「miss granny」怪しい彼女 おっしゃーさんの映画レビュー(感想・評価)
miss granny
辛苦を味わった全ての母に捧げたい、笑って泣けるエンターテイメントショー!
「サニー」でお馴染みのシムウンギョンが、見た目は20歳、中身は70歳のおばあちゃんという難しい役どころを、その言動や表情で見事に演じきり、観客の笑いを誘う。
しかしその反面、誰にも忍び寄る「老い」と「死」についても今作は随所で触れている。
「毎日拝む相手がシワシワの汚い婆さんじゃ嫌だろ?」とマルスンが写真館で白粉を塗る姿は何とも寂しく映る。
神の悪戯により突如若返ったマルスンはオ•ドゥリという名を語り、実孫のジハらとバンドを組んでステージに立ったり、プロデューサーと恋に落ちたりしながら、若者としての生活を謳歌する。
マルスンが辛い過去を思い出しながら歌う魂の歌。歌が終わり、会場が割れんばかりの喝采に包まれたとき、日の目を浴びなかった彼女の人生が報われるようだった。
1番の見所は病院でのシーン。
誰よりも母親想いで、誰よりも息子想いの2人の固い絆に、深い感動の海に落とされます。
全く異なる二つの作品で心震わせるファンドンヒョク監督はやっぱり凄い。「トガニ」で醜悪な校長役だったチャングァンを出演させる辺りがこれまたニクいね。
ラストも遊び心があってとても好きでした!
しかし「miss granny」という素晴らしいタイトルがありながら何故訳のわからない怪しい邦題にしたのか??そのセンスに疑問を投じたい。
@TOHOシネマズ海老名
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