誘拐の掟のレビュー・感想・評価
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誘拐ものが定番になったか?
原作は「獣たちの墓」。なのになぜ邦題は「誘拐の掟」なのだ?!
リーアム・ニーソンと誘拐物となると、つい見たくなる!
一言でいうと、「怖かった」。
残虐なシーン(間接的だけど)かつ暗いシーンが多く、スリラーですな。私苦手です、そっち方面。
96時間の当たり役が強すぎますね。ちょっと残念。
『獣たちの墓』
現実的
「いい探偵に必要なことは?」「丈夫な膀胱だ」
映画「誘拐の掟」(スコット・フランク監督)から。
解説に「元ニューヨーク市警の酔いどれ探偵マット・スカダーを
主人公にした人気シリーズの第10作」とあった。
主人公が、警察官ではなく、私立探偵という設定の違いはあるが、
最後は、凶悪な事件を解決していくのか・・と観始めた。(汗)
冒頭「1999年 ニューヨーク市」というテロップに、
あっ、ニューヨークは「市」だったんだ、と笑いながらメモし、
「私立探偵」の定義で、今回はこれだな、とメモが増えた。
「私立探偵だそうだな」「免許はない」「つまり?」
「たまに人の頼みを聞いて、見返りに「贈り物」をもらう」
えっ、私立探偵になるのに免許とかいるの?と、疑問が残り、
「いい探偵に必要なことは?」「丈夫な膀胱だ」で、
なるほど、尾行中にトイレに行きたくなったら大変だと納得した。
そして、ちょっぴり真面目に考え答えたのが、
「忍耐力や直感に、偶然の幸運、これが一番」だった。
これは、警察官ではない、私立探偵だから、の発言だろう。
そして、最後に「それに『いい名前』、すごく大事だぜ」で、
確かに、腕の良さそうな「私立探偵の名前」に興味を持った。
さすがに「山田太郎」より「金田一耕助」の方が、
難事件を解決してくれそうだものなぁ。
職業にあった「名前」って、あるような気がする。(笑)
リーアム・ニーソン映画
不気味さはあるが面白味に欠ける気が
リーアム
1:54くらいの尺は長いと感じ
なく、観れた。さすがサスペンスモノ!ドキドキハラハラ感が良い。しかしまぁ主人公のテンションが終始ローなのはニヒリストだから良いって事?
あと、最終的に悪者は(被害者だとしても)死んでるんだよなぁ。そこがさりげなく入れ込んだこの作品のテーマなのかもしれない。そうだと思って観ると、所々に織り混ぜる懺悔大会と言うか教会でのカウンセリング的な所も繋がる。
まぁまぁ
墓場で働いてる太った人が
あのタイミングで飛び降りた時は衝撃でかすぎた!
そんなにヤバい奴らを敵にしているのだなと!
びっくりしすぎたけど、なんか最後どんどん死んでって残念だった。
TJが無事生きててくれたのはホッとするけど、なんだが悲しいお話でした。
バッ!!ってゆう驚くところとかはそんなになく見ていてややこしくなくて内容のわかりやすいストーリーの映画でした。
実際にこういう犯罪が世の中にはたくさんあるんだなぁって感じました。
飛び抜けた内容ではない…が
残忍な犯罪が怖かった
現実でもありそうな犯罪なだけに身近な恐怖をかんじて怖かった。
派手なアクションは無く、話は淡々と進んでいく。
地味に緊張感が続き疲れた。
ちょっとリアルっぽい犯罪の話は苦手なので私的にはもう見なくて良いかな。
落伍者たちの暗闘
ローレンス・ブロック原作『獣たちの墓』の実写化作品。
相変わらずの原作未読&無知っぷりで恐縮なのだが、
私立探偵マット・スカダーはシリーズものとして有名なんだそうな。
大好きなジェフ・ブリッジス主演の『800万の死にざま』(′86)も主人公はスカダーだったそうで。
(残念ながらどこでもレンタルしてないので未だに観られていない。観たい……)
とまあ、枕詞はここまでにして本作のレビューへ移る。
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まず本作、大どんでん返しがあったり派手なチェイスがあったりする、ケレン味の利いたサスペンスではない。
事件の手掛かりをひとつひとつ、関係する人間の心情をひとりひとり紐解いていく、
非常にオーソドックスな作りのサスペンスなのだが……
なんだろうか、この映画には二束三文のサスペンス作には無い、何とも表現し難い魅力を感じる。
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まず言えるのは、ここ数年のリーアム・ニーソン主演作では一番好きだ。
彼のくたびれた雰囲気は暗い過去を抱えた老練な探偵役にピッタリだし、
終盤でいよいよ反撃に転じるシーンの、あの有無を言わせぬ頼もしさが超カッコいい。
映画全体を覆う暗く物寂しい雰囲気を僅かに和らげてくれる、
相棒(?)の黒人少年TJ(もとい探偵ダンテ・カルペッパー(笑))も良いです。
多くを語り過ぎずやや突き放したような堅実な語り口も好みだし、
ここぞという場面での目の覚めるような演出も素晴らしいが
(犯人達が少女に目を付けるシーンの音楽&映像、
クライマックスのあのナレーション被せ等にはゾクゾクきた)、
この映画の一番の魅力は、登場人物たちの魅力だと思う。
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登場する人物たちは皆、世間から弾き出され、
人生から今にも振り落とされそうになっている者たち。
犯人たちでさえもアンダーグラウンドの世界に快楽を見出だした者だ。
クスリに溺れた画家志望の青年、
母と離ればなれにされたホームレスの少年、
人生の再出発の矢先に最愛の人を殺された麻薬の売人、
そして、自らの過ちに責め苛まれる日々を送る元刑事。
原題『A walk among the tomb stones』は、『墓石の合間を歩く』とでも訳せるのだろうか。
最後の墓場での対決に向けて一堂に会する主人公たち。
安穏に暮らす人々の眼にはつかないだろう、暗く深く寒い場所で彼らは闘う。
自分の内側で僅かばかりに、だが確かに燃え残っているものを掻き集めて。
最後の対決のシーンで淡々と流れる、アルコール依存症克服の為の12ステップ……
自分が無力であると認めること。
欠点を正してくださいと神に祈ること。
今まで傷付けた人々のリストを作ること。
その人たちや他の人たちに埋め合わせをすること……
彼らは無垢な子供を殺す怪物のような犯人たちと闘っているだけではなかった。
彼らはかつての過ちを悔い、前へ進もうともがいていた。
スケールも筋立ても大したことはないこの物語がこんなにも胸に迫るのは、
墓石のように冷めかけた人生に必死に抗う彼らの胸の内がこちらにまで伝わってくるからだと思う。
ラスト、眠りに落ちるヒーローの安らいだ表情。
暗闇や鈍色の空ばかりが目につく映画で、ようやく明るい太陽が昇る。
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理不尽な犯人たちについてもっと知りたいという気持ちや(映画内の説明だけでも十分だと思うが)、
再出発の金を使ってまで闘った麻薬の売人さんの最期はありがちな上に浮かばれないなあという想いもあるが、
それでもこの映画はサスペンスの佳作だと思う。
他にシリーズがあるのならリーアム・ニーソン主演で続編出てほしいなあ。
<2015.05.30鑑賞>
ニーソン映画の必須要素は具備しているが突き抜けた面白さは無い作品。
量産されるニーソン映画。
作品の数を重ねる度にカイゼンされ。
近年では必要な要素は入っていることが前提となり。
その中で創意工夫や作家性が盛り込まれる、という状況。
本作もニーソン映画の必須要素は具備。
酒に溺れた姿、暗い過去に苦しむ姿、スイッチが切替わった時の豹変した姿。
入れるべき要素は全て入っている。
…入っているが突き抜けた面白さが無い。
まずニーソンを取り巻く登場人物達がイマイチ。
原作がある作品なので出さざるを得ない点は理解出来ますが。
TJとの出会いと交流、そして話との絡みは然程面白くない。
基本的に受け身のニーソンは対峙する敵の重厚感に応じて光るのですが。
本作の敵役は確かに凶悪だが何処か小物感が滲み出ている。
敵側の小物感に引き摺られてニーソンも小物感が出てしまった点は残念でした。
また話自体もこじんまりした印象。
語られる話が小規模であることは問題ないですが。
ニーソンが彼方此方足を運ぶため、場面毎の重厚感が然程ない。
何処か2時間ドラマ感もありショボ……こじんまりした印象を受けました。
ニーソン映画の必須要素は具備しているが突き抜けた面白さは無い本作。
個人的には同時期に公開された映画「ラン・オールナイト」の方が面白かったです。
両作観て自身の好みのツボを確認するのも面白いかもしれません。
オススメです。
やたら強いデカじゃなく。
ストーリー展開
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