ターザン:REBORNのレビュー・感想・評価
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ターザンの肉体同様、「盛り」だくさんだが、「タイト」にまとまった好篇。
主演のスカルスガルドの言う通り、CG全盛の今日にターザン映画でできることは多い。
だが、バロウズ原作の、最古典のヒーローもののアドベンチャーゆえ、「既視感」に囚われることはやむを得ないことだ。いうまでもなく、「スパイダーマン」、「猿の惑星」リメイク版のCG猿など。
だが、それ以前に、やはり「成立しやすい企画」程度にみえるところがちょっと悲しい。
だが本作、ターザンの肉体同様、「盛り」だくさんだが、「タイト」にまとまった好篇となっている。
「ターザン:REBORN」(原題 The Legend of Tarzan)
邦題の「レジェンド」推しは廃れましたか。しかし、「リメイク」、「リブート」「リボーン」といろいろ考えるなあ。ご苦労様です。
ターザンというと、ディズニーのそれを思い出す人も多かろうが、映画バカのおっさんは、「類猿人ターザン」(1981)、「グレイストーク ターザンの伝説」(1983)。だが、同年代の人だと、この2作がテレビ等でなじみもあろう。
本作は、ターザンがジャングルから戻り「グレイストーク卿」としての生活がすっかりなじんでいるところから始まる。「グレイストーク」のファンからすると、とてもうれしい。
スカルスガルドのターザンに野生が足らない、という意見があるが、野生だけでいうなら、「グレイストーク」のクリストファー・ランバートのほうが、もちろんある。だが、「ジャングル前」と「ジャングル後」の違いで、本作のターザンの「ジャングル抜け」の英国貴族の容姿は当たり前。
その意味でスカルスガルドは適役。もちろん、スカルスガルド自身は短髪のほうが断然カッコイイ。
それでも、ほとんど訳の分からない超長身、はち切れんばかりの「タイト」なスーツ姿が見れるのもこの展開ならではだ。
ジェーンについても、「類猿人ターザン」のボー・デレク以外のジェーンをオレはすべて否定する(笑)。
だが、本作のちょっと「カワイイ」、「上品」な「万人に優しい」ターザン映画は、それで全く問題ないのだ。
ジェーンとターザンの愛の物語として、「これ以上ない美男美女の組み合わせ」なら、だれも文句は言えない。
その他のキャストも魅力的。安定の「小物」ワルツもいいが、コスチュームが素敵なジャイモン・フンスーが特にいい。
本作の見所は、映画ファンなら、特に前半。
本作の物語展開は、「グレイストーク」後の物語から、ジャングルへ帰る話と、植民地化された「故郷」コンゴに帰るところから。
ロンゲと、「どうせ行くんだろう?」と思わせる気乗りしない最初のターザン、「激ヤセ」サミュエルの同行が、「ランボー」シリーズにかぶってしかたない。
「故郷」に帰る、ジャングルで暴れる、人質の救出は、ほとんど「ランボー怒りの脱出」。老人の同行、現地人の協力、というほとんど「ランボー怒りのアフガン」。
愛の物語に、男子萌え要素も、抜かりなし。サミュエルの銃器の独り言説明なんて明らかに確信犯。
CGの猿も重量感あるし、ジェーンの助けの声を地獄耳で聞きつけ、なんもためらわずに、ダイブするターザンは圧倒的迫力。
映画が「ライト層」向けゆえ、どれだけ必要かわからないし、深みも感じられないが、「アバター」以降の、定番の「侵略者」退治ものとしては、まあ、それっぽい画になっている。
「シン・ゴジラ」に疲れた人には、次はこちらをみると程よく、緩む。
追記
ただし、「タイト」になったサミュエルのコメディリリーフの立場、そして同じ、バロウズ原作、ゆえか、SF古典のあの作品を思い出される。
そう、ディズニーの黒歴史「ジョン・カーター」(2012)。
ディズニーにはワーナーのこの企画をどう見たのだろうか、どう反応したのだろうか(ちなみにオレは「ジョン・カーター」は高評価。まとめ方もよく似ている。)
追記2
エンディングテーマのHOZIERの「BETTER LOVE」が素晴らしい。
(残念だが、そのあとの曲はなかったことに)
なかなか面白い
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イギリスかどこかで生活するターザンのもとにコンゴから来訪の誘いが来た。
が、罠だった。実はコンゴは金に窮していて、奴隷国家を目指していたのだった。
それに必要な宝石を得るため、ある部族にターザンを差し出そうとしていた。
ターザンは断ったが、サミュエルから奴隷の話を聞き、真相を探るため共に向かう。
嫁も連れて行ったが、いきなり襲われて誘拐される。
サミュエルや仲間たちと共に救出に向かい、動物らも加勢して勝利。
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劇場で見た。映像はすごかったし、なかなか面白かったな。
でも一応続編というか、オリジナル版があるんやろうけど、
そっちを知らんから多少とまどいもあった。
ジャングルで育てられた人間が大人になって都会で暮らし始めたからって、
あんなに流暢に言葉しゃべれるんかなってのは嫁の感想(場)
融和?
人種差別が社会問題化している中、この映画は「白人と黒人との融和」を謳っているようにも見える。
ベルギー国王によるコンゴ侵略のもとで行われた、圧政と虐殺。19世紀帝国主義のアフリカ。白人による黒人の隷属化。
この史実を題材にした映画だ。
「白人は確かに過去に悪いことをした。それは認めよう。だが、白人の中にも黒人解放を目指す人間もいる。だから融和しよう」と、メッセージを放っているのかもしれない。
しかし、悪役はあくまでベルギーだ。米英は民主主義的であり、黒人の味方であるかように描かれている。最強の帝国主義国家だった英国による当時の侵略には触れられていないし、米国内における差別や迫害の歴史にもも触れられていない。「白人」という漠然とした次元での黒人差別は認めているのだが、英米はあくまで正義の味方なのだ。
(※英語で製作された作品のため、英語圏の観客をターゲットにした映画だ。そのため観客が、自身を正義の味方であるようにして主人公に没入できる作品とするための策であるとは言える。そのようにして作品の人気、満足度=興業収入を維持しようとするものだ)
(※ベルギー現国王は、アフリカを侵略したレオポルド2世の家系である。レオポルド2世の姿を登場させ、あからさまに悪役に据えた場合、ベルギー王室との関係に軋轢をきたしかねないし、ベルギー国民からの映画に対する支持も得られにくい。そのためクリストフ・ワルツ演じる国王の部下個人を黒幕とすることで、白人を悪役としながらもベルギー王室および国民に対して好印象を保とうとしたのかもしれない。なおベルギーによるコンゴ侵略下で行われた残虐行為について、2020年、フィリップ国王が謝罪している。)
さらには、文化的・先進的黒人を、ターザンの上位に置くことで、白人による譲歩を見せている。ターザンは野蛮人で、彼に付き添う米国籍の黒人博士は文化的だ。
だが結局、劇中、黒人解放における主役的なはたらきを見せるのはターザンだ。しかも彼の生まれは英国貴族。金持ちで、容姿端麗、筋骨隆々、言語も堪能。
へり下った態度(黒人の下位に野蛮人ターザン=白人を置く)を見せながらも、結局ステレオタイプな「あこがれの白人」像を提示している。米国籍の黒人博士は付き従うだけ。
(なお、野蛮かつ文明的なターザンの二面性は、原作小説から設定されているものであるという)
典型的白人美女であるターザンの妻を添えて彼との双璧を成すことは、そのような白人主役的な雰囲気を強めはしないだろうか?
元来ターザンの原動力は野獣とのシンパシーに思える。この映画は黒人との融和(のつもり)という要素を盛り込んだために、「黒人部族との交流」という性質をターザンに付加することで、彼に奴隷解放のモチベーションを与えている。
そのためアフリカの部族を描かざるを得ず、ステレオタイプな黒人の、野蛮なイメージが強調されざるを得ない。
(魚キングのアクアマンのほうが、もっとターザンのイメージに近い。)
(ターザン=動物、という定着したイメージは、ディズニー映画による影響を強く受けすぎているだろうか?)
白人を黒人よりもあえて下位に置きながら、問題解決においては白人に活躍させる…これはどこか『グリーンブック』にも似ている。
「このくらいの譲歩はする。多少は黒人にへり下るから、主役でいさせてくれ…」
譲れないプライドを見るようだ。これを融和と呼ぶのだろうか。
ターザンという素材を映画化するにあたり、なんとなく政治的・社会的なメッセージを盛り込もうとしたか、あるいはポリティカルコレクティブな映画製作の姿勢を示すため、このような物語になったのかも知れないが、かえって白人が確立してきた優位を保つ結果になってはいないだろうか。
ターザン役はスウェーデンのデカイ俳優 マーゴット・ロビーが小さくうんと可愛くみえるので、星🌟ひとつおまけ
1884年欧米列強はベルリンにおいてアフリカの植民地配分を協議し、ベルギーのコンゴ植民地支配を認めた(ベルリン会議)。コンゴはいわば列強の緩衝地帯でもあったんだろう。ベルギー国王レオポルド二世は列強国の支配の及んでいないコンゴ盆地に目をつけ、部族長と協定を結ぶなど準備を進めていた。
映画のストーリーは新たな植民地獲得のための傭兵確保に多額の資金調達を要したが、借金返済のめどが立たず、国王は困窮していたことから始まる。ダイヤモンドの早急な収奪を側近ロムに命じた。そこへ立ち塞がるのが、ダイヤモンドの産地のオパールの部族の長ムボンザ(ジャイモン・フンスー)。ムボンザはダイヤモンドと引き換えにターザンを差し出せと。
ムボンザの息子はターザンに殺された。しかし、それはターザンの育ての母ゴリラをムボンザの息子が成人の儀礼でたまたま殺したからだった。
イングランドのグレイトン伯爵のジョン(アレクサンダー・スカルスガルド:身長194cm)は両親がアフリカのジャングルで命を落とし、ゴリラのカーラに育てられたターザンで、ジャングルの王だった。その妻、ジェーン(マーゴット・ロビー)はコンゴ駐在のアメリカ人学者の娘で、奥地の部族と家族同然の暮らしをするオテンバ娘。ふたりはジャングルで運命的な出会いを果たす。村の長はターザンを受け入れ、彼等は結ばれる。教育を施されてジョンはイングランドの貴族に返り咲いていた。しかし、レオポルド二世からのコンゴへの招待が届く。断るジョンにコンゴでのベルギーの略奪状況を視察に行きたいアメリカ黒人の外交官?のジョージ・ワシントン・ウィリアムズ(サミュエル・L・ジャクソン)が連れて行って貰いたいので、おだてたり、もっともらしいことを言って、コンゴ行きを説得。この時代に黒人の外交官やジャーナリストがいるわけないのにとつっこみたいのをぐっと我慢。里帰りしたいジェーンも加えて、コンゴの港についた3人は、なんと、行方をくらまし、コンゴ奥地の部族の村に歩いて行く。そこへ、ベルギー国王の懐刀の悪人ロム(クリストフ・ヴァルツ)たちが追い付き、村を襲い、ジョンを縄で縛り、生け捕りに。しかし、銃の使い手のウィリアムズに助けられジャングルへ。その間、悪人どもはジェーンや村人を人質にし、蒸気船で川を上り、ダイヤモンドの産地のオパールを目指す。当然、ジョンたちはこれを追う。
サミュエル・L・ジャクソンがジョンや部族の若者にいう台詞がどうもアメリカひいきで、ご都合主義に思える。
ベルギーの植民地支配をアメリカが阻止したみたいな終わりかた。
出てきた動物はゴリラ、ライオン、ダチョウ、ゾウ、カバ、ヌー、ワニ。あそこで、ヌーの大移動を使うとは。新しいね。ワニワニパニックはたいしたことありませんでした。
好きな場面はマーゴットが川に飛び込むシーン。映像がとくにきれいでした。カバの口のなかも鮮明でした。
タイトルなし
期待してなかったので余計に楽しめた。主演のアレクサンダー・スカルズガルドは野性味は無いが凄い筋肉。悪役クリストフ・ヴァルツ、コミカルながら頼れる味方サミュエル・L・ジャクソンが脇を固める。ラスト、バッファローなど動物を味方に集め、街ごと破壊、ワニを呼び出し敵を倒すのはやり過ぎ感があるがご愛嬌。ゴリラのCGは良くできていた。
脚本が酷い
いやほんとによくわからんし、酷い映画もあるもんだ。
友達を呼ぶ。
まあ、そうでしょうが、、、。
動物に助けさせたいんだろうけど、なんか違うだろう、、。
あれ、2万人の凄い兵士は?
え、帰るの?!笑
ああ、ワニも要らなかったね。
とにかく酷い。
愛する者のために…本能覚醒!
"土曜プレミアム" で鑑賞(地上波初放送)。
ジャングルを縦横無尽に駆け巡るターザン、ゴリラや傭兵軍団との激闘、動物たちを描くダイナミックなCGなど、迫力のVFXやアクションが満載で興奮しました。野生の力総動員で立ち向かうクライマックスがアツ過ぎです!
ターザン役のアレクサンダー・スカルスガルドは文句無しにカッコいいですが、それよりも脇役の個性が素晴らしいなと思いました。際立ち過ぎの感はかなりありましたが…
サミュエル伯父貴は最高でしたし、クリストフ・ヴァルツの魅力も言わずもがな。マーゴット・ロビーも美しくて、セクシーで、おまけにタフと来たら誉めるところしか無い。
何はともあれ、自然にもっと敬意払おうぜ人類!
※修正(2024/01/12)
吹き替えが下手くそ
桐谷健太下手くそ
字幕で見るべき
アレクサンダー・スカルガルド イケメン
黒人半裸部族男性が沢山出てきます
内容はそんなに濃くない
でも、とても面白い
種族を越えた愛や友情
ターザンは美しく、アクションはリアリティーがない
アフリカのコンゴがベルギー国王レオポルド2世の私的領地として統治されていた時期が、物語の舞台。
ターザンことグレイストーク卿が、破綻しているはずのコンゴ投資の裏で原住民を奴隷として売りさばいている実態を調査するため、妻ジェーンとともに故郷に赴く。
が、そこには陰謀が待ち受けている。
まず、映像の美しさは特筆したい。
生い立ちを説明する回想シーンの挿入もうまい。
が、しかし・・・。
物語そのものが、ボケていたように思う。
登場人物の夫々が何をしたいのか解らない。
ジェーンはなんのために同行したのか。単に懐かしいアフリカに行きたかったから、わがまま言ってついて行ったが、拐われちゃってターザンを窮地に陥れることになってしまった…ような。
物語の根幹が妻の救出劇なのだから、ジェーンが同行しなきゃ始まらないのだけれど。
サミュエル・L・ジャクソン演じるワシントン・ウィリアムズは実在の人物で、
レオポルド2世の圧政によるコンゴの惨状を視察して本国に報告した事実はあるらしい。
勇名を馳せた軍人らしいので、ターザンと一緒にジャングルを駆け抜ける姿にアメリカ人は納得いくのだろうか。
息を切らせながらも、ちゃんと着いて行けてたあたり、違和感があったのだが。
ターザンを息子の仇と憎悪している族長は積年の恨みをあっさり解消するし、
傭兵軍を組織してコンゴの制圧を目論むクリストフ・ヴァルツ演じる悪役は、徹底した悪党ぶりは良いのだが、ターザンに直接恨みがあるわけではないと思うと、執念の向き先が解りづらいし、
ゴリラのボスに至っては敵だか味方だか解らない。
CGによるアクションシーンはダイナミックだが、リアリティーがなさすぎる。
ラストの動物たちの突進は、あまりにも唐突。
主演のアレクサンダー・スカルスガルトの容姿・身のこなしの美しさ、ジェーン役のマーゴット・ロビーの凛々しさは、本作の宝だろう。
ジャングルの王の憂鬱な帰還
エンタメ映画のレビューはあんまり深刻に考えずに
書ける場合が多いのでいつもは筆が進むのだけど、
時々どう書いたもんかと困るものがある。例えば
本作のように、エンタメとしてはある程度の条件を
満たしている筈なのに、心踊らない映画の場合。
つまり「なんか分かんないけど面白くないなコレ」って時。
……この時点で相当にディスってる訳だが……
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妻ジェーンとの英国での生活に慣れ、すっかり
英国紳士となったターザンが、生まれ故郷でのダイヤ
盗掘や奴隷売買の陰謀を暴く為に再びジャングルへ。
そこで悪党に拐われてしまったジェーンを救出せんと
追跡行を繰り広げる、という内容。
僕は元の『ターザン』についてはあらすじくらいしか
知らないのだが、殺伐とした雰囲気の冒頭や、彼が
スパイのような任務を負う流れまでは面白いと感じた。
ダイナミックな見せ場やスタイリッシュなアクション、
ロマンチックなシーン等々も綺麗に撮れてはいる。
キャストも悪くない。
主演のA・スカルスガルドは紳士的な雰囲気と
ワイルドな筋肉美でヒーロー性は十二分。
M・ロビーも、美貌も鼻っ柱の強さも
人一倍なヒロインを魅力的に演じている。
仇敵を演じるC・ヴァルツも毎度ながら◎。
小柄で小綺麗な風貌は、野生の中では誰よりも軟弱
そうなのに、見た目にそぐわぬ攻撃性が恐ろしい。
あとはこちらも毎度楽しいS・L・ジャクソン。
今回はまさかのターザンの相棒兼ボケ担当(笑)。
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とまあ、役者良し、設定良し、映像良し、と来たら
それはもう面白くなりそうなものなのだけど、
残念ながら僕はまるで楽しめなかった。それどころか
中盤辺りからは何度も睡魔に襲われてしまっていた。
なんつうかな、
時系列がぽんぽん前後するので疾走感が薄いとか、
家族のように接してくれた原住民たちとの絆が浅く
見えてあの展開にもいまいち闘志が湧かないとか、
ちょくちょく挟み込まれる動物たちとのふれあいも
取って付けたような感じで白々しいとか、
ちょいちょい興を削がれる演出が積み重なっていく感じ。
『ジュラシックパーク』のブラキオサウルスみたいな
ノリで象さんが出てきても今時そこまでセンス・
オブ・ワンダーは感じないし……序盤のライオンも
伏線かと思いきやただの主人公アピールだったし……
てか、一番種類の近いゴリラともっと仲良くなさいよターザン。
ジャングルの王という割にはボスゴリラとの闘いはあんなだし。
そもそもパワーで敵うはず無いんだから、そこは
知恵や敏捷さを活かすべきじゃないのかしら。
今までどうやって群れを率いてきたの?と首を傾げる。
映像は綺麗でも、ある程度リアル路線を狙ったせいか
アクションシーンにイマイチ爆発力が無い点も痛い。
だが、キャラクターに感情移入がしにくい点はもっと痛い。
自分を見失いかけていた男が闘いを通して「王」の
威厳を取り戻していくとか、心の離れつつあった夫婦が
絆を取り戻していくとか、ドラマ的に良くなりそうな
要素はあるのに、感情的なリアリティやキャラクター
の“芯”みたいなものが何故だか感じられなかった。
それが何故かをうまく説明できないのが歯痒いのだけど、
むやみやたらに鬱々した雰囲気とか勿体ぶった
感じを受けて、面倒臭く感じてしまった次第。
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以上。
古典的な物語にリアリティある映像やドラマを
持ち込もうとしたのだろうけど、足して良くなる
はずの要素がお互いの足を引っ張りあっている印象。
他のレビュアーさんと比べても随分厳しめだが、
個人的にはかなりイマイチの2.0判定で。
<2016.07.30鑑賞>
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余談:
本日のサミュエル・L・ジャクソン。
・登場時、訳知り顔でターザンの側に座ってたのに
その後で自己紹介するサミュ兄貴に「初対面
だったんかいッ!」と心の中でツッコむ。
・ツタにしがみついて「アアアア~!」と甲高く
叫ぶサミュ兄貴に「お前が叫ぶんかいッ!」
と心の中で全力でツッコむ(あとツタ長い)。
よかったー
普通によかったと、私はおもう。
確かに国王の借金がどうのとか
銀行がどうのとかよくわかんなかったし
いらなかったんじゃないかとは思ったけど
でも純粋にターザンがジェーンと
故郷と仲間を守るために
欲にまみれた人間と戦うっていうのはアニメと同じだし
優しくて孤独で強いターザンは
かっこよかったなぁと思う。
ジェーンも美しく逞しくかっこいい女性だった。
昔の友達の象やゴリラも描かれてた。
少しアニメとは違うけど、
ジャングルに戻ってきたターザンを
すぐ受け入れる象に対して、
最初はターザンをよそ者として戦ったゴリラは
アニメのキャラに似せたのかなって思う。
音楽も良かったし私は普通に楽しめた。
同じ動物なのに人間だけが進化し続け
野生の動物は今も昔も変わらない生き方をしてる。
人間は時に彼らの生き方を無視しようとする。対人間だとしても。
それは許されないのになぁ。全てが必然なんだけど。
それでも、なんだかなぁ。
自然って、自然に生きるものって
本当に素敵だなぁ、素晴らしいなぁって
帰り道にふつふつと思うのでした。
まあまあだった
ターザンにもジェーンにもあまり人間味がなくて、野生で育っているせいかもしれないがそれにしても個性がない。普通の正義感が強くて勇敢なかっこいい人物でしかなくコクが足りない。初めて出会った時に股間の匂いを嗅がれたところが面白かった。あと、不妊で悩んでいるところは共感した。
せっかくターザンなのだから、若い時の三船敏郎のような野性味を感じたかった。アフリカの土人たちがいかにもボディビルダーのような体型で、そうではないたくましさを感じたかった。アフリカやジャングルもそれほど恐ろしさを感じなかった。蚊もいなさそうだった。
お話はなにやら政治的で難しかった。一体ベルギーの王様は、あんなアフリカで軍隊をそろえて何がしたかったのか意味が分からない。
フルCGの動物達と肉体美が満載。
今までのターザン映画の根底を覆す様なアクション満載の作品で、単純なアクションアドベンチャー作品として十分楽しめる。
ただ、ストーリー展開とかは無茶苦茶でツッコミ所も満載。その辺はあまり考えない方が良いと思う。
個人的には脇を固めた名優二人が巧く作品を締めていた。敵役を演じたら当代随一のクリストフ・ヴァルツが今作でも見事に憎々しく演じ、野生のワニに殺られる所も見事だった。サミュエル・L・ジャクソンも中々良いアクセントになっていてオイシイ所を結構持って行ったな。この二人が演じた役が共に実在の人物だったらしいが、サミュエルが演じた役のモデルがあの人だったとは…ウーム。(-_-;)
今回は字幕版での鑑賞だった。吹替版で主役を演じた桐谷健太君に不安を感じた訳では無いが、私的には此方で観た方がしっくり観れた様な気がする。(笑)
しかし…ジェーン役のマーゴット・ロビー、今作では英国淑女役だったが、次作の「スーサイド・スクワット」での変貌ぶりは…まぁ、どちらも活発な女性である事には変わりは無いが。(^^;)
マーゴットロビー
マーゴットロビー、美女だなあ。
美女の気が強い、美女がびしょ濡れ、美女が泥んこ、美女の服が破れて段々に薄着になる。
そういったお約束をきちんと見せてくれて満足。
ちょっと残念だったのは、破れて短くなったスカートの下にスボン?ズロース?を履いてたこと。
チェっと思った一方で、下品にしすぎない、バカっぽくしすぎない、これがこの映画の良い所でもあるなあと。
ゴリラとの殴り合い、ツタを使っての空中戦、一人vs団体の無双戦、アァアーという叫び声、牛の突進、爆破などなど。
活劇あれこれも一杯あって楽しい。泥臭くなりがちなのを案外スタイリッシュにまとめてて頑張ってリボーンしたなあという感じ。
アァアーをバカっぽく見せない工夫がエラい。
主役のスカルスガルド、アリ喰ってもカッコいいままっていうのがエラい。
ヴァルツ、サミュエルのオジさんコンビもいい。
楽しい映画だったなあ。
まずまずか…
原題『The Legend of Tarzan』
何とも言えないは感じだけれども、若干ニュアンスが違う感じ。
それでもタイトル詐欺ではないか。
筋肉筋肉筋肉。
これでもかというくらい、肉体がいっぱい。
男の裸体が好きな方は、きっと好みの肉体が見つかるかと。
その分(ではないだろうが)、お話はや映像はやや期待外れ。
映像は綺麗ではあるが、臨場感に欠ける。
というか、もっと自然の美しさや、野生動物の迫力を前面に出しても良いかと。
しかしながら、サミュエル・L・ジャクソンやクリフトル・ヴァルツなど、素敵な俳優陣に満足。
だからこそ、もったいないなぁと感じさせる一本でしたね。
アクションシーンにセンスなく、キャストの魅力も活かせず
激怒して非をあげつらうほどひどくはないが、この作品ならではという魅力も特になし。一言でいえば「イマイチ」あるいは「不発」。
TSUTAYA の準新作コーナーあたりでよく見る、DVD スルーされがちなアクション映画の水準でしかなかった。
特に残念なのはアクションシーンのキセルぶりというか、肝心なカットがなくて中抜けになっていること。
たとえばコンゴの若い戦士がゴリラに向かって弓を撃つシーンでは、弓を構える戦士のカットはあるが、次のカットでは背中に矢を刺したゴリラが倒れてターザンに抱えられている映像だった。
つまり途中のプロセス、矢が飛んだりゴリラに突き刺さったり、ゴリラが苦悶したりするカットがない。
そんな手抜きのシーンを見せられても、客が「痛そう」「かわいそう」と思うわけがないでしょ。
この作品は終始この感じで、いずれのアクションシーンにも観客のエモーションを刺激する大事なカットが抜けており、結果的に高揚のない映像が延々と続くだけになってしまっている。
別の言い方をすると、この作品には映画としての快楽がない。
例の雄たけびもイマイチな使い方だったし、ターザンならではの蔦にぶらさがるアクションもいまひとつ魅力的には見えなかった。
それ以外の部分でも、説明台詞が多いわりに人物関係や過去の経緯がわりといい加減で、主要登場人物以外の動機や情動がひじょうにご都合主義的なため、見ていてどうでもいい印象が強くなってしまう。
これだけ魅力のあるキャストを揃えておきながらこの程度の出来では、失敗の部類というほかないような・・・まあ、大きな破綻があったり、どうしても許せないような何かがあるわけでもないのだが。なんかね。
王者
REBORNはリメイク的な意味かと思っていたんですがジャングルに舞い戻るという意味だったんですね。
ジャングルで育ったとは思えぬほど流暢な会話をこなす身なりのいい紳士がジャングルに戻った時に、幼馴染のライオンと体を擦りあってる姿を見て、あぁこの人はやっぱりターザンなんだなと印象的なシーンでした。
ムボンガは純粋な悪かと思っていたんですが、大切な存在を失っていて、でもターザンとの価値観が違い過ぎていて、、、難しいですよね。
矛をおさめた形にはなったけどムボンガの納得していない表情がなんとも可哀想でした。
ターザンもまた大切な存在を失っている。
ジョンは口では母親はアリスだと言いながらも育ての親への気持ちが強く、あまり多くを語らないけどそれが物凄く伝わってくる。
ジェーンとの関係も良いんだろうけど私はやっぱり動物たちとの友情・愛情が良かったかなと思いました。
壮大な大自然の中で心もこもっていて躍動感ある映画だったと思います。
ジャングル・ブックも楽しみだな〜
普通に面白い。
ターザンは、キャラクターとして知っているだけで、過去の映画も観ていませんし、思い入れもありません。(マンガの「ターちゃん」の方が詳しいくらい(笑))
その上で、正統派の娯楽作品という感じです。
捻りもない真っ当な娯楽作品
でも安心して楽しめます。
導入部分で社会復帰していたターザンが、再びジャングルへ。
人間社会に戻ったターザンが果たしてジャングルに戻れるのか?
(というか、見事に社会復帰していることに違和感。)まあ、そこは映画。ジェーンと共に歓迎されて向かい入れられます。
で、ジェーンが拐われ、奪還に向かい救出しつつ、悪玉も倒す。
分かりやすい勧善懲悪。
??な部分として本物と見分けのつかないデジタル動物。そのリアルさ故にゴリラとターザンのガチンコバトルが、凄いのですが、ゴリラに殴られ、噛み付かれで、肩の裂傷と脱臼だけですむの?
一発で全身骨折即死亡な気がするんですが。鍛えていると云えど。
映画だからOK?
美しく「りぼーん」。
あのターザンが「りぼーん」している。うんうん、確かに^^;
冒頭は貴族で(絶対こっちのが似合ってる)グレイストーク卿
なんだけどコンゴへ招かれた罠でターザン魂が目覚めていく
というシンプルな設定。要所要所で以前のターザン回顧録が
ジョンからもジェーンからも表れてくるのでまた分かり易い。
ステランのご長男、アレキサンダーの引き締まった肉体美と
マーゴットの脱がない色気が相まり^^;ラブラブモード全開。
子供を流産した悲しい記憶を抱えた夫婦がまたジャングルへ
戻っていくんだけど、あの綺麗な顔と身体を保っているのが
ファンタジー的に素敵。ムダ毛の一本も生えないなんて凄い!
ともあれ話の方は復讐劇になるんだけど、部族長とターザン
との諍いは大切なものを亡くした怒りということに終結する
ので、あとは残忍なロム(活き活きクリストフ)をやっつけて
ジェーン奪還!そこでゴリラを初め動物たちまで一気に加勢。
雄叫びは「印象と違うわ」というジェーンの一言に笑ったけど、
ツタからツタへのアクションもスピーディーで観応えは十分。
美しく「りぼーん」している感はあった。無口なのもいいねv
(首長役はジャイモンだったのかぁ。懐かしい~。適材適所♪)
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