劇場公開日 2014年9月26日

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劇場版 零 ゼロ : インタビュー

2014年9月24日更新
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“角川ホラーのニューヒロイン”中条あやみ&森川葵、「劇場版 零」で遂げた大きな成長

「リング」「着信アリ」「アナザー」など、ジャパニーズホラーと美少女は切っても切り離せない関係性だが、累計130万本のセールスを記録する人気ホラーゲームを実写映画化した「劇場版 零 ゼロ」からも、2人の新たなホラーヒロインが誕生した。人気ファッション誌「Seventeen」専属モデルとして活躍する中条あやみと森川葵。10代ならではの瑞々しい芝居を見せた2人に、本作にかけた思いや撮影の舞台裏を聞いた。(取材・文・写真/山崎佐保子)

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人里離れた山間の町にある女子校学園寮で、深夜0時に起こる神隠し。それは“女の子だけにかかる呪い”と噂され、学園中を震撼させていた。やがて失踪した生徒たちは皆、死ぬ直前にアヤ(中条)そっくりの少女が写った写真を見ていたことが判明する。アヤとクラスメイトのミチ(森川)は、これ以上悲劇を繰り返さないため、事件の真相に迫っていく。

中条が演じるのは、美しさの中に妖しさも併せ持つミステリアスな少女アヤ。「アヤは謎めいたクールビューティーでみんながあこがれる存在だけど、実際の私はそういうキャラクターじゃないと思っていたので、この役をいただいた時はビックリ。“陽”の雰囲気だけじゃなく、自分は“陰”も持っているんだなって。ちょっと複雑だけど、『他にはいない』というのはうれしかったです」と自身の新たな一面に気づかされたという。

中条の先輩にあたる森川だが、「『1カ月も中条あやみと一緒にいられるのか。やったー!』というのが率直な感想でした(笑)。隣にいてずっと見つめていたいような、あこがれの存在」と手放しで賛辞をおくる。中条も、「森川さんは私よりも演技の経験があるので、勉強になることがたくさんありました。『すごいな。やっぱり先輩だな』と思ったし、私も負けずに頑張らないとなって思えました」と敬意を忘れることはなかった。

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メガホンをとったのは、「リアル鬼ごっこ」シリーズや「バイロケーション」など、数多くのホラー作品で定評を得ている安里麻里監督。中条と森川いわく、「ふだんはとても優しいけれど、カメラが回ると熱くなってちょっと怖い時も……」という安里監督だが、その妥協なき姿勢はこだわりの映像としてしっかりスクリーンに定着されている。森川は、「女性の監督だからこそ、女子校という女子しかいない特有の世界を繊細に描ける。女の子の心の細い線のようなものを、男性の監督とは違った感じで引き出してくれたのだと思います」。中条も、「自分の心の中では理解しているけれど演技としてうまくそれを表現できない時、とてももどかしかった。そんな時、監督がわかりやすく説明してくれたのでとても助かりました」と感謝を述べた。

「自分が主演でいいのかなという不安もあった」と本音をこぼした中条だが、「ワイヤーで吊るされるアクションシーンをはじめ、階段から突き落とされたり、みんなの前でソロで歌ったり、貯水タンクに沈められたり(笑)。演技とはまた別に難しい動きも求められたので、やることが多くてパニックになっちゃいそうなこともあった。だけど全てが新しい経験だったのでとても楽しかったです」と頼もしい。森川は、「私は中条さんが大変そうに頑張っている姿を遠くからじっと見ていることが多かった(笑)。私も水の上を歩きたかったです!」と冗談交じりに中条の健闘を称えた。

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しかし、やはり同世代の女の子たちが大勢集まれば、現場はにぎやかそのもの。森川は、「カメラが回っていない時は本当に女子校状態。『今日のお昼ご飯何かな~?』とか、『差し入れおいしかったー!』とか。撮影が終わって疲れてホテルに帰ってきても、みんなでスカッシュしたり」とうまくリフレッシュしながら撮影は順調に進んだ。

この現場を経て、森川は後輩・中条を見る目が大きく変わったという。「これまではふんわりかわいい後輩のイメージしかなかった。今回の現場では、監督にきつい指導を受けたり、大変なシーンの撮影が続いたり、『大丈夫かな?』って心配になる時も多々あった。だけどそれに頑張って応えようとしている姿を見て、ふんわりかわいいだけじゃなくて、強いんだなって思いました」と信頼の眼差し。すると中条は、「改めて演技は難しいと感じたし、怒られて落ち込むこともあった。だけど怒られた分、打たれ強くなりました! 今後はモデルでも女優でも、海外でも仕事ができるような人になれたらいいなと思っています」と大きな夢を掲げた。

「劇場版 零 ゼロ」は9月26日から全国で公開。

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