パッセンジャーのレビュー・感想・評価
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男の愛を女は許せるか?
ネットで視聴(英語字幕)
男と女の愛情関係では、男がアプローチし、女が受ける形になる。
そうなるように女がしかけることもあるので100%男の意思とはいえないが、外形上はそれがふつうだ。
ふたりの愛情が、たとえば結婚という形で結実するまでには、精神的、肉体的、経済的・社会的なさまざまなレベルで関係が進行する。
うまくいく場合はいいが、うまくいかないことも、もちろん多い。
男が真剣になった場合には、相手の拒絶にあってもそう簡単に諦められない。世間知らずや経験不足がそれに輪をかけると、容易にストーカーに転落してしまう。男から女へという基本構造があるのでそうなりがちなのだ。男が女を好きになるときには、相手からのすげない拒絶とともに、自分がそういう状態に陥るリスクも覚悟しなければならない。その覚悟がなければ、人を好きになる資格はないともいえる。
女からすれば、好きでもない男に言い寄られるとは迷惑千万な話で、そういう性向のある人間はすべて犯罪者予備軍として法律で取り締まってほしいかしれないが、そうすると男は、とくに若い男は全員が該当してしまいかねない。残るのは経験を積んだ手練手管に長けた男か、女性に関心を失った老人か、臆病な妻帯者、オシメがまだ取れていない子供だけになってしまう。それは女にとっても好ましい事態ではないだろう。
男女平等なのだから、男のアプローチがなくても好きになった方から言えばいいのではないかという論は抽象論で――たいていは臆病で身勝手な男が唱えている――実際はそうはならない。そういう例もまれにはあるが例外である。基本構造はそうなっていなくて、やはり男は女を追いかけるものだし、女は男に追いかけさせてこそ真価を発揮する。
そういう基本構造のもとで、男の過激な愛情の表現を、女はどこまで許すことができるのか。
それがこの映画のテーマである。
男による人生の略奪を、女は奪われたと感じるのか、それとも愛情の絶対的な表現と考えるのか。男のエゴイズムはいうまでもないが、そういう男を、自分を最も愛してくれる唯一の人間として受け取ることができるのか、最低最悪の敵と思うのか。
男が女を好きになる時には、一方的な関係からはじまる。じつは、この映画と同じ構造で進む。
男にはよくわかる話なのだが、現代の女性の眼から見て、この映画はどう映るのだろう。
(ちなみにこの映画の主人公とヒロインの立場を入れ替えてみると、男女の違いがよく分かる。目が覚めたら横に見知らぬ女がいて、じっとこちら見ているというシチュエーションは、相手が絶世の美女だったとしても、実は恐怖でしかない。男から女の場合はラブ・ロマンスができあがるが、逆の場合はスティーブン・キングの「ミザリー」のようなホラー映画しかできないのである。ああ怖い。想像するだけでも震えがきていまう。)
ある意味ホラー
もし自分が女性の立場だったら、と想像したらめっちゃ恐怖だと思った。
勝手に好かれて起こされて、この先死ぬまでずっと二人っきりなんて気持ち悪くて仕方ないだろうな、と。クリスプラットがイケメンだから観れるけど、おっさんだったら、ゾワゾワする(笑)
でもひとりっきりでずっと一生生きていく恐怖も分かるから、難しいところだなと思った。
プールが無重力になるシーンは面白い映像で、迫力もあり美しかった。
クリスプラットの肉体美と
ジェニファーローレンスの色気とハスキーボイスが魅力的だなと思った。キャストふたりは素敵で良かった。
綺麗な
まぁまぁまぁ
全てにおいてそこそこのリアリティー
宇宙船ひとりぼっち
パンドラムとかエイリアンとか
巨大宇宙船でコールドスリープから目覚めて~
と言うネタは好物なので視聴
主人公の葛藤や、どうにもならない環境から
どうやって生きていくか
演者も好い演技で見応えがあった
アメリカでは「致命的な科学考証の欠陥」があるとして批評家の評価が低い本作
まぁ、確かに粗いところがいっぱい思い当たるが、
コールドスリープで本当に「凍結」してたデモリションマンや
耐熱服でマグマの熱に耐えながら作業してたザ・コア
顔半壊しても再生する医療ポッドのエリジウム
なんかに比べればまだ問題にならない範疇
そもそもSF要素は特殊なシチュエーションを生み出すためのマクガフィンに過ぎないと考える
演出さえ巧ければ文句はない
視聴時に鼻につくほどの稚拙で致命的な科学考証の欠陥を感じることはなかった
この程度で目くじらたてると大概の映画が愉しめなくなる。
そもそも主題を理解してないのでは?
個人的には十分面白い内容だった
何度も観たくなる映画
人生は結果論!
1人だと孤独で死ぬ
宇宙船で1人冬眠から覚めてしまって、着くのは90年後。孤独すぎて死のうとするも、好きになった人を起こすという究極の選択。
バーテンダーの人、言うと思った笑
結果的には船が救われてよかったなーって映画。
イマイチ盛り上がりに欠ける。
宇宙船あいのり号
「イミテーション・ゲーム」で絶賛されたモルテン・ティルドゥム監督と、今旬のジェニファー・ローレンスとクリス・プラット共演という魅力的なトリオだったのにも関わらず、公開時は鈍い評価に。
難点やツッコミ所はあるものの、思ってたよりなかなか面白かった。
地球から120年かけて移住可能な惑星へ航行中の宇宙船。
船を襲ったある事故で冷凍ポッドが故障し、一人目覚めてしまったジム。
到着まで後90年。冷凍ポッドに戻る手段ナシ。地球への連絡手段もナシ。
SF設定だが、もし自分だったら?…と、つい考えてしまう。
運命を受け入れるか、自殺するか、いっその事全員起こすか。
絶望したある時、“眠れるポッドのオーロラ姫”に恋をする。
散々悩んだ挙げ句、故障を装って彼女を起こしてしまう…。
彼女を起こした時点で続く展開は容易く予想付く。
言ってみれば、世界にたった二人の男と女。しかも、イケメンと美女。
当然の如く、恋に落ちる。
が、全てが上手くいく訳無く。
ジムが起こした事がオーロラにバレ…。
幸せだった状況が一転して、最悪の修羅場に…。
ジムがやった事は絶対に許される事ではない。
夢があったオーロラ。「私の人生を返して!」と責められて当然。
でもねぇ…、
ジェニファー・ローレンスと二人っきりですよ!
相変わらず魅惑のボディ!
ジェニファーとクリスはさすがの絶妙のケミストリー。
マイケル・シーンはナイスなアンドロイドだが、“秘密”が出来ないのが玉にキズ…。
ほぼジェニファーとクリス(と時々マイケル・シーン)の二人芝居の中、ローレンス・フィッシュバーンの名が。
ちょっと危機的状況に対処する唐突な役回りだったが、彼の存在にどんなに救われた事か。
宇宙船内のセットは素晴らしい。
こういう広大で贅沢な宇宙船での長旅は、状況は別にせよ、ちょっと憧れる。
「マクロス」みたいでもあり、ドラえもんの映画の「銀河超特急」的でもある。
そういや、藤子・F・不二雄のSF短編作品でも長距離航行中の宇宙船内での宇宙サバイバルみたいな話があり、何故か不思議と本作が気に入る事が出来たのはその為かも…?
ラスト、故障相次ぐ宇宙船の爆発が分かり、それを回避しようと奔走する展開はスリリング。
何でもシステム化された宇宙船内は風刺もたっぷり。
一定のエンタメ性は楽しめた。
しかし本作、もうちょっとこうしたら?…とか、別の展開だったら?…とか、思う点が有り過ぎる。
開幕早々、いきなり隕石衝突で宇宙船に異常が起きた事を見せてしまう。そのシーンを描かず、突然ジムが目覚めるシーンから始まったらどうだろう。見る側もジムと同じ状況になり、段々と宇宙船に起きた異常の原因が分かってきて…の方がもっと引き込まれたと思う。
それから、
宇宙に放り出されたジムがあのまま…とか、
冷凍ポッドに戻る手段を見つけ、ジムはそれをオーロラに譲り…とか、
そういう切ない展開だったらもっと印象違うものになってただろうが、本作は一番ご都合主義&甘々の結末に。
そこら辺致し方無いが、だって本作は、
ハッピーエンドな“宇宙船あいのり号”なのだから。
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