誘拐の掟のレビュー・感想・評価
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派手さは無いものの、濃密な誘拐事件モノ。
ある依頼人の奥さんの誘拐殺人の犯人探しを依頼される元警察官の話。
派手さは無いものの、コツコツ調査と調査内容。
リーアム・ニーソンのアクションに期待した人には肩透かしかも知れないが、これはこれで面白い。
分かる犯人の手口、思惑、人物像。
徐々に観ているうちに犯人探しの手法は違うが、過去名作「羊たちの沈黙」を思い出させてくれる。
(言い方が悪いかも知れないが)異常者の事件モノでは面白い部類だ。
後半、連れ添った仲間達はそいつらかよと少し複雑な所もあったが、逆に新鮮だった。
犯人にはラストもう少しイカレ要素が欲しかったが、それも良しとしましょう。
時間の割には内容が詰まっていて楽しめました。
誘拐事件ネタ好きな方はオススメします。
主人公の抱える過去の心像風景が今ひとつ伝わらない。そこから立ち直る...
主人公の抱える過去の心像風景が今ひとつ伝わらない。そこから立ち直る言葉が最後のシーンでオーバーラップするが、それもよく分からない。
小説を読むような楽しさ!!
モヤモヤしながら小説を読み進める楽しさを味わう事ができました。過去に傷を負った主人公の姿や全体の構成、雰囲気も良いです。「ナルコス」でDEA捜査官役だったダン・スティーヴンスが依頼人の兄役で出ていますが、何かチョイ役だった印象です。
誘拐の掟2は?
意外なバディ感があって楽しめた。
ぜひ続編をあの2人のバディ感バリバリでやって欲しい。
ちょっと犯人の行動がわからなかった。
サイコパスだからわからないということなのか、単純に脚本の問題か。
異常者が怖い…
終始ドキドキしました!
誘拐犯の執拗な殺人になすすべもない被害者たち。
被害にあうのは、薬の売人の妻や恋人たちばかり…。
痛ぶられ残虐な姿で殺されてしまう女性たちの恐怖に、観ているこっちが耐えられませんでした。
常識を超えた異常者たちに対抗するのは元警察官の私立探偵。
犯人を追い詰める為の銃撃戦は、ハラハラしっぱなしでした。
探偵の俊敏さと執念に脱帽です。
リーアムニーソンさまさま
リーアムニーソンを愛してやまない親子で鑑賞。暗い過去を背負った元警察官の哀愁を素晴らしい演技で魅せてくれたリーアムニーソン!!佇んでいるだけで、もはやシルエットだけでもかっこいい!!!ストーリーはどんよりと暗く、すべての人が不幸でつらい内容。犯人も途中から分かっちゃうし、それほど難しくない。そんな観ていてどよーんとする内容でも、そこにリーアムニーソンがいるだけで観れちゃう不思議。ラストは少しほっとさせられたので後味は悪くなくてよかったかな。最後の最後で殺されてしまったケニー役の人って美女と野獣の王子役のダンスティーヴンスだったの?気付かなかったー(笑)
救われない映画でした
麻薬の売人を狙った連続誘拐事件を元警官の探偵が事件解決に乗り出すという話
探偵が出てくるけど推理もへったくれもなく、誘拐犯の残虐性を描写するシーンが印象に残る、ある種ホラーのような映画
リーアムニーソンはいつも通り鉄板の強さだったので、そこは安心して観れた。
黒人の少年がリーアムニーソンの助手として出てるんだけど、この少年が居なかったらもっと暗い映画になってたと思う。
渋い
リーアム・ニーソンで誘拐と聞くと96時間を思い出します。
96時間は好きな作品なので、期待も余計に膨らむのですが本作は、また違ったお話でした。
アクションは特になく、グロい描写はないものの猟奇的で凄惨な殺人事件で少ししんどかったです。
マットとTJの交流は、微笑ましかったかな。
リーアム・ニーソンの新境地、渋い、地味ながら良作でした
誘拐物で更にはアル中で元警官な役と言えば、いかにもリーアム・ニーソンの映画って感じで、もしやこれは誘拐の掟と言うよりはリーアム映画の掟を描いた作品なのではないかとすら思った定番中の定番な設定ではありましたが、見てみると意外にも今まで見たリーアム映画とはまた全然違う路線の映画で、これはこれで地味ながらリーアム的新鮮味もあって思いのほか楽しめました。
まあ新鮮味があったとは言ってもどこか古めかしいハードボイルドな探偵物でしたので、内容そのものは特に新鮮味はなかったんですけどね、でもこの昔懐かしい作風にリーアムが予想以上に映えたので、おかげでドップリとハードボイルドな世界に浸って楽しむことが出来ましたよ。
正直何だかんだで結局はリーアム映画になると思っていたのですが、そうはならず、最後までやさぐれハードボイルド物に徹した点を私は評価したいですね。
序盤と最後以外はこれと言ったアクションシーンは無かったですし、いつものリーアムのような超人的強さも見せなかったので、そこに期待するとちょっと肩透かしかなとは思いますが、自分の足で聞き込みをして執拗に犯人に迫っていく様は古き良き時代の探偵のようでとても味があってシビれました!
時代設定も良かったですね、最初は何故1999年?と不思議に思ったものでしたが、まだ主人公のようなアナログ人間が活躍できるまさしくギリギリの線、これはホント絶妙な時代設定だったと思いました。
やや犯人の正体が分かるのが早すぎかなとは思いましたが、少しづつ犯人の残虐性が分かっていくこの見せ方もジワリ恐怖感を煽るところがあって、予想以上にハラハラさせられて、見終わってみればこれもありだなと思えましたよ。
しかし終盤の展開は本当にドキドキしました、物凄い緊迫感、中途半端な優しさは命取り、いやぁこれはたまらなかったなぁ~。
悪に対して貫く男の美学、渋いね、でもどこか熱かった!
リーアム流交渉術も、見応えたっぷりでしたね。
ホームレスの少年TJとの交流もとても味があって良かったです、ベタベタした距離感ではなく、心の奥底で繋がっているような何とも言えない絶妙な距離感なんですよね。
TJの行動にはいちいちハラハラさせられましたけど、これがまたいい緊張感に繋がって、作品をより良いものにしていたなと思いました、優しさと愛に溢れた良い関係性だったなぁ、ラストカットも好きです。
これはシリーズ化もありでしょう(地味過ぎて興行収入的には無しか?)
誘拐ものが定番になったか?
原作は「獣たちの墓」。なのになぜ邦題は「誘拐の掟」なのだ?!
リーアム・ニーソンと誘拐物となると、つい見たくなる!
一言でいうと、「怖かった」。
残虐なシーン(間接的だけど)かつ暗いシーンが多く、スリラーですな。私苦手です、そっち方面。
96時間の当たり役が強すぎますね。ちょっと残念。
『獣たちの墓』
小説 探偵マット・スカダーシリーズの一作、『獣たちの墓』が原作のクライムサスペンス映画。
ストーリーは骨太、演出やキャストの演技も素晴らしい。行き過ぎた悪役や、ヒーロー気取りの探偵の物語ではなく、アルコールとコカインに依存してもなお、みっともなく生きようとする20世紀末の人々の話だった。
主人公のスカダーは、過去に闇を抱えた元刑事で、文明に取り残された、説教くさいオヤジである。彼は彼の人生論のもと生きてるつもりだが、トラウマに取り憑かれたままの彼は、事件に振り回されてしまう。事件解決までのプロセスは、彼のトラウマ解消のプロセスでもあった。
現実的
よくあるドンパチ映画ではなく現実的な分、地味な仕上がりになってるので多少見応えはなくなりますが、伏線などもあってストーリー的には面白いです。やっぱりリーアムニーソンはああいう役がとても似合ってますね。
「いい探偵に必要なことは?」「丈夫な膀胱だ」
映画「誘拐の掟」(スコット・フランク監督)から。
解説に「元ニューヨーク市警の酔いどれ探偵マット・スカダーを
主人公にした人気シリーズの第10作」とあった。
主人公が、警察官ではなく、私立探偵という設定の違いはあるが、
最後は、凶悪な事件を解決していくのか・・と観始めた。(汗)
冒頭「1999年 ニューヨーク市」というテロップに、
あっ、ニューヨークは「市」だったんだ、と笑いながらメモし、
「私立探偵」の定義で、今回はこれだな、とメモが増えた。
「私立探偵だそうだな」「免許はない」「つまり?」
「たまに人の頼みを聞いて、見返りに「贈り物」をもらう」
えっ、私立探偵になるのに免許とかいるの?と、疑問が残り、
「いい探偵に必要なことは?」「丈夫な膀胱だ」で、
なるほど、尾行中にトイレに行きたくなったら大変だと納得した。
そして、ちょっぴり真面目に考え答えたのが、
「忍耐力や直感に、偶然の幸運、これが一番」だった。
これは、警察官ではない、私立探偵だから、の発言だろう。
そして、最後に「それに『いい名前』、すごく大事だぜ」で、
確かに、腕の良さそうな「私立探偵の名前」に興味を持った。
さすがに「山田太郎」より「金田一耕助」の方が、
難事件を解決してくれそうだものなぁ。
職業にあった「名前」って、あるような気がする。(笑)
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