「天才と狂気のセッション…が無い!」マエストロ! 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
天才と狂気のセッション…が無い!
解散したオーケストラのメンバーが再結集、コンサートを目指す。が、彼らの前に、破天荒な老指揮者が現れ…。
メンバー内の確執や個々のドラマ、葛藤やわだかまりを乗り越え、再び音楽を奏でる喜びを知る…。
教科書のような音楽映画なんだけど、可もなく不可もなくと言うか…、やっぱりあの映画を見ちゃった後だと物足りない。
「それでもボクはやってない」の後、他の裁判モノの映画やドラマをまともに見れなくなったあの時に似ている。
指揮棒の代わりに工具を振り、メンバーに厳しい言葉を浴びせて浴びせて能力を引き出す。
西田敏行演じる天道は、10%だけあのスパルタ鬼教師の面影。
クライマックス、指揮者の素性が明かされるのは感動邦画的ご愛嬌。
松坂桃李、可愛いけど演技が下手なmiwaもさることながら、個性的な面々が揃ったオーケストラ・メンバー。
彼らの生演奏と、クライマックスのコンサートはやはり耳に心地よい。
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