ヴェルサイユの宮廷庭師のレビュー・感想・評価
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主役二人が美しい
野性味あふれる逞しさと美しさを兼ね備えたヒロインと理性で献身的なヒーローが、刻一刻と心境変化して注文をつけまくるルイ14世というクライアントに立ち向かいつつ少女漫画する話。本当に少女漫画みたいな障害があるしすごい。二人とも相方に愛人作られて乾ききってる同じ脛の傷持つってのがアダルト恋愛かつフランスらしくていいですね。二人が庶民で家名とかしがらみに囚われないので安心して見ていられます。
陛下との問答が好きです。
ルイ14世のメヌエットとか太陽王の称号とか細かい所に仕込んでるのが大河ドラマならでは!
背景もドレスも豪華!かつ、宮廷の歪さを庭師の視点で描いてるのも新鮮だな〜。ババアだらけの女子会は凄い。あとオルレアン公〜〜!スタンリーさんの独特さは凄いなあ、円満な三角関係凄い。
ストーリーの主軸がねじれている
アラン・リックマン監督! しかも出演もしてる! ということで観に行った映画。
ヴェルサイユ宮殿の庭園作りに焦点を当てたプロジェクトX的なストーリーに恋愛が絡んでくるのかと思っていたら、ストーリーが進むにつれだんだん逆転していっていつの間にかラブストーリーになり、途中妨害があったにもかかわらず、庭園があっさり完成したのでちょっと拍子抜けしてしまった……。ストーリーの主軸がねじれてなかったら、もっと面白かったんじゃないかなと思った。
一昔前の少女漫画みたいな、ベタなラブストーリーを中年女性が演じていることに若干のイタイタしさを感じなくもないけど、ケイト・ウィンスレットとマティアス・スーナールツがものすごく魅力的なので助かった。特にケイト・ウィンスレットは、乙女のような純粋さと、熟女のエロスを兼ね備えたすごい女優さんだと思った。
アラン・リックマンは相変わらずええ声だった。
「柔軟な草のように」
観終わって。いや、観ている途中から「良い作品だなぁ」と強く思った。
庭師とは「自然を図面に添わす事」。
どのような地位の女性も同じ事で苦しみ、悲しみ、求めるものは同じ。
主人公のケイト・ウインスレットはこの時代が良く似合う。
すばらしいと思う場面もいくつもあった。
ルイ14世との庭での場面。
宮廷での会話。
音楽。
そして、最後の「舞踏の間」のお披露目の場面、愛する人の手を握りたくなるのが理解できた。
けれど、「われわれフランス人」と言いながら、全編英語って。
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