「「青春」はてれくさいが。」アオハライド mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
「青春」はてれくさいが。
漫画原作のラブストーリー、またはラブコメがあまた作られ公開されているが、少し意識して敬遠していたところがある。
「潔く柔く」(新城毅彦監督)の一部を観て、根拠なく敬遠するのは間違っていることだと思い、できる限り観ようと思った。
このジャンルの作品を次々と発表している三木孝浩監督だけあって、映像的には安心して観ていられる。
「青春」というものがほど遠い年齢になってしまったが、人が人を想う気持ちは忘れたくない。
だが、恋愛部分は少し絵空事めいていて鼻白むところもないではなかったが、洸(東出昌大)の母親(岡江久美子)との関係には、感情移入してしまった。母の死の床の傍らで、自分の無力に苛まれて号泣する気持ちは、本当によくわかる。同じ経験をした者にはつらいシーンであった。
またこの母親の病気が肺がんというのも、自分の母親とダブるところである。
こういう映画のいいところは新しい若い役者に出会えるところである。名前だけ知っていた新川優愛、吉沢亮、藤本泉、「平清盛」でちゃんと観ていたはずの千葉雄大、彼らのことをきちんと認識できるようになったのは収穫であった。
が、若手では高畑充希が群を抜いていたが。
はっきり言っておこう。今回の本田翼はもろタイプであった。彼女を観ているだけで楽しかった。
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