海難1890のレビュー・感想・評価
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真心
完全にノーマークでしたが皆さんのレビューを見ると評判良さそうだったので観てきました。
内野さんは年齢を感じさせない肉体美でしたね。
史実に基づいた作品だと思うのですが、後半パートはフィクション感が勝ちすぎていて私は断然前半パートが良かったですね。
一人二役とか最後の海に沈んだ兜の飾りなどは蛇足に感じました。
一人二役にするよりはハルがムスタファにお礼にお守りを受け取って、それが別の役者が演じる春海にお婆ちゃんから受け継がれていたという方がより、スッと心に入ってきたと思います。
前半は、どのシーンも魂がこもってたというか、悲しみや怒り、喜びだったり感情が物凄く伝わってきて泣けました。
嵐の中の船と、島の人たちが音や映像でシンクロしている表現もすごくマッチしていて良かったと思います。
あとで調べたんですがエルトゥールル号の話はトルコでは教科書に載っていて誰でも知っている話のようですね。
だから、あれだけな少ない言葉で皆に伝わったんですね。
日本人はあまり知らない事だと思うので、その辺をもう少しわかりやすく描いてくれるともっと良かったかな。
トルコ人も日本人も真心こもったいい話だと思いました。
情けは人の為ならず
感動的な話だった。
何十年も前の恩義をずっと覚えてて、酬いる。それも、直接の子孫とかではなくアカの他人が。
国としてトルコ国民は日本に恩義を返してくれたと言うお話し。
実話なのである。
信じられない。
何十年も前の逸話を国家が民衆に告知し、語り継いできたって事なのだろうか?
とも、考えたが、大使館の人が何十年も前の話を引き合いに出したような事もなかったように思う…のだが?
見落としたかな?
となると、過去の事象とは関わらず、困った時はお互い様という話しにもなるわけだけど…。
過去の話しに起因しなかったとしても、2つの話しは事実であり、かなりな美談であると思う。
人が人を助ける事は特別な事ではなく、当たり前の事なのだ。
見返りを求めなければ、とても単純な事なのかもしれない…。
とまあ、そんな事をふんわり思った。
作品的には編集なのか芝居なのか、間延びしてるように思えた。
もっと簡潔にし挿入すべきエピソードがあるようにも思う。
竹中さんの役なんかは別に要らないと思う。
船員と村人の交流なんかも見たかったし、彼らの逗留中、村人が何をしたかとか、政府が何をしなかったとか。
そういう個々としてのエピソードがもっと見たかったかな…。
忽那さんの英語はとても流暢で驚いた。
近頃、英語を話す役者が珍しくなくなってきたような気がする。
トルコのパイロットが全員、挙手したシーンに泣けた。
ネットで調べると、この遭難事件はトルコ国民には周知の事実であったらしく、日本から受けた恩義を伝承していってたらしい。
という事は、文字通り命懸けで恩にむくいてくれたわけだ。
とても尊いテーマを扱った映画だったんだな。
海難1890/救難1895 日本トルコ友好の架け橋
1890年、トルコから明治天皇宛に親善大使一行がやってくる。
当時のことゆえ、大型帆船による600名を超す大規模な一団だ。
その帰路、帆船エルトゥールル号は台風に遭い、和歌山県串本沖で座礁してしまう。
座礁した一団を串本の大島の島民たちが「漁師魂」を発揮して救出するというのが、映画の前半。
後半は1985年のイラク軍の急襲によりイランのテヘランに取り残された日本人たちをトルコ政府が救援機を出して救出するというハナシ。
こちらは、困窮した人には救いの手を差し出すというイスラム教の教えが根底にあり、過去のエルトゥールル号の救援に対する恩返しの側面もあった。
いずれも、実話。
なので、映画のタイトルとしては『海難1890/救難1895 日本トルコ友好の架け橋』とすると判り易いだろう。
なにしろ、映画本編の前に、トルコのエルドワン大統領の祝辞までついているのだから。
で、映画としては・・・
うーむ、どうなのかしら。
132分とそれなりの尺があるけれど、実話の再現ドラマの域を出ていないように感じました。
前半部分は、エルトゥールル号の再現も含め、暗い中での救出劇など画的には相当見応えはあるけれど、竹中直人が扮する利己的な医者など登場人物のつくり込みが甘すぎ。
後半部分は、前半に比べ尺も短く、ほとんどドラマになっておらず、再現ドラマのダイジェストに終始してしまった。
まぁ、知らなかった歴史の一面を知るという意味では、貴重な映画なのだけれど、もう少し上手いつくりかたができなかったものかと残念無念。
溢れる涙が止まらない。受け継がれる、人と人との思いやり。
【賛否両論チェック】
賛:時代や国を超えて、どこまでもお互いを思いやれる人間の温かさや素晴らしさに、涙が止まらない。ラブシーンやグロシーンもほとんどないので、安心して観られる。
否:上映時間がやや長めで、前半の冒頭はいわば〝凪”の部分なので、少し退屈かも。
個人的には、人の温かさや真心に、こんなに泣いた映画は初めてです(笑)。危険を顧みずに救助に当たり、目の前で助けを求めるトルコの人々のために、不眠不休で介抱を続けた大島の村人達の無償の愛に、まず感動させられます。そして台風が去った後も、漁に出ないと自分達の食糧すら足りないにも関わらず、乗組員達のために遺品を探し続け、見つかった物は1つ1つ綺麗に磨き、繕って返してあげる。亡くなった乗組員達にも、出来る限り1人1人の棺を用意し、丁重に弔う。それでいて、決して見返りを求めない。そんな日本人の温かい心持ちに、涙が止まりません。
そして時代は流れても、人の温かさがしっかりと受け継がれていき、今度はトルコの人々が日本人のためにと、自分達の命の救出機を譲ってくれる。極限状態にあるにも関わらず、お互いを思いやれる人間の素晴らしさに、もう最後まで涙が溢れてしまいます(笑)。
お話はやや長めですが、それを感じさせないくらいの感動巨編に仕上がっています。是非大切な人と一緒にご覧になっていただきたい、そんな作品です。
真心は…
涙しました
人にやさしく
事実。
まじめな感じがしました
綺麗すぎて、居心地が悪い
綺麗すぎ、美談過ぎて居心地が悪かった。
どんな物語にでもでてくる悪役が竹中直人だけで、そんなに良く出来た話はないだろうなと思った。
だけど、歴史に詳しい人も納得の構成らしく、本当にこのような美談があったと知って、自分の無知を恥じた。
また、偏った思想の教師に教育されてきたのもあり、なんでもかんでも日本は愚か、諸外国に恥ずる民族と刷り込まれており、こんな話もあるのかと知るキッカケにもなった。
世界平和のためには、国レベルのことよりも民間レベルで出来ることが沢山あり、大きな力になると希望になった。
イスラム教も結局は、祈る。
宗教が違っても心のありように大差はないと、大きな物語の中で世界を小さくかんじることができる題材と映像だった。
海を観に行きたくなった。
真心
海の翼という本を読んだことがあったのでこのようなことが過去にあったことは知っていた。
トルコを訪れた際の親日ぶりや、日本語が堪能な人が多くびっくりした記憶があるが、その背景の一因となっていたことに納得。
串本の人の献身的な行動には
忘れがちな日本人の美徳があると感じた。
そしてイランイラクのトルコによる日本人救出に
関しては本を読むまで知らなかった。
日本国が日本人を助けないもどかしさ
その中で日本人の救出を優先させたトルコには
畏敬の念である。
もっとこの事実は日本人に知ってほしい。
134分という長さを感じさせない作品であった。
後半のイランイラクの部分の背景が弱い気がした。
が、何より是非観てもらいたい一作である。
今年のザ・ベスト・ムービー
真心
私はこの映画で初めて海難事故があり、
日本人がトルコ人を助けていた事実を知りました。
映画は凄く感動しました。
誰もが見返りを求めず、
自分たちの事よりもトルコ人を助けようと
力を合わせていたことに感動し、
また、祖先?日本人として誇りに思いました。
後半の内容が薄いというレビューを見て、
確かにそうかも、、と思いましたが
どうして
90年後、トルコ人が日本人を助けてくれたのか、
日本では余り知られていない
トルコの教科書には載っていて、誰もが知っている事実を伝えるための映画だと
私は、思ったので、素晴らしい映画だったと思います!
ただ、帰宅してから
事件のことを調べました。
後半の飛行機を飛ばさなかった時の
日本政府の対応やコメントを読んで
とても腹が立ちました。
また、海難事故が起きた時のトルコ側の背景や後半部分ををしっかり描いた映画を見たいというレビューを読んで共感しました!
この事実、恩を忘れてはいけない。
両国の真心に感動しました。
良作!!大感動と腹立たしさ。
エルトゥールル号遭難事故で、当時の串本町民の懸命な救助活動には、言葉にならないくらい頭の下がる思い。
亡くなった方々の丁重な、民族や宗派を越えた今で言う合同慰霊祭。
遺留品、形見をあんなに丁寧に洗浄する行為など、もう胸いっぱいになってしまった。
海での遭難救助にかける先祖代々から引き継がれた尊いものもあるのだろう、きっと、ロシア人だろうが、アメリカ人だろうが、何人であろうが、変わりなく助けたに違いない。
この献身ぶりは、本当に誇りに思うし、誇っていいと思う。
日本の教科書にも載せてほしいくらいだ。
そして、時代を超え、イラン・イラク戦争の緊迫したあの場面。
日本人の為に救援機を2機出してくれたトルコ政府。
危険を省みず飛行機を飛ばしてくれたパイロットたち。
全員志願してくれていた。
トルコ大使館員の懸命な呼び掛けに、当初は、反対していたが、席を譲ってくれた歴史を忘れないトルコ人の真心。
全く、目頭が熱くなる胸のしみる思いだ!!
ほんと真心がつなぐ素晴らしいストーリーだった。
だが、あまりにも腹立たしいのは、イラン・イラク戦争時の日本政府の対応ぶり。
本編の日本学校の先生役の忽那汐里のセリフ。
「どうして日本人が日本人を助けないんだ」
が、全てを物語っている。
いくら9条問題等の理由があるとはいえ、数百人超えの民間人の自国民を守ることができない、救出できない、または、超法規的処置等の決断ができなかったとは、全く情けない!!
こんな比較論争したくはないのだが、数百人超えの自国民の命と憲法、いったいどっちが大事だと思ったのだろうか。本編見た限りでは、信じられない対応ぶりだし、他国に委ねる話ではない!!
見終わって、最後に考えさせられた所もあったが、十分、鑑賞価値あり。
真心
トルコの国民が親日的ということは情報として知っていたが、歴史に疎い私はこんなエピソードが
あったとは知らなかった。いや、もしかしたら聞いたことがあっても忘れていた。
そんな私だがこの映画を観て歴史の勉強にもなったし心に響くものがあった。
史実に基づいた話ではあるが、語り継がれた事実関係を再現して見せるだけではない。どうやって
映画として表現するかに工夫の跡が見られる。脚本も、減り張りのある演出も良かった。
1890年の描写と約100年後の描写に同じ役者を登場させ、助ける側と助けられる側の関係性・
縁を意識させるところもこの映画ならではの良いところ。
忽那汐里が良かった。1890年の、話すことができなくなった村娘。そして1985年の、国際社会で
活躍する教師。異なる役柄を見事に演じていた。表情に惹き付けられた。
真心の真髄を表現したいという、スタッフ・キャストの真摯な姿勢が伝わって来た。
地理的に近くても恩を忘れ言いがかりを付けてくる国もある。そんな国とは全く異なる、真心という
価値観を共有できる親日国・トルコ。トルコとの厚い友情を大切にしたいと思った。
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