神は死んだのかのレビュー・感想・評価
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「プロパガンダ映画」として観た時の他者への理解
クリスチャンの学生が無神論者の教授に対して「神はいるのか」を議論をして証明していくことがこの映画の見せ所であった。しかし蓋を開けてみたら、あくまで「敬虔なクリスチャン」対「理不尽な人々」という構図が全面に現れている。この映画は純粋な論戦を楽しむ(少なくとも、映画の予告ではそのような期待を抱かせる作りである)というのではなく、「キリスト教を信じれば救われる」というメッセージが強烈に押し込まれている。そのため、無神論者の教授のキャラクターはもちろんのこと、イスラム教徒も「不寛容な人々」であるような描かれ方をしている。しかしながら、イスラム教徒も無神論者も実際は不寛容であるかは不確かである。その点はこの映画を制作した人々にも言えることで、偏見を持って描写することで、この映画でのキリスト教側もまた「不寛容な人々」であると思える。相容れない他者を理解していくという点をもっと掘り下げて欲しかった。
映画の皮を被った危険な宗教映画
個人評価:1.0 神の存在を証明する事をテーマにしているはずだが、すでにタイトルからして神がいる事が前提だ。またこういったテーマは中立な立ち位置から描かれるべきだが、完全に信仰心のある立場側から描かれている。 この映画は哲学を掘り下げる作品性が高いテーマではなく、無神論者は神を信じましょう的な危険な宗教映画だ。 映画の皮を被っている事に気付かされ、寒気が走った。
★は1つ以下。むしろゼロ。 これはクリスチャンのクリスチャンによる...
★は1つ以下。むしろゼロ。 これはクリスチャンのクリスチャンによるクリスチャンのための映画で、それ以外の宗教は劣っている、とも受け取れる。 聖書をもってして悪は悪であると認知され、それを悔いると救われる。 結論ありきで、最後に無神論者の哲学者が事故で無理やりに改心させられるのなんて、痛々しい。 これ、大学設置失敗した某新興宗教のいたーい映画となんら変わらない。
彼氏と一緒に観たけど
この映画はひどい。登場人物がたくさん出てきて場面展開が多くてごちゃごちゃしている。ラストがキリスト教を讃えるライブでなんとも怪しい。日本人は違和感を感じるだろうな。最後出てきた「God's not dead」をみんなに送ろうキャンペーンも怪しすぎる。いきなりメールきたらびっくりするでしょう。映画を観た人はキリスト教に改宗すべしと言わんばかりの。普通にツタヤに置いてあったからこんなに宗教色が強いなんて思わなかった。教授が死ぬのもよくわからん。和解できんじゃん。
とても素直な・・・
この映画は決してプロパガンダではない。 そう宗教学者が述べていたのではないか。世俗化の進む現代社会でこのような映画は驚くべきものだと。 応用倫理学者も語っているではないか、戦後の総理大臣の10パーセント以上はクリスチャンであるという明確な根拠を持って。 仏教学者も、目には見えないものの力を信じて生きていくことの意味をじっくりと考えさせてくれるということで、熱く語る。 だから、信仰を試せるのはリスクだけと語るのだ。 そうこれはプロバガンダではない。 無心論者には、最期に平安が約束されていた。そう、歓喜に沸きたつファナティックな群衆に嘲られても。 だから、決してプロバガンダではない。 信仰あるものは、信仰なきものの葛藤など理解しない。 決してプロバガンダではないのである。 安っぽいプロバガンダだと感じてしまった輩に対してスコラ的な侮蔑を論じ給う。 プロパガンダは、世俗性を単に否定すれば良いという単純な帰結に陥ってしまうことはない、と無自覚に自負している。 だからいいではないか。決してつまらない映画だと嘲られようとも。 プロパガンダではないのだから。
宗教に関する映画なんだから、胡散臭いパフォーマンス部分は仕方ないと流して観るべし
①大学生の「無神論者じゃなくて反有神論者だ」の言葉には納得!
確かに、無神論者を語る人の多くは、何らかの宗教を信じている人達を馬鹿にしたり攻撃してるもんね〜。
②講義での対決シーンがもっとあれば良かったのにな。そこが一番大事なところなのに。
そんでもって、最後に言ってた「自由意思」がこの映画のキーワードになる気がする。けど、哲学を勉強してないとスルーしちゃうじゃね?
③「私、無宗教で無神論者だから」とか言いながら、正月には初詣に行ったり、おみくじを引いちゃうような人が多い日本ではいまいちピンとこない映画なのかな…?
④死に際に改心したり、ゴスペルライブで盛り上がってるような宗教的なパフォーマンスの場面は、スルーしてよし。そこの部分だけ取り上げて怒り狂ってるのが馬鹿らしい。
⑤主人公がイケメン。他は微妙。
ダサかった
キリスト教右派による選挙用のネガティヴキャンペーンPV?映画かこれ?
イスラム教徒や中国人がキリスト教の信仰に目覚めたり、無神論な大学教授が事故で死んだり、虫の良過ぎる内容に気持ち悪さを覚えました。『神』って、キリスト教だけのものではないですし。ストーリーってほどの話ではないですが、ストーリーに負けず劣らず作品の全てがダサすぎました。
劇場で観てたら、きっと発狂していたことでしょう。良かった、100円のレンタルで済んで。
よかった。
自分は無神論者なのですが、映画の中の道徳上正しいという事は
宗教的な所から根幹ができているという所は共感できました。
正しいという事は仏教でも決められていて人間が生きる上で決めといた方が多数の人が安全に心の安らぎをもって暮らせるため、みんなが助けあって暮らすため、あるいはひとりよがりに商売しがちな人間を修正するため人間が作りだした一つの知恵だとおもいました。信じる事でしあわせを感じやすくなれるなら、ひとつ信じてみても良いのかもと感じました。教授を最後に殺すののとガンの女の結末がないのはもうちょっと描いてもいいのにと思いました。
宗教を信じた方が他人と自分の垣根を下げるために役立ち、引いては世知辛い世の中で楽に生きれるようになるかもと考えました。
(優しく言えば)珍作です。
良作、佳作、秀作、色んな表現がありますが、本作はそのどれにも該当しない"珍作"だと思います。
実はこの「神は死んだ(GOD IS DEAD)」で、神の存在は証明されているんです。
だって神が存在したから、死ねるんだもの。
この教授は既に、神の存在を認めているんです。ザ・二律背反。
ロースクルールに行く=法律畑で仕事する予定のジョシュは、この冒頭1分くらいで出てる結論に気付きません。
もし弁護士を目指しているなら、向かないと思う。
その後も、宇宙が出来た経緯、人間が誕生した経緯には、科学で説明がつかない部分がある。そこは神の最初の言葉"光あれ"の方が納得いくとか、結構かったるい弁論を繰り広げます。
で、最終的に教授の過去のできごとに触れ、"神を憎んでいる"ことを認めさせる。
そこで、勝ち誇ったようなジョシュの言葉。
「存在しない神を、貴方は憎んでるのですか?」
だからそれは、最初の段階で分かってるやん!ってなる。
教授は最初から、神の存在を認めてる。
ジョシュが教授を論破したことで、生徒達に信仰心が戻ります。みんな一斉に"神は死んでない"と連呼!
ここまではいいんです。
教授の「無神論者はだいたい元クリスチャンだよ。厳しい現実を目の当たりにして、考えを変えるんだ」など、鋭い言葉もあります。
教授は12歳の時に、母親をガンで亡くしてるんです。
哲学、科学、宇宙、色んな側面から神の存在が語られて面白い。
でもこれ以降、本作からは珍作臭が漂い始めます。
(※注 クリスチャン及び、いかなる宗教も否定する意図はありません)
このジョシュと教授の関係がメインで、周りを取り巻く人達も"神がらみ"で色々あります。
①ジョシュが相談する牧師とその友人。
アフリカから来たらしい友人は、フロリダのディズニーランドに行きたがる。しかし牧師の車は故障。レンタカーは二台ともに故障して
しまう。けれど"神様お救いください"と祈ると、牧師の車のエンジンがかかる。奇跡を喜ぶ二人。神様サイコーってなる。
②牧師の教会のメンバーで教授の奧さん
奧さんは教授の元生徒です。いつも教授と、その友人達に無教養を馬鹿にされています。挙げ句、友達の居る前で「自分の程度を知れ」的な厳しいことも言われる。
牧師は言います「君の価値を一番分かってるのは神様だけだ」
結果、彼女は離婚します。
③教授の奧さんのお母さん&息子。
お母さんは認知症ですが、悪い息子(末期癌の彼女を捨てた男)が「完璧な人生を送ってる」と言った時、意識がはっきりとしてこう言います。
「悪魔は神様にその人をとられたくなくて、完璧な人生を与えるのよ。でもそんな人生は独居房にいるようなものよ」
つまり苦難を与えると、人は神様に縋る。なので完璧な人生を与えて、神要らずにしてるんだと言うんです。ちょっと、怖くて鳥肌立ちました。
④事故に遭う教授。
肋骨が折れて肺に血が溜まり、危険な状態。そこに居合わせた牧師&友人。「死ぬのが怖い」という教授。
「悔い改めれば天国の扉が開く。神を信じるか」
と言います。教授は"神を信じる"と亡くなっていく。
⑤末期癌のブロガー&モスリム家の娘。
娘はクリスチャンになって家を叩き出される。ブロガー、モスリムの子、ジョシュ、教授の最期を看取って直ぐの牧師達が、"神様サイコー"と歌うロックコンサートでイエイ!で終わります。
この①~⑤の中で、ちょいちょい気になるところがありますよね?
一番は④教授の最期です。死を目前にして怯える無神論者に、「それを悔い改めないと天国行けないよ」っていうのはどうなのか?とか。
でも、それで死の恐怖が取り除けるならいいのか?とか。
②もマインドコントロール入ってないか?神様以外、貴女の良さは分からないと言ってるけど、まずは二人の関係修復を説くべきじゃないかとか。
だってクリスチャンにとっての結婚は、"病める時も貧しい時も"でしょ?とか。
後半から、なんかちょっと雲行きが怪しくなる本作。
ネット上の感想には"クリスチャンの考えを知るにはいい映画"とあったのですが、いやいや……、うちの夫は敬虔なクリスチャンですが、こんなではありません。
てか、私の周りのクリスチャンで、こんな極端な方達はいません。
因みに私は無神論者です。
本作は"布教的な映画"なのか、"他人へ宗教を押しつける信者の恐ろしさ"を描いた、シニカルな作品なのか理解に苦しむ珍作なんです。
制作陣のバックボーンから探ろうとしたのですが、本作以外は日本未公開の方達のようで判断できませんでした。
おやおや、
金さえかければ、どの様な映画でも、まともそうな話しに作り上げることができるといったストーリーでした。イスラム教徒は、クリスチャンに。無心論者は、神を信じる妻に捨てられ、天罰の様な死を与えられ、死の間際に、神の慈悲を乞う。中国の、たぶん、共産主義者も、神を賛美するようになり、認知症の老人は、神の啓示を唱え、死に瀕する美しい女性は、神の祝福を受けると。都合の良い映画ですね。
駅前で拡声器持って叫んでいる危ない人たちの作った危ない映画
日本でも某宗教団体がアニメ作品をプロデュースしてしれっと一般興行している場合もあるがこの映画はそれよりもたちが悪い。 神の存在をディベートで証明していく実験作のような宣伝をしているが実体はプロテスタントの過激な集団の狭量な映画。 一言で言うと、駅前で拡声器持って叫んでいる危ない人たちの作った危ない映画だ。
本物のカルト
宣伝されている情報からだとカラマーゾフの中の大審問官を現代に置き換えた実験的なアートフィルムのように見える。しかしこれは一般映画に偽装された、プロテスタントの中でも極端で不寛容な一団のプロパガンダ。しかしそれを完全に隠蔽してプロモーションしているから、観ない限り本当の内容は分からない。新興宗教の勧誘ビデオ以上にたちが悪い。 これを買い付けた人間、公開した人間、上映した劇場、コメントを出した著名人、そして思弁的なアートフィルムの体裁を指示した人間。関係者全ての神経を疑う。 0点で済む映画ではない。 本当に悪寒がする。 勘弁して欲しい。吐きそうだよ。
宗教について討論とか考えさせるとかではありません
開始後タイトルに"God's not dead"と出た瞬間にまずいと思い、10分後やたら映像バックに過剰なあおる効果音楽に嫌な予感しかしない。
個人的には、打ち上げ花火系のメジャーコードの主題歌、(昔のチャゲアス、洋楽ならジャーニーとかエイジアみたいなの)も高揚感をあおるいやらしさしか感じない。
脚本は調査不足のご都合主義。というより、キリスト教布教の為の完全宣伝映画。
日本版の予告の見事さに騙されました。
そして…最後はスパム行為じゃないのかしら?
無神論者は死ねというのか
神の存在を認めない大学教授と、神の存在を証明しようとする学生との物語。
…のはずが、その他の人物たちの話の割合が多く、主題がボケてしまってる。
学生の証明も、過去の学説をもち出したり、教授の言動の揚げ足取りだったりして、一般ウケはしないだろうなあ。
(私はそこは割と好き)
最大の問題は、
無神論者(+クリスチャンではない人)は、傲慢でエゴイスト
クリスチャンは、賢くて思いやりある人っていう描き方。
特にラストは絶句…。教授が死の間際に神を認めたり、(ひき逃げされたのも神を冒瀆した罰だとでもいうのか!)、「神は死んでないメールを回しましょう」っていうヤツらいたり…もうビックリ。まさかの数の暴力。そこまでは、対話することの重要性を説いていたのに…。
観に来た人は、学生と教授との討論や、実際にあったという訴訟の描写をもっと期待しているのでは? まさかのキリスト教プロパガンダ映画だった。
哲学の授業で生徒に「神は死んだ」と署名させる教授と彼に反旗を翻した...
哲学の授業で生徒に「神は死んだ」と署名させる教授と彼に反旗を翻したクリスチャンの生徒によるディベート合戦を期待していたのですが、壮絶な水掛け論の果てに辿り着くオチにがっかり。エンドクレジットに本作の製作主旨が述べられますがそれも全くもって納得いかない内容で、米国のクリスチャン・アソシエーションの薄っぺらさが盛大に喧伝されただけの駄作。面白そうなテーマなのにこれは本当にもったいない。せめてサントラにストライパーの楽曲を使用する等のサービスがあればもう少し好印象が持てたかも知れませんが本当に残念。
期待して見たのだが…
「天国は本当にある」とどちらを見ようか悩んだ末、こちらの作品を選びました。
非常にスリリングな話に思えたので。
「神は存在するかしないか」ではなく、「神は死んだか死んでいないか」がテーマです。
何と言う壮大なテーマ!
期待してみて、中盤ぐらいまでは非常に面白かったです。
でも肝心なテーマからストーリーが逸脱してしまい?????なんだ??これは???って感じでした。
まあ、これを見てクリスチャンになる人はいないでしょう。
唯一の救いはアメリカで実際にあった出来事という事でしょうか?
イスラム教はほんのチョット出てきます。
でも仏教や他の宗教は皆無です。
イスラム教の夫婦の奥さんが何故かクリスチャンになってしまい、イスラム教の旦那は妻を見捨てるという設定です。
教授とクリスチャンの青年の対立だけを軸に描いた方がよかったと思いました。
肝心なテーマより、枝葉末節が多い印象を受けました。
「天国は本当にある」との同時公開のアイデアはなかなか良かったのですが(いっそのこと二本立てでやればよかったのでは?)。
「天国は本当にある」見ようか見まいか、悩みます。
残念
映画として、またフィクションとしてみれば面白い。しかし、最後のエンドロールのメッセージからも、この映画は単にキリスト教布教のためのプロパガンダ映像にしかなってない。 あたかも無神論者=嫌味な奴で空気を読めない。有神論者=努力家で楽天的なステレオタイプとして描かれているのが、いかにもって感じで、どうも受け入れられない。 またラストのステージシーンの長いこと長い事。 教会とかクリスチャン相手に上映してください。
よく調べてから見ればよかった
予告だけをみて宗教観を扱った作品かなと思ってみたのですが、基本的にクリスチャン中心の映画です。
映像、音楽、シナリオなどいまひとつ垢抜けない部分があり、プロパガンダ映画としてもいまひとつです。
特に気になる点として信仰する宗教の違うカップルや家族に対して離別という結末しかなかった点や、ディベートを中心にすえた映画であるのに無神論者であった教授を車に跳ねられて死ぬという結末を付けてしまうのはあんまりなのではと思いました。
あとラストで友人にメールを送ろう!と呼びかけるのもすごいですね。
クリスチャンでなくても物語に入れます。
大学生と教授の知的バトルを軸にさまざまな人間模様が展開していく。その中で、ときどき出てくる聖書の言葉にグッときました。 アメリカと日本では宗教に対する雰囲気も違うと思うけど、物語世界に入り込めたし、よかったです。
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