パッセンジャーのレビュー・感想・評価
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見事なエンターテイメントな映画
ジェニファー・ローレンスの魅力が半端ない。きれいだとかかわいいとか色っぽいとかもそうだけど、怒った顔の怖い表情とか全てが魅力にあふれている。ウィンターズ・ボーンを見た時から衝撃を受けたけど、今回もすごかった。
ストーリーは、SFをきれいに織り交ぜたラブストリーと人生ってなんだろを考えさせる内容。
ツッコミどころも満載だけど、そんなの関係ない。そんなことはどうでもいい、と思わせるほど見入ることのできる映画。
ある意味広い宇宙の中で取り残された1セットもの映画のようにも見えるし、出てくる演者も少ないものいい。純粋にストーリーと、その中で考えさせることが見ながらできる。
ラストの多くを語らないところも、観る者に、あとはあなたが考えてね…というスタイルなのか。
そこもよかったよかった。
0.5光年の孤独
半光速で飛翔する宇宙移民船アヴァロン号は航路に浮遊する岩石群と衝突、冬眠装置のクロックチップの焼損で90年早く目覚めてしまった青年の孤独と葛藤をメインテーマにしたかったのでしょう。
確かに人はいざ自分の身に起きた時、どこまで冷静に利他的に振る舞えるかは難しい、その悩みのテンションで観客をひきつける狙いと見て取れます。したがって端から悩まない人には意味不明な映画でしょう。
スタートレック・シリーズの作家でもあるジェリー・ソウルの「Death in Transit」でも同様のシチュエーションが描かれているようです。脚本はジョン・スパイツですが前作の「プロメテウス」同様、万能診断治療マシンのAuto‐docが活躍していますね。
もし自分だったらと考えると、そもそもジェットコースターも苦手な臆病者なので地球滅亡のノアの方舟ならまだしも新天地への冒険など行く訳がないのだが、それにしてもこんな窮地に追い込む宇宙船の設計コンセプトに文句を付けたくなります。
重大アラートでレスキュー要員を自動覚醒する位出来そうなものですが誤動作で覚醒したデッキ責任者のガスですら応援を頼もうとしないのは腑に落ちません。全て自動修復可能なら別ですがスペアモジュールはあるものの手動交換として描かれるので尚更です。
宇宙船内を娯楽施設満載に作るのは豪華客船に習ったのでしょうが全員冬眠中に稼働させておく意味が分かりません、お酒や食糧も賞味期限はどうなのでしょう。
淋しさに負けてオーロラを覚醒させてしまうことで葛藤するジムを免罪するように迫りくる全滅の危機、二人の協力なしに核融合炉の暴走は止められなかった、Auto‐docを使えばオーロラを再冬眠できるなど一挙に黒を白にする筋立てにホッとするものの、弄ばれた感が拭えませんでした。
ただ、面倒なこだわりを別とすればCG、セット共、映像の素晴らしさは群を抜く力作でした。
きれいすぎてこわい
120年もかけて向かう星って、どれだけ遠いのだろう。そんな長い間、機械に全部お任せで、命預けるなんてイヤだぁ。案の定、トラブったじゃないのさ。どうにかマンパワーで解決できて、ほっと一安心。
宇宙船の外は、星が散りばめられて超絶きれい。でも、この空間に放り出されたら人間は生きられない。厳しい美しさ。
無重力になると、水って丸くなるのね。あれに閉じこめられたら逃げられないな。こわっ。
オーロラは男1人しかいなくても、ばっちりメイクして、ハイヒール履くなんて女子力高いな。白い水着なんて、自分に自信がなきゃ着られませんわ〜。最後はちゃんと選択したみたいで、良かったと思う。
あと、アンドロイドのアーサー役の人、まばたきしなくてすごかった。
つらい気持ちはよくわかる
押し寄せる絶望感にどう戦うか? 望みが全くない状態で相棒を求めるのはやむなしか。自殺してしまうと、物語が終わってしまうし。他の人は、生きながらえているというやっかみもあったかもしれない。いやあ、ここは随分考えてしまう。
でも、その後の展開で、彼が起こされたた理由も、そこから発生するトラブル解決で、なんとなくすっきり。これで二人が救われたら、面白くないけど、あっても良かったか。
ゴージャスな映画
新たな居住の地を求めて、地球から120年もかかる、はるか遠くの惑星に向けて旅立つ、5000人もの人、そして250人の乗務員。そして、旅の途中で、宇宙船がある事故が原因で、一つの冬眠カプセルがエラーを起こし、1人の男が目覚めてしまう。そこから、この映画の物語が始まる。この話の始まり、またそこからの話の展開は、非常に興味をそそられて、良かったです。
いくら、文明が進化して、自分の身の周りが便利になっても、1人で生きていくのは、耐えがたく苦しいといる境遇になってしまうのが、感じました。そして、ジムがとった行動、相手の立場上では、非常に迷惑だけど、何か分かるような気がします。だから、最後に船長も、あまりジムを責めなかったと思う。
結局、最後は、ジムは残って、オーロラだけが、冬眠カプセルに入ちゃうで、おしまいだったのかな?はっきりしなかったんだけど。2人とも船に残った展開もありに思えました。そっちはそれで良いと思うね。
とにかく、話の内容がおもしろく、レベルの高いエンターテイメントな映画でした。
映像は、とにかく凄く綺麗
一瞬、船内が無重力になるシーンが凄かった。船内や宇宙の映像は、とにかく凄く綺麗でした。内容は、ありがちと言えるのかも。
途中と最後に宇宙船に木を植えること、大木になることが、なんとなく非現実的でした。SFが、急にファンタジーに切り替わっちゃった感あり。
SFとしては、違う終わり方をしてほしかったな。
主人公が死にそうな場面で本気で「死なないでくれ!」と願った作品。
BSで見ました。
実に人間っぽい映画だな~と思いました。
人間であるが故の行動、エゴ、わがまま。
でも、それが結果的には良い方向に行った(男一人だったら宇宙船を救えなかったから)。
だからこの映画は悪い所もすべてひっくるめての、人間賛歌の映画だと感じました。
最後男がピンチになって「これはもう命と引き換えになるんだろうなあ」という展開になります。
で、映画的には男は死んだ方がおいしいと思うんですが、男の心理描写が丁寧に描かれていてかなり男に肩入れできていたので、その時本気で「男!死ぬな!!」と願いました(笑)。
ラストのラピュタ的なシーンはやりすぎだろwと笑ってしまいました。
運命に導かれて…
ハイテク巨大宇宙船での大人の男女のSFラブロマンス
ジェニファー・ローレンスとふたりきり
シチュエーションが好きです!
こういう内容の映画が制作されるという情報を知ってからずっと楽しみにしていました! 主演も好きな2人で良かった(笑) アヴァロン号という名前もデザインも好きです!「早く目覚めてしまったため、船内で生涯を終える」というのは自分が当事者だったらパニックで何もできないかも・・・意気地無しなんで(笑) やっぱり誰かを目覚めさせたくなりますよね・・・ただその人も船内で生涯を終えてしまうので、事故で目覚めたことにしちゃいますよね・・・。 ラストで乗組員達が目覚めた時に2人の子供が生きていたらもっと良かったかも(^-^)
【別天地を求めて宇宙船に120年の冬眠状態で乗り込んだ乗客5000人の中で”何故か”90年早く目覚めてしまった男女二人の物語】
かなり、ネタバレに近いタイトルにしたが、これは序章。
有ることが原因で予定よりも、早く冬眠状態から目覚めたジム(クリス・ブラット)とオーロラ(ジェニファー・ローレンス)の二人の関係性をスタンリー・キューブリックの作品を想起させる作りで魅せる。
(何故なら、冬眠状態にある他の乗客達は登場せず、画面に現れるのは”ほぼ”ジムとオーロラとアンドロイドのバーテンダー”アーサー”(マイケル・シーン)だけであるから。ちなみに、このバーのシーンはスタンリー・キューブリック監督のある作品を想起させる・・。)
大掛かりなセットで撮影されたそうで、グリーンバックの風合いはない。そこが良い。
又、ジムとオーロラが目覚めてからも、二人の搭乗の際のグレード感の違いを描くシーン(露わなのは食事のシーン)などもふむふむ・・、という感じ。
その二人の距離感がどのようになっていくのか・・。
静謐で品のある、だが深淵なテーマで描かれるSF映画の秀作である。
”ブラック・リスト”に掲載されていたジョン・スペイツ脚本作。
<2017年3月25日 劇場にて鑑賞>
タイトル「宇宙船ひとりぼっち」とかにしたら良いかと
監督の前作が良かったので観てみたくなった。
シンプルなSFながら丁寧に作られた良作。どちらかというとSF設定のヒューマンドラマであり恋愛映画かな。藤子F不二雄先生のSF短編マンガみたいな味わい。タイトルがちょっとありきたりで損してる気がする。
ジェニファー・ローレンスの魅力爆発。この美しさには主人公の行動原理も納得できるというもの。(主人公許せん!という人がいても仕方がないけど)
序盤から飽きさせず、映像だけで細かく語り、冗長なシーンも無く、かなり好みな作り。モルテン・ティルドゥム監督はかなりの有能監督という印象。今後の作品にも大きく期待したいです。
視覚的に印象的な軽いSFロマンス映画
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