誘拐の掟 : 特集
「96時間」の次にニーソンが選んだ役《最強の交渉術を持つ探偵》
そして、異常・極悪・残忍、《ニーソン史上最凶の犯罪者》
見届けろ、この極限の心理戦の行方を!
ミステリーの巨匠ローレンス・ブロックの傑作シリーズを原作に、リーアム・ニーソンが元刑事の探偵を演じた「誘拐の掟」が5月30日に公開。「96時間」シリーズのブライアンに匹敵する個性の新キャラクター、マット・スカダーを演じるニーソンが、高い演技力を武器に、緊張感たっぷりの“心理戦”を繰り広げる!
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■「羊たちの沈黙」「ドラゴン・タトゥーの女」「プリズナーズ」──
リーアム・ニーソン×傑作探偵小説シリーズ=至高のサスペンスが生まれた!
「96時間」シリーズで、元CIAにして“無敵の父親”ブライアン・ミルズを演じ、サスペンス・アクションの看板スターとしての地位を確立したリーアム・ニーソンが、タフでハードな私立探偵という、新たなるキャラクターを手に入れた。「シンドラーのリスト」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたほどの演技力を武器に、アクションで突っ走る男ではなく、頭脳と度胸で事件の真相に近づく男を演じ切る。原作はアメリカの巨匠作家、ローレンス・ブロックの人気シリーズ。心に傷を持つ探偵と連続猟奇殺人者コンビの攻防を描く「誘拐の掟」は、「羊たちの沈黙」や「ドラゴン・タトゥーの女」に続く、見応えたっぷりなサスペンス・ミステリーだ。
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
元ニューヨークの敏腕刑事、しかし今はアルコール依存症のリハビリが欠かせない無許可の私立探偵──それがニーソンの新キャラクター、マット・スカダーだ。だが、決して無能な男ではない。警察を辞めるきっかけとなった過去の過ちを胸に抱えながらも、刑事時代の知識と経験を武器に、ひとつひとつ手掛かりを調べ上げ、事件の核心へと迫っていくのだ。そして見事なのは、その度胸。人質交渉の場面では、常軌を逸した行動を取る犯人たちに「人質を殺せば、お前を殺す」と逆にすごみ、事態を有利な状況へと引き寄せていくのだ。
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
原作は、アメリカ探偵作家クラブのグランドマスター賞、エドガー賞など、数々の受賞歴を誇るローレンス・ブロックの代表作“マット・スカダー”シリーズ。伝統的な探偵小説の体裁で“酔いどれ探偵”の活躍を描く同シリーズは、1976年の発表以来、35年にわたって17作が刊行されているロングセラーだ。ブロックは、ウォン・カーウァイ監督作「マイ・ブルーベリー・ナイツ」の共同脚本を手掛けたほか、人気作家の堂場瞬一、伊坂幸太郎らがファンを公言していることでも知られている。
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
「96時間」シリーズ、「フライト・ゲーム」では壮絶なアクションに焦点が当たり、ニーソンはアクション・スターとしての魅力を放ったが、本作では主人公の知識と経験に基づいた捜査シーンが丹念に描かれ、ニーソンの高い演技力に裏打ちされた異常者たちとの“頭脳戦”が興奮を呼ぶ。人を殺すことに快楽を覚える男たちから、いかにして人質を救出するのか? 強気の交渉、そして身代金の受け渡しが描かれる怒とうのクライマックスから目が離せない。
■異常性は《主演作品史上間違いなく最悪》
「交渉不可」「アクション不可」ニーソンは、このサイコキラーにどう挑むのか!?
人身売買組織からテロリスト、果てはオオカミの群れまで、数々の難敵と戦ってきたニーソンだが、本作で立ち向かわなければならない相手こそが、最も凶悪で異常なのは間違いない。2人組の連続猟奇誘拐殺人犯──普通の交渉では太刀打ちできない、体力(アクション)だけでは正体を突き止めることが不可能なこの相手に、ニーソン=探偵スカダーはどのように挑むのか。
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コントロール不可能な相手だからこそ、あえて強気に攻めていくのがスカダーの戦法。入念に調べ上げた情報を頼りに、犯人たちの正体をすべて把握していると演出するのだ。そして、今も過去の過ちに苦悩するスカダーは、誘拐された少女の奪還にしょく罪を見出していく。図書館や施設で寝泊まりする皮肉屋の黒人少年“TJ”と心を通わせ、やがてコンビとして事件解決へと挑んでいく姿も見逃せない。
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猟奇誘拐殺人犯が新たなる標的として連れ去るロシア系麻薬ディーラーの娘、ルシア役を演じているのが、本作が映画デビューとなるダニエル・ローズ・ラッセル。獲物を物色する誘拐犯たちの車の前を、赤いダッフル・コート姿で横切る美しいスローモーションのシーンが見逃せない。ブラッドリー・クーパー主演のキャメロン・クロウ監督最新作「Aloha」にも出演する注目女優だ。
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


■本作は、“いつもの”「ニーソン・サスペンス・アクション」ではない──
傑作猟奇サスペンスの系譜に連なる、新たなる作品なのだ!
「リーアム・ニーソン主演のサスペンス」と聞いて、「96時間」のようなサスペンス・アクションを想像するのは大間違い。ニーソン演じるハードボイルド探偵が連続猟奇誘拐殺人犯に挑む本作は、「羊たちの沈黙」を筆頭とする、数々の傑作猟奇サスペンスの系譜に続く新たなる1本だ。
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