はうまくこなしていた。
軍服姿は『イングロリアス・バスターズ』以来かな?
本作でも、武装親衛隊を蛇蝎のごとく憎むエッジの効いた役柄を演じていた。
◆ザ戦車道・実写版
ブラピらが乗るM4シャーマンも実物だが、
世界で唯一稼働する、タイガーⅠ型戦車も撮影に使用した。
徹甲弾や機関銃弾が飛び交う場面は、まさに手に汗握る
ミリタリーファン必見のタンクバトルだ。
戦車内部の、しかも戦闘時のアクションは
なかなか見ることのできない貴重なシーンの連続だった。
◆はかない恋路
占領地の娘と新人副操縦士との儚い恋。
文字通り、『みじかくも美しく燃え』た、戦場のラブストーリー。
私は戦争映画に恋愛要素が入ることに否定的だが、
本作は、新米兵士が戦争のなんたるかを知る、
ひとつのレッスンになっており、許容できた。
ところで、この新兵ノーマン、、、
『プライベート・ライアン』のアパムと設定が似すぎてません?(笑)
◆十字路の奮闘
本作のクライマックスと言え、
ラストを飾る華々しいバトルシーンだが、
私はこのシーンはあまり好きではない。
邦画のチャンバラや、ブルース・リーよろしく、
たった1台のシャーマンで、
武装親衛隊1個大隊と長時間交戦し続けるのは、
あまりに非現実的すぎる。
1個大隊といえば、500〜800人で構成される。
無理だ。
このシーンさえなければ、
・戦車が主役の戦争映画としても
・戦争映画の顔をした反戦映画としても
もっともっと高い評価が得られたのではなかろうか。
◆まとめ
実物のシャーマンとタイガーを使った、
ブラピが主役の戦車アクション映画。
という企画骨子だけで、すでに、☆3.5
他のプラス要素は、特に見当たらず。
Haihaiさん
◆ザ戦車道・実写版のコメント 恐れ入ります
ミリタリーファンでないので平々凡々とみていましたが
貴重なシーンの連続だったとは
よく理解した上で観ると感じる物も違うでしょうね

