「SFメロドラマ」パッセンジャー flying frogさんの映画レビュー(感想・評価)
SFメロドラマ
メロドラマ、とタイトルには書いたけど、90年早く目覚めてコールドスリープに戻る手段はない、という設定はSFならでは。
1人きりで残りの人生を過ごし、この宇宙船の中で死んでいくことが100%確定、という点で孤島モノとは圧倒的に絶望感が違う。
なのでストーリーにはわりと納得した。あー、俺もやっちゃうかもなー、と。
後半、宇宙船の危機が判明してからのスペクタクルも、思わず「おい!」とツッコミたくなるところもあるが、「それで良いのか」と言いたくなるところもあるが、まあこれで良いのか(笑)
SF描写にもちょっと。
宇宙船の造形はなかなか独創的で面白い。
冒頭、宇宙船の前方に隕石などが当たるシーンでは「おおっ、ラムジェットエンジンか?」と喜んでしまったが、「バリア」だったのね。ちょっぴりがっかり(笑)
中ほどでアルクトゥルスの重力を利用してスイングバイするシーンがあるが、赤色巨星の描写にはうっとりした。
ただ、あまり大きくないぞ?アルクトゥルス。
あの描写だと太陽より小さいのではないか?
スケール感はがっちり再現してほしかった。
そもそも何故にアルクトゥルス?
どうしてわざわざそんな軽い星(太陽質量とたいして変わらん)でスイングバイするの?
どうせだったらベテルギウスとかアンタレスが良かったのにな(笑)
そして宇宙船、アルクトゥルスに近すぎる(笑)
かなり暑くなりそう(笑)
細かいことを言えば全編ツッコミどころ満載なのだが、そういうツッコミもSF映画を見る楽しみ、とすれば、まさに楽しみ尽くした(笑)
そして何より。
ジェニファー・ローレンス、良い女になったなあ。「ハンガーゲーム」の時は田舎くさいイモ姉ちゃんだったのに(そこもまた良かったが笑)
DVD出たら買おうww