パッセンジャーのレビュー・感想・評価
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予告とは違う感じだったが、良い意味で裏切られた
SF作品、特にこんな細かい考証の基に作られた作品は自分の知らない事実を突きつけられ、非常に面白い。
『インターステラ―』『ゼロ・グラビティ』『オデッセイ』等の作品をここ数年で見たが、どれも圧倒的なスケールでいかに地球と言う小さな星で楽しく過ごしているのかと言うのを痛感する。
90年早く目覚めたというスケールの違いも想像力や探求心、好奇心を刺激しそれだけでワクワク、ドキドキさせてくれる。
しかしながら主人公のクリス・プラットの取った行動がいかんせん賛同できない。もちろん理解できるし孤独な辛さも理解できるが「あーあ」って感じではあるw
それでもそれまでの葛藤や心の機微を丁寧に描いているので、短絡的にその行動を取ったのではない。しかし限られた作品内の時間の中でその全てを、そしてあきれるくらい長い時間を描くのは不可能なのでどうしても簡単な行動の結果ととらえてしまう。
もちろん相手の気持ちを考えない、自分勝手な行動と言うのは否定できずそれだけで感情移入ができない人もいるだろう。
個人的には映画だしなーwと思いながらすんなりと観ていた。
無人の宇宙船の中はまるで『ドラえもんのび太の鉄人兵団』の鏡の中の世界の様で、子供の頃に観ながら「うわー、スーパーで買い物し放題wやりたい放題じゃんw」って言いながら観ていたのを思い出したw
映像はやはり現代のクオリティでは高く、非常に美しいと感じた。
作品自体はよくありがちな極限の状態である理由で男女が出会ってラブラブになってハッピーエンドとはまた違って、その中でも色々なステップがあり、とても面白かった。
だが、やはり移住の流れや、他のクルーや乗客、その他の大まかな所も描いてくれればもっと楽しめたと思う。
あと個人的にジェニファー・ローレンスは好みではないなーwべっぴんさんではあるんですけどねーw
ファンの人はごめんなさいw
とはいえ、演技力は秀逸ではあったし今までのマンネリな作品とは一味違った○でした。
最後にローレンス・フィッシュバーンも久しぶりに見れて少しうれしいw
後の、二人の4・50年は
高校生の妄想を成立させる役者の魅力
スーパースターほぼ2人のみしか出てこないSF映画
事故で目覚めてしまった冬眠してた技術屋の男が美女を起こして2人きりで宇宙船で暮らす というストーリーは言ってみれば男子高校生の妄想みたいだけど、このストーリーを成立させた主演2人の力が凄い
クリスプラットは軽薄な感じではなく、かと言って繊細すぎるわけでもない 弱さもはらみつつドシっとした存在感のある良い男 ジェニファーローレンスは美人で良い身体してて ザ 良い女 なんだけど 魔性な感じはあまりなくタフさも兼ね備えた良い女
要するに劇中で言うところの 無人島に一緒に行く異性 としては現状地球最強な役者2人がやっているので見る側は 俺がもしこの女と宇宙で2人っきりだったら か或いは 私がもしこの男と宇宙で2人っきりだったら という感情移入(妄想)を安心して というか積極的にしてしまうような作りになっている
クリスプラットがする事はかなりエグいし怒るのも無理はないが、それまでの孤独描写はキチッと丁寧だし何しろやるのはクリスプラットなので 最終的に許されても納得がいってしまう
クライマックスは展開がトントン拍子に話が進みすぎな上にちっこい山場が足し足しになってて全体的に印象がフワッとしてるけど、ジェニファーローレンスの力強い演技のおかげでなんとか成立してたきがする
あとはあのロボットのアーサーは結局ずっと掴み所がなく お前はあの件をバラしちゃうためだけに存在してたのか と言いたくなったが故障シーンがシュールで笑えたので許す
最後の小さな不満としては終わり方が妙にあっさりしてたのはは若干拍子抜けだったかな あそこまで行ったら子供が出来た描写ぐらいガッツリ見せてもらっても良かった気がする
まぁなんにせよ今一番勢いのある2人の役者の魅力を十分楽しめる映画
満足
男女でも変わってくるかなぁ
退屈な映画だ
大体のあらすじがわかっていただけに、かなり退屈な映画でした。
細かいところで、主人公の一人である女性が、男の手によって起こされたこと、リアクターの熱に耐えてるシーン、プールの水が無重力によって球体になるシーン、この3つが印象的です。
また、完全全自動のシステムが予定外の事象により崩壊していくのは考えさせられました。
映像は素晴らしかった。ストーリーはちょっと。
日常系SF
初めてのSFがこの映画でよかった。 息もつかせぬ展開で、2時間全く...
感動
美しい…
リアリティもあり未来の宇宙豪華客船も疑似体験できるSF大作
早起きは一文の得とは言ったものですが、人類移住の星間航行でトラブルのために90年!?も早起きしてしまった男女2人の物語です。
あるで宇宙版ロビンソンクルーソー、アダムとイブの物語のよう。
最近のものではグラビティやオデッセイのリアルなサバイバルにアルマゲドン的パニック、それにロマンス要素を加えたSF大作なのです
よく考えると出演料はお安く済んでるのでは?と思えるくらい登場人物は少ない(寝ている人がほとんどなので…)そのかわりCGにはお金かけてそうな出来です。
豪華客船には近未来にはありえるようなリアリティのあるシステムやギミックがたくさん出てきておりSFファンにはたまらないでしょう。
あ、あとアンドロイドのバーテンがいい味だしてる。
気軽に視聴できる吹き替え版を見ましたが予想以上でした。
日本人好みのストーリーです。
じーんとくるような非常にいい終わり方をしていると思う。
結末については見終えてからいろいろ考えてみるのもよいかも。
ラブロマンス
宇宙船のエラーの原因は何なのか?
久しぶりにスペースものを見ました。
現実世界で地球に非常に似た水のある環境の系外惑星発見のニュースで沸き立つ現代ですが、その系外惑星を目指す遠未来の宇宙船の話と言うか…。
ただ、小惑星や小さなスペースデブリ衝突から守るシールドが出てくるのは、アポロ計画ですら無かったものだが。
故障の原因は何なのか? そこが腑に落ちない。
交代制でもクルーを少人数でも冬眠から目覚めさせる運航方法にしないのか? 全部、機械(人工知能を持つコンピューター)に任せても良いものか?
機械を100%信頼できないのは、『2001年宇宙の旅』のHAL-9000でも出ていたし、、、
劇中のこんな人工冬眠装置を作った運航会社がバカとしか思えない。
でも、やはり宇宙は人類の尺度ではとんでもなく超巨大だと。
光速に近近付けば近付くほど船内の時間の進行が遅れるのだが、映画上では光速の半分の速度だけど120年も経っていたら地球上の時間の経過はかなり進んでいる筈…地球に引き返しても、もう既に人類は滅亡したりして意味が無いんじゃ?と。
やっぱり、ハビタブルゾーンにある系外惑星に向かうには地球を捨てる決意では無いと向かえないんだろう。
だから、母なる地球を大切にしなければならないかも、、、
映像と脚本が素晴らしい
2D 字幕版を鑑賞。地元の映画館で上映してくれなかったので,片道1時間半かけて天童まで出かけて鑑賞したが,出かけた甲斐はあった。映像がまず素晴らしかった。亜光速の宇宙船に乗って冬眠状態で 120 年かけて地球から移民するという設定の話である。巨大な宇宙船の中に,クルーが 280 名ほどと,乗客が 5,000 名いるのだが,ある事故によって一人の乗客の冬眠装置が故障して,出発から 30 年で目覚めてしまったところから話が始まる。目覚めた乗客の専門がエンジニアということで,修理や再冬眠の方法を探るのだがうまくいかず,目的地への到着は 90 年後のことで,到着するより前に船内で死亡するのは明らかという状況に置かれてしまう。
まず,この話の発端が秀逸で,映画の最初は途方もない孤独感を見事に表していた。宇宙船の窓から見えるのは,息をのむほど壮大な銀河系の姿で,その中で起きて活動しているのは自分だけという状況に,絶望感しか湧いてこないのが実に切実に描かれていた。そんな中で,上半身だけ人間の形をしたバーテンロボットのアーサーが唯一の話し相手となるというのも,孤独感をさらに増すための巧妙な仕掛けであった。このアーサーは,物語上で非常に重要な役割も果たすのだが,その話は割愛する。
脚本は,実に見事なものであった。2時間足らずで終わってしまう映画とは到底思えないほど内容が豊かであった。特に,主人公のしでかした過ちによる深い負い目と,それに翻弄される相手の気持ちが痛いほど伝わってきた。もし,自分が同じ状況に置かれてしまったら,という想像力を掻き立てる話で,まるでワーグナーの楽劇のような深いテーマ性のある話であった。
宇宙船は,「2001 年宇宙の旅」のディスカバリー号のように,進行方向に対して垂直に回転しながら飛行して,遠心力による擬似重力を作り出すという方式なのだが,宇宙船のトラブルでその回転が止まってしまうと,いきなり無重力状態になってしまうことになる。何度か出て来る無重力状態の表現が実にリアルで感心させられた。その一方で,宇宙船のエネルギー源は,どう見ても核融合のようなのだが,その遮蔽にガラスが使われていたところには開いた口が塞がらなかった。核融合のプラズマの温度は1億 ℃ にもなるが,ガラスは僅か 1,000 ℃ ほどで溶けてしまうのである。
役者は,主人公が「ジュラシック・ワールド」の猛獣使い役の人であった。スポーツマンタイプのイケメンであることが,この話を成立させるための絶対的条件であろうと思われた。これが森永卓郎のようなブサイクなオッサンだったら,ホラー映画になってしまうところである。相手役はジェニファー・ローレンスで,登場人物の極めて少ない映画なので,こういう美形だけが画面に出て来るのは有り難かった。ジェニファー・ローレンスといえば,iCloud にアップしたプライベート写真が流出して騒ぎとなったことでも記憶に新しいが,見たがる人が多いのも頷ける話のような気がした。また,「マトリックス」のモーフィアス役だった人も久々に登場していた。
音楽はトーマス・ニューマンで,「ショーシャンクの空に」や「グリーンマイル」で聞かせてくれた深く胸を打つ作風が健在であった。この作品にはこうした音楽が不可欠だろうと思った。演出は,物理的におかしなところがいくつか散見されたが,作品の出来を根底から覆すほどのものではなかったように思う。日本語字幕は「キングコング 髑髏島の巨神」と同じ人だったが,こちらの方はあまり違和感がなかった。全米公開から僅か2週間後に公開という素早さも評価されるべきだと思った。
(映像5+脚本5+役者4+音楽5+演出4)×4= 92 点。
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