「『癒し』は『信じること』に必ずしも発展しない」ショート・ターム 幸ぴこさんの映画レビュー(感想・評価)
『癒し』は『信じること』に必ずしも発展しない
心に傷を抱える子供達がテーマなのでそもそも重い。
短期施設(ショート・ターム)で友達が出来、やがて家族のような絆で結ばれ、時に確実に癒やしを感じる瞬間があるんだけれども、それが決して「人を信じる事」に結びつかず、光があるから陰があるのだというように嬉しく思う瞬間に自分の心の傷を再確認し、やりきれない思いで暴走?に走る子供達の行為が辛い。
施設に入る子だけでなく、彼らを迎え入れる職員達も同様に傷を持っていて、同じ境遇の存在によってまた自分も揺れたり、勇気付けられたり。
人それぞれ辛さを訴えかける表現方法もバラバラで、それにアンテナを高く持って対応していける人(親)にならなければと思った。
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