砂上の法廷 : 特集
自白、証拠、証言、「すべてウソまみれ」の裁判に、この弁護士はどう挑むのか?
覆され続ける真実の果てに、《他言無用のラスト》が待つ法廷ミステリー
「ジョン・ウィック」のキアヌ・リーブスが真実を追い求める弁護士役を熱演し、「ブリジット・ジョーンズの日記」のレニー・ゼルウィガーが共演する「砂上の法廷」が、3月25日、世界に先駆けて日本最速公開。アカデミー賞ノミネート作「フローズン・リバー」のコートニー・ハント監督待望の2作目でもある、本作の見どころとは?

■この疑惑まみれの「砂上」の法廷が「あなたの正義」をもだます!
鑑賞後に「どこからだまされていたのか?」を議論したくなる1本
大きな成功を収め、巨万の富を築いていた大物弁護士が自宅で殺された。容疑者として逮捕されたのは、17歳の息子だった。身柄を拘束されて以来、完全黙秘を続ける彼の弁護に当たるのは、一家と懇意な関係にあった敏腕弁護士ラムゼイ。何を問いただしてもまったく口を開かない少年に、ラムゼイは有力な情報を得られないまま裁判へと臨むことになる。開廷された法廷で示される証拠、証言は、すべてが少年にとって不利なものばかり。だが、「あらゆる者が小さなウソをつく」という持論を持つラムゼイは、人がつくウソを見抜けるというアシスタントの助言も頼りに、CA、運転手、隣人の証言に矛盾を見出し、ほころびを突いていく。そして、有罪確定に思えた流れが変わり始めたと思ったとき、ついに少年は語り始める、父との間にいったい何があったのかを……。
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真実のみが語られる場所のはずでありながら、数々のウソと疑惑に満ち、今にも崩れてしまいそうな「砂上の楼閣」のごとき法廷。死体の第1発見者であり、何かにずっとおびえる少年の母、偏見に満ちた陪審員の存在など、見る者を惑わせる情報が散りばめられ、観客は「少年は本当に父親を殺したのか?」と常に考えをめぐらせながら裁判のてん末を見つめることになる。ラスト11分には、他言無用の驚がくの展開が待つ。見終わった後に「いったいどこからだまされていたのか?」と熱く議論したくなる、良質なミステリーだ。
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


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
■日本の映画ファンはたまらない! キアヌ最新作が「世界最速」公開
&アカデミー賞ノミネート作「フローズン・リバー」監督の待望の2作目
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出演作品の魅力だけでなく、その人柄でも映画ファンに熱い視線を送られているキアヌ・リーブス。日本のファンにとって嬉しいのは、本作の公開は日本が「世界最速」であるということ。本国アメリカよりも早く注目俳優の最新作(それもネタバレ厳禁な)を見られるというのは、またとないチャンスと言えるだろう。
オスカーノミネート歴を持つ気鋭監督による、二転三転のミステリー、そして強烈な緊迫感と濃厚な人間模様を体現する多彩なキャスト陣も注目のポイントだ。

「スピード」「マトリックス」3部作でアクション・スターとしての頂点を極め、昨年の「ジョン・ウィック」で完全復活を果たしたキアヌ・リーブスが、今回は銃でもカンフーでもなく、己の頭脳を駆使して戦う敏腕弁護士役を熱演。数々の不幸を乗り越え、今や「いい人」としても知られるキアヌが、人生の喜びも悲しみも、正義も悪もすべて踏まえた上で被告人の立場に寄り添おうとする男を、深みとともに演じ切る。
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ウソと疑惑にまみれた良質なミステリーを映像化したのは、初メガホンでアカデミー賞2部門ノミネート(主演女優賞、脚本賞)を受けた「フローズン・リバー」のコートニー・ハント監督。定評あるリアルな描写と、そこに織り込まれるエモーションは今回も健在、原案を「悪魔を憐れむ歌」「イナフ」のヒット脚本家ニコラス・カザンが務めているということも、見応えのある作品力を示す要素だ。

日本では08年の「かけひきは、恋のはじまり」以来劇場公開作のなかったレニー・ゼルウィガーが、全米公開作「My Own Love Song」から約6年ぶりに映画出演。「コールド マウンテン」でアカデミー賞助演女優賞を受賞、「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズで日本で人気を博した名女優のカムバック作となった。ジェームズ・ベルーシ(「ゴーストライター」)演じる殺された弁護士の妻として見せる、妖艶で謎めいた姿に注目だ。
■数々の法廷サスペンスで知的好奇心を満たしてきた映画ファンへ──
あなたにこそ与えられるべき、ウソにまみれた「この裁判の傍聴券」
スリルとサスペンスに満ちた「法廷もの」は、映画好きの心をつかむ傑作の宝庫。これまでにも数々の注目作が登場してきた。こうした作品群で知的好奇心を満たしてきた者なら、「砂上の法廷」が気になってしまうのも当然。同作は、目の肥えた映画ファンに新たに贈る1本なのだ。
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長編デビュー作「フローズン・リバー」がアカデミー賞脚本賞ほか2部門にノミネートされた実績を持つコートニー・ハントが、「悪魔を憐れむ歌」のニコラス・カザンの原案を映像化。「ジョン・ウィック」のキアヌ・リーブスが正義感にあふれる弁護士に扮し、父親殺しの容疑で有罪濃厚な17歳の少年の無罪を獲得するために奔走する。数々の疑惑に包まれた法廷で明らかになる真実とはなにか。手に汗握りながら裁判を見つめ、「他言無用」と称されるラストに驚くことになるはずだ。
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