めぐり逢わせのお弁当のレビュー・感想・評価
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アナログもいいかも…
インドで行なわれているお弁当の配達のふとしたイレギュラーが繋ぐ物語です。
イラとサージャンの会話は暖かく、でも的確なメッセージには思わず納得させられます。
物語の随所に散りばめられているインドのジョークもなかなか興味深かったです。
ありえなさそうでありえそう
誤配達から始まる手紙のやりとり、ロマンチックでもあり、悲しくもあり。
年齢差が気になりましたが、手紙でしか知り得ないのであればそれもありなのかも。男性に理性があり、ほっとしたのも正直な感想。年の功でしょうか。
邦題とストーリーが合わないような
いわゆるハッピーエンドの映画ではありません。
解釈によって評価の分かれます。
メインの男女二人はそれぞれ家庭事情に孤独を抱えています。
またこの二人以外にも、声だけ出演する「おばさん」、良さそうに見えて嘘をつき続ける部下など、
様々な人の人生が交錯します。
シナリオが素晴らしくて、ヨーロッパで高い評価を受けたのは納得。
また演技も物静かなストーリー展開も大人向けです。
自殺問題に介護、老後の孤独など日本にも通じる部分がありました。
『マダム イン ニューヨーク』がハリウッド的な内容なら、こちらは確かにフランス的な内容でした。
ただラストが…個人的には前向きなハッピーエンドでまとめてほしかった…
インドの都市部に住む人達の生活はとても面白いです。
インド映画の常識を覆します。
今年ラストの映画はやっと観れた世界で数々の賞を受賞中のこの映画。レンタル化でももう1度観たい映画。自分の好きな言葉に『粋』という言葉がある。自分が表現するならばとっても『粋』なストーリーと展開。そして観た人全ての心に響いた言葉 "人はたとえ間違った電車に乗ったとしても、正しい場所へと導かれる・・・" はエンドロールで余韻に浸る名画。
インドのお弁当システムすごい!
近所のお店から通勤先までお弁当を届けてくれるシステムがすごい!
人手だけで、大雑把に見えるあの仕組みで無事届くのが信じられません。
そんな中間違って届いたお弁当箱を通じて文通が始まり、お互いが手紙を心待ちにする。
終わり方に不満がありましたが、
インドの日常を知ることができる興味深いお話でした。
チャパティ
出てくる料理が軒並み美味しそうで、見ててお腹がすきました。
妻に先立たれた中年男性の悲哀がなんとも切なく、胸に来るものがありましたね。
あの無能すぎるけど段々かわいく見えてくる部下とのエピソードも主人公に感情移入するのにいいアクセントでした。
賛否ある含みを持たせたラストは、個人的には好きですね。
いつまでも余韻に浸っていたい
踊らない落ち着いたインド映画は初めて。インドのリアルな日常が丁寧に描かれていて、まだ行ったことがないインドをとても身近に感じられました。
彼女の作るインド家庭料理、食べてみたい‼︎
ポスター以上の破壊力。
これは…
本当にインド映画の新次元を感じさせる見事な作劇の一本。
お国事情を超えた普遍性の物語。
配達の間違いで繋がった、孤独な初老男と行き詰まりのヤングマザー。
今の時代にあえて「手紙」と言う手段で交流を深め、そしてそのもどかしさ故に起こるすれ違いの妙。
そしてラストシーンの余韻ったら…
セットで観たと言って過言では無い「マダム・イン・ニューヨーク」より説得力が高いのですわ…
「古い宝クジは、誰も買わない…」
胸に突き刺さったよ!涙
息の詰まりがちな、オトナにこそオススメの良作。
静かなインド映画
感情も爆発せず、きらびやかな踊りも無し、顔も知らない2人のめぐりあいから流れていく日々は、インド映画にはあり得ないほど穏やかです。
とはいえやっぱりインド、ちょいちょいはさまる面白エピソードが、いい感じのスパイスになっています。
「間違った電車に乗ったとしても…」のフレーズが、しばらく余韻で残る感じも良いです。
余韻が残って
ランチを家庭から職場に配送するというインド独特のシステムを舞台に展開されるラブストーリー。
男女それぞれが鬱屈したものを抱えて、弁当を媒体に交換される手紙、会ったことがないからこそ言い合える心の底。
最後に二人は会ったのか?
後味がいい。
後味スッキリではない。
昔のNHKドラマみたいに「あの後、どうなったんだろう?」って各自が物語の続きを想像できる。
私はどちらかというと女性主人公の方の気持ちが憑依したかなー。
男性主人公の不器用な気持ちも理解できたけど。
なんにしても「えー?インド映画?」って昔は敬遠してたイメージはまるでなし。
すごくお腹が空く
お弁当が美味しそうでお腹が鳴りました。
ストーリーには無駄がなく一時間半ちょっととメインの四人の人物のドラマが展開します。
ラストの解釈はどれまでのセリフを元に察せよということでしょうし、映像にすると陳腐になりそうなのであれで良かったように思います。
インドの主婦、辛すぎですね。
何気ない日常の中にある大切なこと
何気ない日常の中にある大切なこととは?個人的にラストは、あれで良かった気がします。会計係のサラリーマンもとに、間違って弁当が届いたことで、彼のなにかが変わった。今までそんなに「他人のこと」に興味
主婦のイラも、この不思議なことで前向きに生きていって欲しいです。
インド社会も、経済の成長過程あることも知りました。
イルファン・カーンの逝去。心よりお祈り申し上げます。
大人の鑑賞に耐えるインド映画
映画の中に自分がいる。やもめ男も、帰宅しても会話のない夫も、どちらも自分の今の生活の一面のコピーそのものだ。自分と重ね合わせることの出来る部分があまりに多く、常に現実の自分を意識するために、映画の世界に没頭することが出来なかった。
しかしながら、作品の質はというと、端的な描写と、最低限のセリフを効果的につなげて登場人物の心情や境遇を理解させる、非常に映画的な語り口の魅力に溢れたものだ。
そもそも、弁当を介してやり取りされる手紙の内容も、言葉数少なく、それでもお互いのことについて理解を深め合うのに十分なものだった。
さすがに、通勤電車の中で夕食用の野菜を刻むシーンには笑ってしまったが、あのキャラクターもまた変わり者で、誰とでもうまくやれるタイプの人間ではないことを強く印象付ける、忘れられないシーンだった。
物語を語るうえで、背景や心情を全てセリフで説明しながら進行するTVドラマとは、まったく異なる、大人の映画鑑賞に耐える作品だった。この夏のシネスイッチ銀座は2本のインド映画にかけていたようだが、どちらも成功だったのではなかろうか。
個人的にはダッバ(タイトルでもあるお弁当)がフックになって観ようと思っていたわけで。
しかし実際には中の料理について語られることはほとんどなくて、重要なのはアナログな手紙でした。つまるところこの作品が主に語りかけたい対象はインド国内に住む中流の人たちであり、「世の中は変わっていくけれども見失っているものはないのか。新しい物が良い物とは限らない」ということなのですね。東京物語ならぬムンバイ物語なのだ。
説明がましい台詞がないのも好印象。まあ小津をやろうとしているんだからそうなるのか。【イルファン・カーン】と 【ニムラト・カウル】の演技が冴えていたからこそこの作品は佳作たりえる。特にイルファンは改めて評価を上げました。
でももうちょっと料理の内容から話を広げるアイデアがあると良かったなあ。
とてもおもしろかった けれども
私は踊りいっぱいや、インドの歌が苦手で、インド映画は避けてきましたが、この映画はそういうのとは違うというので観てみました。
インドの静かな日常が垣間見れた気がします。お弁当の配達の仕組みももっと知りたいと思いました。
静かな中にもクスッと笑える場面がちょこちょこあって最後まで飽きずに観られました。
が、私は最後がウーンです。
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