「「普通」とは何なのか、それに意義はあるのか」イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 くまくまさんの映画レビュー(感想・評価)
「普通」とは何なのか、それに意義はあるのか
今年1番の映画。多くの人に見て欲しい。
天才であり、人とのコミュニケーションが苦手なアラン(カンバーバッチ)は、「空気を読む」ことをせず、排除されがちだが、彼のことを理解出来れば彼自身に親愛を感じ、彼の才能を絶対に守らなければ、と思わされる。
その彼が「普通」ではないと判断されることにより生じる悲劇が悲しすぎるし、あまりにもせつない。
我々は異能や他と違うことを何故排斥の正当理由とするのだろうか。その人が何者なのかは周りと同じか違うかで測ってはいけない、そう感じずにいられない作品だった。
事実は小説より奇なりという言葉が迫ってくる、実話ベースと思えない波瀾万丈の展開と人生。この事実を知るべきだし、「普通」に何の意義もないことを実感すべきと心の底から思える作品だった。
脚本は破綻無く、最高のストーリー展開を見せ、カンバーバッチはじめ、俳優陣の演技も素晴らしく、多くの人に見てもらいたい。
マイナス0.5は、どのようなラストが好きかという個人的好みだけです。
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