ソロモンの偽証 後篇・裁判のレビュー・感想・評価
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二部作映画の後編はダメになりやすい説
<良かった部分>
・リアリティがあった
・中学生キャストの演技力が素晴らしい
<悪かった部分>
・地味すぎる
・だいぶ急展開
<感想>
「ガンツ」や「るろ剣」のように、二部作映画の後編は駄作が多い気がするが、この作品は、原作が長く難しい作品であるにも関わらず、よく作り上げることができたなと思う。
しかし、いかがなものかというシーンが少しある。
例えば、序盤で藤野涼子が家を飛び出すシーン。どう見ても、ワガママな少女にしか見えない。あんな人が学校で裁判できるのか、不安に駆られる。
また、中盤で黒木華がビンで殴られるシーン。前編で酷い目にされているから人間不信になっていてもおかしくないのに、あんなに簡単にドアを開けるなんて少し変…
結論•とりあえず、中学生キャストが素晴らしい
過ちを背負って生きる覚悟
不満点から処理する。
まず、尾野真千子と余貴美子のパートは全くの蛇足。
物語の導入としては機能していたかもしれないが、
映画のテーマを台詞で語ってしまったり、主人公らを
ヒーローのような位置付けに固定してしまうあのパートは、
物語の現実味や感動をひどく陳腐なものにしてしまったと思う。
次に、謎や急展開が次々と提示された前編に対し、
後編はそんな驚きを与えてくれる要素が少ない
(解決篇なのでそこは殆ど宿命だとも思うが)。
三宅の吐いた恐るべき嘘には凍り付いたが、
最大の衝撃に成り得ただろう神原の真の意図については
そもそも観客に勘付かせる作りになっていて驚きは無い。
そして他のレビュアーさんも書かれているが、
みんなで謝罪する場面が多過ぎる。同じような場面が
繰り返されるのは物語のテンポとしてマイナスだし、
何よりひとりひとりをあまりにキレイに処理し過ぎていて、
前篇にあった生々しさが薄れてしまったというか、結局は
甘っちょろい性善説に落ち着いてしまった感が否めない。
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しかしながらそれは、登場人物ひとりひとりに救いを
持たせてあげたいという作り手の優しさだと理解する。
先述の神原の件も、観客にいたずらに衝撃を与えるより
彼の感情を観客に推察させる事を優先させたのだと思う。
前篇で期待していたほどの決着には及ばなかったし、
もっと情け容赦の無い結末を望んでいた気持ちもあるが、
それでもこの物語の人々の姿は――犯した過ちと
必死に向き合おうとする人々の姿は――心に響いた。
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柏木。
あの少年はどうしてあそこまで人生を憎み切っていたのか。
その詳細は最後まで語られない。
説明不足だと非難する向きはおられるだろうし、
原作ではもっと詳細が語られているようだが、
僕はこの映画においてこれ以上の説明は不要だと思う。
いじめを止められない。
辛い過去を忘れたい。
他者を理解しようとしない。
自分の子どもと向き合い切れない。
嘘を吐くことを止められない。
何故なら、怖いから。
人が傷付くよりも自分が傷付くことが怖いから。
そんな自分はなんて弱くて卑怯で浅ましい。
自分なんて生きてる価値すらない。
人それぞれが抱える罪悪感やうしろめたさ。
柏木は、そんな負の感情だけを映し出す
陰鬱な鏡のような存在だったのだと思う。
前篇で電車に轢き殺された藤野と同じく、
最も忌み嫌い消えてしまえと願う自分の姿なのだと思う。
彼が最後に見た、雪のちらつく真っ暗な空。
いつかあの空を見たことがあるような気はしないか。
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それでも、自分の過ちを背負って生きろと映画は語る。
毎度同じような所からの引用で申し訳ないが、
終盤の藤野や神原の姿を観ながら思い出したのは、
『サイレントヒル2』というゲームでの台詞。
「私は弱かった。
だからおまえの存在を望んでいた。
私の罪を罰してくれる誰か。
でも、もういらないんだ。
分かったんだ。
自分で決着はつける。」
悔いるべき過去があるなら、
死んで逃げるな、忘れて逃げるな、
他人に罰されて良しとするな。
悔い続けてそれを正す努力を続けろ。
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この物語は単に、自分はこうありたい、世の中は
こうあってほしいという願望に過ぎないかもしれない。
だが、願望をハナから諦めている人間が、どうして願望を実現できる。
善を語ることで己に善を課すというやり方もあっていいんじゃないか。
見応え十分の力作でした。
判定は前篇4.25、後篇3.75で平均4.0判定。
<2015.04.11鑑賞>
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余談:
にゃらんさんも書かれているが、ソロモンとは
旧約聖書の『列王記』に登場する古代イスラエルの王。
彼は神に何でも望みのものをひとつ与えると言われ、
『民を裁くために善と悪を聞き分ける心を
お与えください』と答えた。
この映画の“ソロモン”は、事件の全容を既に把握
していながら、裁判を続ける為に嘘を吐いた
神原のことを差していたのだろうか。
死の真相は何処?
前篇の勢いはどこへ行ってしまったのか。
後篇は学校内裁判が始まり、その一部始終が描かれることで徐々に事件の核心が見えてくる、宮部みゆきサスペンスの真骨頂とも言える展開のはず。
しかし、前篇で理由付けを省略してしまったツケが、後編にジャブのように効いてきて、全く説得力のない展開になってしまった!
終幕も、あたかも大団円のようだが、一体何が解決したのか、解らない。
確かに、校長や担任教師の汚名は晴れたかもしれない。
イジメっ子少年もイジメを認めた。
しかし、イジメっ子少年は心を入れ替えたのだろうか?
人の所為を決め込んでいた教師達は真摯に反省したのだろうか?
何より肝心なのはイジメられ少女だ。
彼女は深く反省したのだろう。
だが、虚偽告発の罪を死んだ友人に押しつけたまま、ましてや彼女の事故の真相を明かさぬまま、裁判を終わらせておいて、校庭で遺影にすがりついて泣いたらみんな許されてしまうのか?
自殺か殺人か、イジメっ子少年が犯人か否か、の疑惑の真相は明かされた。
しかし、主人公少女は裁判の目的を「柏木君と松子ちゃんはなぜ死ななければならなかったのか。それを裁判で明らかにする」と、宣言したのに。
中学生たちの真直な演技は好感が持てる。
その演技を真正面から受け止めるようなクローズアップの演出が効果的だ。
脇を固める大人たちが総じて良い演技をしている。
とか、前篇に引き続いて良いトコロは良いだけに、残念な気がしてならない。
モラルの注意書き
中学生である事の利点は、説教くさくならないって事もあるかも。
実に多種多様な、問題を内包し提議した作品だった…。
映画的には、編集があまかった感じ…。
に、つけても…陪審員って、きっと読者だったり観客の事だよな。
"いじめ"を主軸に話しは進むけど、まあ、あれもこれもと、いっぱいあった。
柏木は、ネット上で、他人を罵る人々のように見えた。
それに振り回され、自分を見失う軟弱者もちゃんと描かれてた。
傍聴の人々は、無責任な大衆そのもの。
懺悔をする事で免罪符なんか与えられないとか、告白したところで、押し付けたところで、過去かは逃げられない。
だから、自分で立って歩きなさいとか。
秘密を抱える強さと、臆病さとか。
さすが、宮部みゆき…と、感嘆いたしました。
きっと、映画には映画の顔があり、小説には小説の顔で読む者を迎えてくれる作品なんだろうなと思えた。
嘘に涙するよりは、人間が構築した器に恐怖した。
僕も、至って普通にそこの住人であることに。
一番クズなのは
原作は未読です。映画だけの印象だと結局被害者だった柏木君が実は中二病の構ってちゃんで、周囲はそれに振り回されただけのような印象を受けます。彼が藤野の心をえぐる発言をするのは映画オリジナルの改変らしいですが、これは逆に茶番劇感を強めているように思います。
ストーリー自体は原作があるので単体での評価は難しいですが、全体を回想にした構成は現代パートのドラマが希薄すぎて意味がないですし、センスのない演出も目立ちます。具体的に二つ指摘しておきます。
藤野と父が深夜が追いかけっこをして車に轢かれそうになるシーンで突然雨が降り出します。車の運転手が言うセリフが「馬鹿野郎、死にたいのか!」。
その後の家での親子の会話シーンの前フリとして結構重要なシーンですが、今どきここまでベタなテンプレを並べられるとギャグにしか見えません。
もう一つ。終盤で、女子中学生が突然倒れるシーンが二回出て来ます。(三宅と藤野)これが二回とも良く似ていて、かつ、わざとらしい。一度ならともかく、繰り返し見せられてしまうと、天丼によるシリアスな笑いでも意図しているのかと勘ぐりたくもなります。
役者、特に中学生は棒風味な所も含めて好演していると思います。
全編通してガッカリ。
批判的な評価です。不快に感じたらすみません。
あまりにガッカリなので。
原作読んでから鑑賞しました。
予告編の出来が良く「完全映画化」というフレーズに胸踊り、オーディションでのキャスティング、前後編という気合いの入り方に期待していました。
まず、前編冒頭から原作と違う設定や描写にガッカリさせられ、「後編になれば良くなるかも」と期待しましたが、やはりダメでした。
これは作品を
「長編ミステリー、エンターテインメント」と取るか
「中学生の成長物語、人間ドラマ」と取るか
の違いだと思うのですが、映画は後者をとっていて、無駄に登場人物を泣かせ、余計なセリフを入れていました。
「子供たちに見せたいのか」「大人に見せたいのか」でも違うと思います。映画は大人に見せたい、大人から見た世界でした。そのせいで全編ひどい違和感。あの原作をどう読んだらそうなるのか??意味が分からない。
あくまでもこれはミステリーであり、その中で登場人物たちを描く必要があると思うのですが、原作を削ってまで見せるほどのセリフも演出もありませんでした。
原作を知らずに観た友人に「あのシーンいる? あのセリフで白けた」とコメントされたのはすべて蛇足のシーンでした。
原作と違っていて一番ひどかったのは「藤野涼子」の人物像です。
「彼女も普通の女子中学生でか弱い」と描いたせいで、ダラダラと余分なシーンとセリフが増え、決然と真実に向かう姿が弱くなった。彼女はイジメを見逃さないし、簡単に泣いたりしない。そうでなければ裁判が成り立たない。なぜそこまでして裁判をしたいのか伝わらない。
その他マイナス理由
本来もう一人の主人公である野田健一が愚鈍な少年になってた。前田航基くんなら向阪行夫にキャスティングすべき。
結局、なぜ柏木卓也が死んだのか良く分からない。人物像も嫌な奴のまま。
大出俊次の悪人像が弱い。ただの親父に怯えるヤンチャな中学生程度でしかない。
松子が車に轢かれるシーンはいらない。
三宅樹里が嘘つきっぱなし。
樹里ママの出番が多い。永作博美使いたいだけ。邪魔。
時代を彷彿とさせる描写がない。バブル期の街並みのカットくらいあって良いはず。
中学生たち一人一人への愛を感じない。それぞれが裁判にかける意気込みが分からない。
裁判シーンが全体的にヘタ。わかりにくい。
雑音やヤジがうるさすぎる。
テンポが悪い。合間に入る音楽の演出もだらける。
キャスティングされた役者さんたち、特に中学生役のみんなは本当にがんばってて素晴らしかったので★2です。
藤野涼子ちゃん、神原くん、柏木くん、井上裁判長なんかはハマりまくってました。
キャスティングが良かっただけに本当に残念です。
オカッパ他校少年の偽証
「ソロモンの偽証 後編•裁判」見ました。
結論から言いますと、つまらなくもないが、面白くもない至って普通の映画でした。
ただし、後編への期待を込めた前編と違い、今作のこの全容と終わり方。これでいいの?と思うし、何と言っても「感動巨編」という触れ込みの意味が分からなかった。あのオチじゃ感動なんて出来ないし、あのオカッパ他校少年が嫌な奴に見えてしゃーない。死んだ少年ももちろん良い子ではないが、あのオカッパ他校少年のいわばワガママのおかげで、恐らくは何百人の人が巻き添えを食らった。付き合わされた大出くんが蹴っ飛ばすのも納得だ。要は、オカッパ他校少年は真相を知っていたワケだから。そしてそのワガママに対する落とし前を付けずに、みんな友達になって終わるという茶番。あとはやはり裁判にあんだけの人が集まる理屈が納得できないしねー。特に佐々木蔵之介が放火犯の弁護士を連れてきた理由が、たったの一言ナレーションで片付ける事の不信感は否めない。
そしてこの映画がグダグダになった決定的な理由はこれだと思う。それは、裁判を開く側の子供達がヘラヘラしている事だ。主人公の少女、大出くん、オカッパ他校少年と裁判長は常にキリッとしてるよ。でもその他のガキどもが、なんか時々ヘラヘラしてるんですよ。あくまで子供の飯事だという意図なのかもしれないけど、題材を考えればそれを諭す大人もいないヘラヘラ描写は明らかに不謹慎ですよ。
総じて、まず話が面白くない。二部作にするならもうちょいこちらをワクワクさせて欲しいものだ。原作未見だからなんとも言えないが、この話なら2時間に纏められたとも思う。
僕が考えたアガる構成は、前編は主人公が真相を知るために奔走して、結果「私たちだけで裁判をしようと思うの!」でスパッと終了。尺的に無理があるかもしれないけど、このくらいブチ上げなきゃ話にならない。
後編のアガる構成は、まず大出くん不在で裁判がスタートして、終盤で登場的なね。なんなら親父に引っ張られて登場してほしかったわ。あの超凶暴な親父は結局凶暴なまま終わったし、「息子は人なんか殺さんけぇ!」とか言わせて最後に息子の為を想った行動が一つは見たかったしね。
残念です。
煽りすぎましたね。
もう見ようとは思いません。
若者の周りをベテランの実力派で固めたり、頑張りが見えるところもあっただけに。
「オカッパ・ワガママ・ショウネン」というタイトルでリメイク希望。主役は芦田愛菜、父親役はサミュエル・L・ジャクソンで!
ソロモンの希望。
前篇に続いて、後篇も期待通りの展開で非常に面白かった。
昨今の学校映画には全く描かれなくなった目上への礼儀や、
先生・両親への態度、相手を気遣う言葉や思いやりの行動が
至るところに溢れている。今作を観て、あーつまらないと
思うのは若い世代なんだろうな~と予測できるような展開。
だからこそ、今公開されているのは正しいのかもしれない。
しかし子供の意見を大人が聞こうとしない部分に関しては、
昔も今も変わっていない。自分の娘を必死に守ろうと足掻く
樹理の母親(永作が好演)を見ていると、あまりに情けなくて
やりきれない。酷いイジメに立ち向かうにはあんな方法しか
残されていなかった?くらい追い詰められていた子供の心に
寄り添ってやれなかったばかりか、親友を蹴散らす発言まで
堂々としてしまうバカ親ぶり。ああいう親は昔も今もいる。
だから中学生が彼らの立場で大人を含めて裁こうと模索する
行動そのものが(分かっている分)愛おしく思えてくるのだ。
裁判の行方は概ね想像できるが、柏木と神原がどんな関係で
あったか、当日の電話は誰からだったのか、さらに目撃者の
証言で裁判は意外な方向へ流れていく。成長著しい藤野涼子
(さすがの主役)がある一点から犯人捜査を絞り、証人として
喚問するところはかなりスリリング。しかし予測した解答は
さらに意外な真実へとたどり着く。物事は単純ではなかった、
人の心は簡単に裁けるものではないと前置きしながら、最後
まで希望を失わせない作りに感服。自分がどう受け取るかで
先の未来も変わっていくのだ。生きることに重きを置いた分、
では柏木を救う手立てはなかったものかと悔やまれるのだが
彼の生活環境を含めたその背後をもっと観たかった気がする。
(神原君の尋問良かったねぇ~。大出君のその後が知りたいよ)
前篇のテンポの良さはどこへ?
前篇では原作の長いエピソードを上手くカットし、テンポのよい作りになっていたと思います。対して後篇はどうにもテンポが悪いと感じました。一番の原因は、裁判シーンだと思います。検事役、弁護人役と証人とのやりとりがいかにもテンポが悪い上、1人の証人尋問が終わったら次の日に場面が移るので、そこでリズムが切れてしまいます。原作ではほぼ1冊を使い切って描写された裁判シーンなので大幅にカットするのは分かりますが、もう少しテンポのよい展開にできなかったものかと思います。例えば、中学生達が元校長を尋問した後、これまでの指導に感謝するシーンは涙を誘いますが、映画としては必要なかったのではないかと思います。同様に、森内元教諭が出廷するシーンも必要ないでしょう。これらのシーンを外せば、森内教諭の郵便受けから告発状を盗み出した隣人との対面シーンも削れますから、この分の時間を尋問シーンに使った方が良かったのでは?
演出についてはもう一つ疑問があります。キーパーソンである三宅樹里ですが、原作を読む限りかなりひどいニキビだったはず。女優さんに遠慮したのかもしれませんが、もっと思い切ったメイクにすべきだったのではないでしょうか。彼女があのような行為に走った動機に関わることなのですから、誰が見ても「ああ、なるほど」と思うようなメイクにすべきだったと思います。あの程度のニキビで、気持ち悪いだのなんだのといじめられるというのは納得いきません。
さて、前篇でいい演技を見せてくれた中学生役の役者さん達ですが、後篇では上手くはまったところとそうではないところがはっきりしてしまい、残念でした。しかし、これは演出と編集の問題でもあるわけで、キャストだけを責めるのは酷でしょう。
最後に、藤野涼子の回想で話を進めるのは悪くないと思いますが、彼女が教職を選んだという設定には違和感がありました。個人的な感想ですが、藤野涼子は教職は選ばないんじゃないかと思います。
色々文句を書きましたが、映画にするのが難しい、あれだけの分量の原作をなんとか前後編にまとめたことはたいしたものだと思います。
決着
きちんと向き合う決意をして傷つく決意をして立ち向かった勇気に感動した。
「大人になると自分をごまかすことばかりうまくなる」のは本当で、多感で純粋で真っ直ぐな14歳だからこその独特の葛藤が生々しかった。
登場人物みんなの根底にあるのは、「誰かに自分を理解してほしい、認めてほしい、受け入れてほしい」という想いだと思った。
でも素直になれずに、関係がいびつになっていってしまったゆえの事件。そして自分を守るために、それぞれが少しずつ向きを変えてしまったから起きた事件だったように思う。
大人からしたら「そんなことで」ということが、命の方向を左右するくらいの大事件に思えた思春期。
自分も通ってきた道だったけど、忘れていました。
中学生役の皆さんは本当に素晴らしかったし、思春期のみずみずしさをこんなにもリアルに描く監督もその原作を作り出した宮部みゆきさんも素晴らしいと思いました。(ただ、原作とは違う部分もあるようですね…読んでみたいと思います)
ただ柏木くんがなぜあんな心の闇を持つようになってしまったのかが描かれていなかったのが残念です。
そんなになるくらいひどくいじめられていたのだろうとざっくり脳内補完したけれど…。
ちょっとモヤモヤした
結局、弁護士役の彼が仕組んだ茶番にお人好しのみんなが付き合わされていただけというのが率直な感想だった。あいつが正直に全部話していれば、校長先生も担任の先生も失職することなく、松子ちゃんもしなずに済み、ブツブツも間接的な人殺しにならずに済み、いじめっ子の彼も容疑を掛けられずに済んだ。とんでもない貧乏神じゃないか。多くの人を巻き込んでその中心で悦にいっている感じもして嫌だった。
自殺した柏木君もいじめられて気の毒なことなのはさておき、弁護士役の彼に依存しすぎだし、藤野さんを偽善者呼ばわりするのは自分も助けない以上同じ立場であり、その上自分を棚に上げている、偽善者の上に、上から目線野郎であり、藤野さんよりよっぽど性質が悪い。死者に鞭打つのが気が引けているのかもしれないけど、その事を誰も指摘しないのはモヤモヤした。
単純な自殺事件だったので、ちょっと肩透かしだった。松子ちゃんのお母さんが優しすぎて、涙が出た。
いろいろ気になるものの、中学生があれだけ堂々と裁判をやり遂げたのはすごいことである。
前編を見たのがちょっと前だったのでけっこう忘れてしまっており、もう一回見直して連続で見た方がよかった。
気になるところは…。
セブンイレブンが映っていること。
泣いてしまいました。
難しい年頃の心境を上手く描いている気がします。大出らの“ら”など、描いてほしかったところも多々あって、ちょっと残念です。
観賞後は、救済その言葉がまず浮かんだ…。
むむむ
予告ではミステリーを思わせておきながらの、実際は中学生の友情物語…。もう少しどちらかに寄せていればいいのに、正直どっちつかず。
まず神原くんがおかしいのは前編からわかってたわけで…それに気づいた涼ちゃんのリアクションの割に結果柏木くんは自殺だったんだね。
前編の告発状と神原くんにとどまらず、さらにまだ謎が出てきて明らかになると思って期待していただけに残念。
ただし中学生の友情物語を見たい人にはいい作品なのかも。ミステリーを期待したので個人的には残念。
三中のブラス部が上手すぎたのと、エンディングでは興醒め。なんだかなぁ。中学生の友情物語ならもっとリアルなブラス部の音にすればいいのに。
まぁ、DVDでももう見なくていいかな。
良
今回は後篇でしたが、思ったより感動しました。
前篇では主に事件篇なのでダークな部分がありましたが、後篇は裁判ですので闇の中の真実が明るみになるにつれ、個人の人間性など様々な部分が垣間見れ感無量です。
なんか‥
やはり役者の演技は良かった。ただいくつか納得の出来ない点が。まずなぜ柏木くんはあんなに影のある子になってしまったのかの背景が全く描かれていないこと。大出にいじめられただけであんなになってしまうか?両親がわりとまともそうだったのでますます疑問は膨らむ。あと大出が裁判になった途端大人しくなったこと。もともと悪い奴ではないのはわかるけど、急変しすぎたかと。あんだけ裁判中に野次飛ばされて、理不尽な尋問をされてよく大人しく座っていたなと。もう少し暴れても良かったかと。そしてじゅりちゃんの真相が結局裁判の場で明らかにされなかったこと。最後は本人同士で解決したのかもしれないけど、傍聴していた人にとっては真実が伝わらないまま終わってしまった。それで裁判が成功したと言えるのか?
勿体無いというか…
原作も読んでます。
前編が上手い感じに映像化されており期待が高かった分、後編の呆気なさがとても残念です。
何より残念だったのがメインの裁判シーンを相当端折ってしまっていたところ…。
井口橋田の両名や、津崎森口両先生の立ち回りがなかったのでちょっとがっかりしました。
何とも言い切れないこの感じ、劇場版ブレイブストーリーを思い出します。
初演となった俳優さん方の今後の活躍を祈ります。
むむむ…
震えて、興奮しながら見た前編。
思わずツイッターにもおすすめと呟き…。
なのに…! これは酷い。
ミステリーが好きなのであって中学生の友情とか別に見たくない!
キャストは秀逸。
予感的中(;_;)
前篇を観て、あんな序盤で終わってしまったので、何となく嫌な予感がしていたのですが...
肝心の裁判がかなり端折られています⤵︎
(;_;)
証人、半分も出てないんじゃないかな?オマケに証言も端折ったり、内容が違ったりしています。色々と詰め込み過ぎで、原作に無いシーンに時間をかけ過ぎなのも気になりました。そりゃあ、裁判端折るしか無いですよね。
原作と設定が同じだけで、別の物語を見ているよう。何が作りたいのか、何が言いたいのか、分からなくなってしまった。
(とりあえず、こうなったらこうするのが普通だろう、中学生はこうするんじゃないか、って感じで作ったんですかね?にしても変えすぎww)
原作だけで良かったです。
映画化は無理だったのでしょう。
色々詰め込みたいのなら、映画ではなくドラマにすべきです。
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