「邪推せず素直に観てたので、どんでん返しにビックリしました」砂上の法廷 むらじゅんさんの映画レビュー(感想・評価)
邪推せず素直に観てたので、どんでん返しにビックリしました
殺人の罪に問われる息子を主人公(キアヌ・リーブス)が弁護する、という設定です。映画の紹介文でそれを見たときは、「面白いのかな?どうなの?」と思いながら再生したのですが、予想外の展開で、私はとても面白かったです。
「淡々と進んでいく」との批評もみかけたのですが、その「淡々」のひとつひとつがとても大事なので、これから観る方には、ぜひ「淡々」を我慢していただきたい!
真実の証言をしているようで、少しずつ嘘または隠し事をしている証人たち。法廷での様子にちょこちょこと挟まれる真実の映像。私は素直にそれを見ながら、「本当に無罪を勝ち取れるのか?どうなのか?」と思いながら、まんまとこの映画の構成に引っかかってしまいました。(ミステリー好きの方は、途中から「真犯人は・・・」とわかってたみたいですね。汗)
証人たちがつくちょこっとした嘘や隠し事だけでは、邦題を『砂上の法廷』と名付けるには弱い気もしますが、最後まで観ると、まさに砂の上にあるグッラグラの脆くて嘘だらけの法廷だなぁ、なんのための法廷(司法)だよ、って思えました。ちなみに原題は『The Whole Truth(偽りのない真実)』でとてもシンプル。邦題考えた人すごいな、と思いました。
法廷映画ですが、難しくは感じませんでした。どんでん返し系が好きな人にはオススメできます。話の盛り上がりとか、アクションやスピード感みたいなものが好きな人には、「淡々と」で眠くなってしまうだろうから、オススメしないかな・・・。
『ブリジット・ジョーンズの日記』で大好きになったレニー・ゼルウィガーを久しぶりに観れたのも、私にとってはよかったです。私の中ではブリジットのイメージのままだったので、「いつの間にこんなにお年をめされて・・・」と思っちゃったのですが、それが逆になんとも言えないエロさを醸し出してました。素敵でした。