劇場公開日 2015年5月30日

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「ニーソン映画の必須要素は具備しているが突き抜けた面白さは無い作品。」誘拐の掟 Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ニーソン映画の必須要素は具備しているが突き抜けた面白さは無い作品。

2015年7月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

単純

興奮

量産されるニーソン映画。
作品の数を重ねる度にカイゼンされ。
近年では必要な要素は入っていることが前提となり。
その中で創意工夫や作家性が盛り込まれる、という状況。

本作もニーソン映画の必須要素は具備。
酒に溺れた姿、暗い過去に苦しむ姿、スイッチが切替わった時の豹変した姿。
入れるべき要素は全て入っている。
…入っているが突き抜けた面白さが無い。

まずニーソンを取り巻く登場人物達がイマイチ。
原作がある作品なので出さざるを得ない点は理解出来ますが。
TJとの出会いと交流、そして話との絡みは然程面白くない。
基本的に受け身のニーソンは対峙する敵の重厚感に応じて光るのですが。
本作の敵役は確かに凶悪だが何処か小物感が滲み出ている。
敵側の小物感に引き摺られてニーソンも小物感が出てしまった点は残念でした。

また話自体もこじんまりした印象。
語られる話が小規模であることは問題ないですが。
ニーソンが彼方此方足を運ぶため、場面毎の重厚感が然程ない。
何処か2時間ドラマ感もありショボ……こじんまりした印象を受けました。

ニーソン映画の必須要素は具備しているが突き抜けた面白さは無い本作。

個人的には同時期に公開された映画「ラン・オールナイト」の方が面白かったです。
両作観て自身の好みのツボを確認するのも面白いかもしれません。
オススメです。

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Opportunity Cost