マエストロ!のレビュー・感想・評価
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音楽は一瞬で消えて行く芸術
天籟と言う言葉から
「この世で一番美しいものは音楽でしょ」同感する。
僕は少しばかり違う。本当に美しいものは「美しいものが分かる人の心だ」と思う。
音楽が一瞬で消えて行く芸術である事は、三島由紀夫の「金閣寺」の中でも語られている。僕はそれまでそんな事を稽える事は無かったが、「金閣寺」見たいな音楽とは無縁の小説で音楽をそう語っているので、そう信じる様になった。
その一瞬の芸術だから、美しいと結論を付けた訳でない。一番美しい訳だから、どんな音でも音楽と称するなら美しい訳である。従って、その度合いは主観によって違う事になる。つまり、どんなに美しく音楽であっても主観によって、感じ方が違ってくる。だから、美しい音楽の理解出来る人の心が美しく無ければならないと言う事だ。
この映画は漫画が原作の様だが、原作かしっかりした矛盾の無い話に仕上がっていると思う。
指揮の指導に佐渡裕マエストロとは驚いた。
最後の曲が辻井伸行さんとは♥
オーケストラ映画
解散に追い込まれてから半年。優秀な楽団員はあちこちから誘いがかかり、引き抜きにあっていた。最年少のコンサートマスターとして重責を担っていた香坂(松阪)は練習場に向かうとそこは廃工場であった。舞台の大道具をトンカチでとんとん叩いていた髭面のおっさんが指揮者の天道(西田敏行)だったのだ。経歴も素性も不明の男だったが、彼こそが再結成を企画した張本人であった。
交響楽団の映画は最近多いような気がするが、ほとんどがアマチュア・オーケストラ。プロの楽団というのも珍しい。そのためか、プライドが邪魔をしてストーリーも感情移入が出来ない。唯一アマチュアのフルート奏者miwaがいるけど、彼女も抜群に上手いというのが引っかかる。
コンサートの曲はベートーヴェンの「運命」とシューベルトの「未完成」。こちらもアマチュアではなかなか出来ないよね。
普通 もう一押し何か欲しかった
はっきり言ってどう評価すればいいのかわかりません。
良くもなく、悪くもなく、と言ったところ。
オーケストラの団員は良く見ると結構色々な人が出ていて、見つけるだけでも面白いかもしれません。
運命と未完成というたった2曲だけですが、十分と言った感じで、最後の発表では普通に音楽として楽しめる感じです。
天道は少しはちゃめちゃすぎてよくわからなかったのと、miwaさんは上手くハマっていたかなという印象。
他のキャストはもう少しキャストの個性が引き出せていたら良かったです。
最後の天道の奥さん?が見に来ていましたが、あれは最後お亡くなりになったのでしょうか?
そのあとの演出がなく指揮棒渡して終わっちゃったんでよくわかりませんでした。
可もなく不可もなく…
どうしてmiwaだったんだろうか…
一流ほどにはなれなかったプロのオーケストラメンバーが集まってコンサートの為に練習。
西田敏行さんが指揮者として登場。
変な表現だし、突拍子もないことを言ったりするけれど、全て的を得た感じ。
次第にバラバラだったメンバーも団結していき…
最後は西田さんの病気の奥さんの為に貸し切ってコンサートをする。
んー予想通り可もなく不可もなく…
誰かと響きあえたら、一瞬が永遠になんねん
映画「マエストロ!」(小林聖太郎監督)から。
私は楽器が弾けないから、五線譜に書かれた音符を読み、
その記号を「音」にしていく人たちには、
嫉妬というより、賞賛の言葉しか見つからない。
音楽は、人生にとって「あってもなくてもいい」ものではなく、
「必ずなくてはいけないもの」だと私は思っている。
作品の中でも「音楽ってせつないね。
今、確かにあったって思っても、次の瞬間には消えてしまう。
それでも、この世で一番美しいのは音楽だ、そうだろ?」という
フレーズに代表されるように、音楽の素晴らしさは伝わった。
しかし、もっと素敵な言葉に出会った。
「わしら人間は誰でも死ぬ。必ず死ぬ。音と一緒で一瞬や。
せやけどな、誰かと響きあえたら、一瞬が永遠になんねん」。
1つひとつの音がいいのは勿論、大切だけれども、
その音が、違う楽器の音色と響きあったとき、もっと深みのある、
それでいて、なぜか心地よい音を耳にすることが出来る。
人生も同じ。1人で生きるのを否定はしない。
しかし、誰かと出会い、結ばれ、夫婦、家族となっていくことで、
みんなが鳴らしている音が調和した瞬間に味わう達成感は、
何事にも変え難いに違いない。
「マエストロ」と呼ばれる「指揮者」は、それを一番知っている。
だからこそ、多くの音が響きあうオーケストラを纏めあげ、
「自分の音づくり」に夢中になれるのだろうなぁ。
音楽が分からなくても楽しめる
音楽のことが全く分からない者でも楽しめました!
予告ではそこまで惹かれなかったのですが、実際に観てみるといくつか涙が流れてしまうシーンが……。
本番の演奏シーンでは、今まで話の中で出てきた事柄が、全て詰まっているように感じました。
挑むような目で指揮についていく姿は指揮者との決闘のように見えましたし、そこからいつの間にか、指揮者と一体になって響き合っている……というような。
関西弁二人も良かったです!
西田敏行さん演じる天道は、本当にどこかにいそうな関西のおっちゃん、という感じで、檄を飛ばすシーンでは、こちらまで説教されているようなリアル感がありました。
また、miwaさん演じるあまねが可愛らしかったです。あのキャラにあの可愛らしい声がなんともマッチしていて。
お漬物食べるシーンは、こちらまで白ご飯が欲しくなってきました!
破天荒に暴れる西田敏行さんをスクリーンで観たくて
スクリーンで暴れまくる大好きな西田敏行さん全開でした。
また、映画館の大音響で聴くベートーヴェン「運命」とシューベルト「未完成」は、とてもよかったです。
物語はさほどひねりも感じられないドストレートのベタなものです。予告編そのままのお話かと。作品紹介で「 ... 天道が仕掛けた“本当”の秘密が明らかになる」とは謳っていますが、物語中盤で勘づくのでどんでん返し的な驚きもなく終わります。その分、純粋にオーケストラ楽団員たちと指揮者天童とのやりとりを気軽に楽しめる娯楽作品としてよかったです。
さらに、脇を固めていたのが、古舘寛治さん、濱田マリさん、池田鉄洋さん、モロ師岡さん、嶋田久作さん、でんでんさんといった私の大好きな役者さんたちでしたので、ちょっとした台詞や立ち居振る舞いや表情や独特な間なんかも楽しかったです。
映画初出演・演技初挑戦だというmiwaさんは、台詞は聞きやすかったですし、目力があるのかどのシーンでも表情はスクリーン映えしていました。立ち居周りは学芸会みたいでそこはご愛嬌かな。天真爛漫なあまねの役柄にはとてもフィットしていて可愛らしかったです。たくあんのシーンはお気に入りです。
松坂桃李さんは、安定のカッコ良さでした。
若く物静かな熱いリーダー、ヒーローといった役には見事にフィットする貴重な役者さんかと。声が好きです。
「釣りバカ」シリーズも新作が見られなくなり、破天荒な役柄の西田敏行さんをスクリーンいっぱいに観ることができた映画「マエストロ!」楽しかったです。
劇場パンフレット(全33ページ)は、制作の舞台裏についても文字数いっぱいに記載されていて読み応えがあります。
俳優と共鳴。
劇場で何度も目にした予告内容がかなりふざけていたものだから、
全く期待しないで観に行ったのだが、これがどうよ、正統派の
音楽映画!冒頭から私みたいな初心者にも優しい解説付き(松重^^;)
佐渡裕をはじめ、プロの演奏家がみっちり役者1人1人に付いて
指導したという成果がハッキリと映像に顕れている。ラストでの
圧巻の演奏(すごい!)には聴き入ってしまうほどで、乞うご期待。
ご存じの名曲ほどその内容は奥深く、演奏する側には難しいことや、
天と共鳴し一体化していく音楽とは如何なるものか解説してくれる。
おそらくマニアにはオーケストラあるあるのような小ネタも満載で、
不況の煽りで解散させられたプロの交響楽団が再結成した時点での
全員のふてぶてしさが笑えるほどだった。彼らはなぜ演奏するのか?
金か?名声か?いやプロなんだから総てでしょう。でも再就職すら
決まらないメンバー。コンマスの香坂(松坂)ですら。ああ世知辛い。
そこへ現れる異様な雰囲気の指揮者天道(西田)。彼の仕掛けた秘密
が今作の肝なのだが、観客にはそれより前に感動の波が押し寄せる。
やはり音楽の力はスゴイのである。それを証明しているこの作品。
ドラマとしては(期待通りの)ベタだし、展開もベタで人情的ながら、
演奏家の立場に立って真摯にそれと向き合う姿勢が俳優陣に共鳴し、
見事な音楽映画に仕上がっていた。ブラボー!
(好きってこういうことだよなぁ。それを高めるための知恵と訓練)
のだめを見てない人ならアリかも。
音楽系はオリジナルの歌が
演奏系は素人が聞いても鳥肌がたつレベルじゃないと成功しない。
のだめのオケのシーンは迫力あったがコレは正直そこまでではない。名脇役と呼ばれる俳優が揃ってただけに残念すぎる。せめて公演初日の拍手で終えるのと桃李くんとmiwaちゃんのラブストーリーでも入れるべきだったと思う。
miwaちゃんは歌う役柄でないならこの役は他の若手女優がするべきだった。二階堂ふみちゃんだったなら、この難しい役を好演してくれたに違いない。
ストーリーは、良くも悪くもないが、後半の演奏シーンは大変良い。
ストーリー的には、良くもなく悪くもない普通です。ただ、それは、私が原作コミックを読んでいない上、オーケストラや吹奏楽などについても無知だからかもしれません。他の方の感想で、多い「演奏シーンが良い」というのは納得で、クラシックに疎い私でも感動が伝わる良いシーンであり、「ゼロ・グラビティ」が3Dグラスをかけて、映画館で観ないとその良さが分からないように、家庭用テレビでブルーレイやDVDで本作品を再生してもその迫力がテレビのスピーカーで再現できるかと言えばそうではないので、そういう意味では、映画館で鑑賞向きの作品と言えます。演奏シーンで☆1つプラスの☆4つです。
個人的には、香坂真一(松坂桃李)の父と天童徹三郎(西田敏行)との関係と天童が真一の父に対して感じている感謝と懺悔の気持ちと、香坂真一本人と天童徹三郎との衝突しつつも互いに尊敬できる関係などを丁寧に描けばもっと良い作品になったと思います。
映画(というより演技)初出演のmiwaですが、彼女は女優ではなくミュージシャンなので、演技力を要求するのは無理があります。下手ではないとは思いますが、当然ながら女優の域には達していません。
最初で最後だと思って愛を込める
スポンサーが全て降りてしまったコンサートが、結局どうやってできることになったか分からないし、期待したコンサートのシーンも長く感じてしまった。
西田敏行の指揮者としてのリーダーシップや、松坂桃李のコンサートマスターとしての苦悩を表現した演技は良かった。
演奏家たち数人のドラマを絡めながらの展開だが、あまり広がりはなかった。
松坂桃李でも残念な位に面白くない
場面が自宅と小屋とホールが主で、お金も時間もかかっていない感じ。松坂桃李と西田敏行ってだけで、訴えるものも弱いし。西田敏行が不潔に感じる。いくら役柄でもひどい。指揮は下手。あんな指揮で演奏できるとは本当に思えません。映画館に大きいポスター貼ってあったけど、そんなにいい映画ですか…?
マエストロ!最高
とても笑える映画であり、泣ける映画でもあり、観ていてとても楽しい映画でした。演奏シーンも素晴らしく感動しました。
miwaちゃんが大好きで観に行ったのですが、本当に可愛かったです!!
公開されたらまた観に行きたいと思ってます!!
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