パッセンジャーのレビュー・感想・評価
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SF映画として観るとかなりガッカリ
映像は綺麗です。
ただし宇宙船やその中のテクノロジーなどは未来感と現代のごちゃまぜで雑です。
インターステラーなどしっかりとした考証に基づいて作られたSFが好きな人が観るとイライラすると思います。
この映画は普段SFを観ない方、また細かいことはどうでもいい方、恋愛映画が好きな方向けです。
あと全体に漂うなんとなく軽くチャラい雰囲気も好きになれませんでした。
新しい
新時代の創世記
内容に関しては、裏切られるような展開はないものの、その分安心して見られる作品だと思う。登場人物も魅力的であったし、映像もかなり良質だった。
ジムの目覚めた理由に関しては、もう少し必然性を感じさせる仕掛けがあってもよかったのではないかと思う。
宇宙船のシステムが、復旧のためのエンジニアを選び意図的に起こしたのかと思えば、ただの不具合による偶発的な事故だった。
あるいは、その偶発的な事故を通してシステムの不具合の核心に迫るのかと思えば、そういうわけでもなかった。
つまり、ジムの目覚めは単なる事故の延長線に過ぎない。
予告を見ても「理由があるはず」のようなことを言っているが、それとこれを結びつけるものが薄かったのは残念。
こういった点を踏まえて星は4.5だった。
それにしてもこの作品は、旧約聖書の創世記を彷彿させる。
最初に男が目覚める。そして孤独の末、女を目覚めさせることになる。創世記を知っている人間なら、アダムとイヴを意識していることは明白であろう。
最後のシーンに至っては、宇宙船が「ノアの箱舟」のように感じたのは私だけではないと思う。
作品の根底に創世記を持ってくることで、人類移住計画というものを新たな人類の歴史の1ページとして描いている、云わば「新時代の創世記」として表した作品だと思った。
絶望と希望とを深く考えさせられた映画。
我々人類は、常に新たなフロンティアを見つけ、移動し、進化してきた、と思う。多分、2050年には火星に人類は定住しているだろう。
本作品もそういう文脈の中に基本的にはある。ストーリーはムチャ単純で、地球から生存可能な惑星への移動には莫大な時間とコストがかかるので、途中は冬眠状態で管理される。ところが、あるきっかけでイケメンだけが、目覚めてしまった。みんなが目覚めるまで残り89年、どーしよう、どーしようもない。
私は、
1957年11月3日、ライカを乗せたソ連のスプートニク2号を思った。広大な宇宙の闇の中を、音もなく目測物もなく、匂いも音もなく、静寂の中で猛烈なスピードで、1人移動する、これは絶対的な孤独で、これを絶望と言うと思う。
絶望と希望はセットでないと話としては成立しにくい。そこでイケメンは美女を強制的に起し、目覚めさせてしまい、それを偽ってイチヤつく。しかし、嘘がバレたところで、破局。しかし、宇宙船そのもののトラブルが発生し、良いタイミングで、第三者の船長が目覚めさせられ、2人に後を託すかたちで病死する。
宇宙船の危機を2人で解決し、仲直り。美女はイケメンに弱く、現実的で、ま、仕方ないかと、運命を受け入れ、メデタシメデタシ。
『サイレント・ランニング』のような雰囲気を連想させられる味わい深いSFドラマ
新天地の惑星を目指して120年間の冬眠状態となった乗客5000人を乗せた巨大宇宙船アヴァロン号。機械の誤動作で他の乗客より90年早く目覚めてしまったエンジニアのジムはなんとか冬眠状態に戻ろうと試みるがどうすることも出来ない。1年が経ち孤独に耐えきれなくなったジムは冬眠中の乗客の1人、オーロラの美貌に惹かれてしまう。船内に残されていた彼女の映像データや彼女の寝顔を眺めているだけでは我慢出来なくなったジムは悩みに悩んだ挙句に彼女の冬眠装置を停止させて蘇生させてしまう・・・からのSFサスペンス。
アヴァロン号のデザインが非常に美しく、それがゆえに宇宙空間に取り残された2人の孤独が際立ち後半のスリリングな展開が映えるわけですが、宇宙船クルーも冬眠している船内で黙々とドローンが作業している光景がダグラス・トランブルの『サイレント・ランニング』のような60~70年代SF映画の醸す雰囲気を連想させます。全てを語らない味わい深いエンディングの余韻も印象的です。
海外の映画で見ました! 見てる人を飽きさせないクリスプラット、ジェ...
流石な2人
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