海難1890のレビュー・感想・評価
全157件中、21~40件目を表示
映画としての出来映えよりも
史実として日本がトルコを助けたこと、そしてトルコが日本のために救援機を飛ばしたこと、この2点の史実だけで、ここまできちんとした作品を作り上げられたことに感嘆しました。
日本人が「海の民」として、太古の昔から、海で遭難した者が出れば何を投げ打ってでも助けるという美風を有していたことが、この作品のキモになります。
この映画において、英雄は一人ではありません。数名でもありません。
ハリウッド映画とは対照的に、ここは日本なのです。
人々は自分自身が英雄であることすらも知らぬままに淡々と生き、年老いて、次の世代にその生きざまを引き継いでいくだけです。
しかしその日本人としての生き方こそが、真の勇者の生き方であるのだと再認識させられるのでした。
トルコが1985年に、イランイラク戦争さなかのテヘランに救援機を飛ばしてくれたことが、次のポイントになります。
このエピソードは、しかし1890年の遭難の時の恩返しという意味付けはごく薄いのです。
むしろ、トルコ人がトルコ人として生きている生き方こそが、英雄的なのです。
まったく異なる宗教と言語と人種である両国が、それぞれのまっとうな生き方として選んだものが、他人を助けることであったという共通点を味わってみるべき映画だと感じました。
もちろん、この両国の絆が強まることは、地政学的にも好ましいことです。古代中国の范雎ではありませんが、日本が近隣に非友好的な複数の大国と接している現在、両大国の下腹部に親日的な友好国が存在していることが、どれほど好ましいことであることか。
まさに「遠交近攻策」ですね。
トルコ側の全面協力で成立したこの映画が、少なくとも日本とトルコでヒットすることを祈願しています。
テヘラン空港からの避難が
善意の心
【日本人として生まれた事を誇れる映画。先人の豊かな人間性に対し、現在の日本はどうだろうか・・。】
- 日本とトルコの友好関係の礎となったエルトゥールル号遭難事件を題材に、日本・トルコ合作で映画化したヒューマンドラマ
当時の日本人の無垢な、忖度を度外視した人としての行動・言動に感動し、落涙した作品である。-
<2015年12月7日 映画館にて鑑賞>
日本人にもっと知って欲しい
日本🇯🇵とトルコ🇹🇷の物語
感動しました! 素晴らしかったです!
この映画は トルコ がいかにして親日国になっていったのか実話を基に描かれた物語です。
日本とトルコが遠い昔から繋がりや関わりがあったことは最近知り、その流れでこの映画を観てみました。
本作は2つ大きく分けて、エルトゥールル号遭難事件、1985年のイラク戦争でテヘランに取り残された日本人救出 を中心に描かれています。
とにかく映像が綺麗で、表現も上手かった。
トルコ人俳優や、特に日本人女優 忽那汐里さんの演技、少しだけのロマンチックな部分も良かったです。
老若男女問わず、日本人の皆さんには是非一度 観て頂きたいです。
この映画のおかげでトルコに対して更に興味や関心を持つようになりました。
いつかトルコに行きたいです。
そして他の親日国・友好国・同盟国も含めて、日本とトルコの良好な関係も末永く続いていってほしいです。
歴史は繰り返す、何度でも…。
トルコと日本の絆なの物語。
1890年に難破したトルコの船…。
和歌山県の大島に流れ着く中で、たくさんの乗組員が海へ投げ出されました。
そのトルコ人を助けたのが、大島の村民の日本人たち。
困っている人がいたら、助けるのが当たり前という言葉を発し、69名ものトルコ人の命を救ったことに感動しました。
また、同じ日本人として誇らしい気持ちになりました。
あれから100年余りたった1985年。
戦争が激化するイラクを脱出しようと多くの日本人が空港に駆け寄りますが、日本からの飛行機は危険だという理由で一機も飛ばない事態に…。
このままでは、日本人だけが取り残されてしまうという危機的状況に、トルコの首相が救出機を出してくれます。
あの時助けれくれた日本人を、今度は自分たちが助ける番だと言ってくれた首相の発言に感動…。
100年経っても、日本人を助けてくれたトルコに感謝です。
多分ですが、トルコではあの海難事故を学校の授業などで、先生が子供達に伝承しているのではないでしょうか?
日本人に助けられたという気持ちが子供の頃から残っていたからこそ、イラク戦争での救出劇に結びついたのだと思います。
現在も姉妹国のトルコと日本。
これから先もずっと仲良く同盟国として歩んで欲しいですね。
題材は良いのが…。
トルコありがとう
日出る国と月昇る国の物語
映画「海難1890」(田中光敏監督)から。
冒頭、こんなフレーズで始まる。「1889年(明治22年)7月
日出る国と月昇る国の物語は、この小さな島で始まった」
題材となった「日本とトルコの友好関係」を考えると、
これはキーワードになるな、とメモしたが、
なかなかその言葉の意味が理解できなかった。
しかし、両国の国旗を眺めて、なるほど・・と納得をした。
国旗のマークが「日本は太陽」「トルコは三日月」。
この映画で、私は「トルコ」という国が好きになってしまった。
特に、私たちの記憶に新しい「1985年、イラン・イラク戦争」の時、
日本政府でも危険だと、救援機を送らなかったのに、
トルコ政府は、95年前に自国の民が日本国民に助けられたから、と
自分たちの危険を省みず、日本人215人を助けてくれた。
あの救出劇から約30年、もし同じようなことが起きたら、
現代の日本人は、困っているトルコ人に手を差し伸べられるだろうか。
最後に、こんな台詞もある。「人びとの真心が国を動かす」
そして、自国民より、他国(日本人)を助けなさい、と命じたトップに
「国民からの電話が鳴りやみません。この救出劇を誇りに思うと。
非難はひとつもありません」の報告がされる。
その報告を受けたトップが胸を張って、こう言う。
「そうか、私はそう言ってくれる国民を誇りに思う」と。
映画とわかっていても、カッコいいなぁ、この国のトップは。
知らなかった!
こういう決断できるって、人間として憧れる
近くの親戚より遠くの他人!?
親日国トルコがなぜ親日になったのかを明らかにしてくれる。
海難事故で座礁沈没したトルコ船の乗組員救出が前半、後半は私も覚えているイラン・イラク戦争勃発時の在日本人救出が後半。
このときは何故、日本の自衛隊が救出にいけないのか歯がゆい思いをした記憶がある。
映画はオーソドックスな造り。
トルコの方々に感謝
全157件中、21~40件目を表示