「うそ発見器」砂上の法廷 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
うそ発見器
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証言が始まってからも全く口を聞こうとしないマイク(ガブリエル・バッソ)。ラムゼイは困り果て、助っ人としてうそ発見器ともあだ名される若い黒人弁護士ジャネル(ググ)を雇う。誰がどんな嘘をついてるのか見抜く能力が優れているのだ。
ラムゼイ(リーヴス)は被害者弁護士に昔から世話になっていて、今でも家に出入りしているほど。息子マイクも司法界を目指す優秀な学生。ラムゼイはどうしても彼の無罪を勝ち取りたかったので、ギリギリまで不利な状況において陪審員の同情を引く作戦に出た。モハメッド・アリとジョージ・フォアマンの試合を例に挙げて・・・
マイクが口をつぐんでいたことは、どう考えても母親ロレッタ(ゼルウィガー)を庇っていたからだという雰囲気。そして被告人マイクの証言が自分も父親ブーン(ジム・ベルーシ)からレイプなどの虐待を受けていたと語ったこと。どこにも嘘がありそうな法廷で、ついにマイクはその同情票で無罪を勝ち取った。じゃ、ロレッタが真犯人?と思わせたところで・・・
実はラムゼイとロレッタは不倫関係にあり、それに気づいたブーンの存在が邪魔になり、ラムゼイが殺人を犯したというもの。ラムゼイの語りでストーリーが進むので、プロットとしては反則技だと思うが、母親を庇ったつもりだったマイクの憤りは尋常じゃないはず。大どんでん返しで面白いはずなのに、淡泊なラストは興ざめ・・・
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