リトル・フォレスト 夏・秋のレビュー・感想・評価
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健気さといじらしさ
なんで、いち子(橋本愛)がただ自転車に乗っているだけの映像を観ているだけなのに、涙がでてくるのだろう?
そこ、泣くところ?と思う人もいるだろう。だけど、画面からいち子の健気さが伝わってくるのだからしょうがない。
人の少ない山間部の集落で、自給自足をしながら一人で生きているいち子。彼女は、自ら進んで故郷に戻ってきたのではなく、なにかに挫折し、逃げてきた。そして、ずっとここに居つくつもりもない。だけど、そんないち子は、生まれ育った故郷の人や季節や野菜や生き物たちに囲まれることで、自分を取り戻そうとしている。昔を思い出しながら料理をする。ぽつりぽつりと独り言を言う。汗にまみれて農作業に精をだす。その姿がとってもいじらしいから、涙が流れてきてしまうのだ。
役者もいい、映像もいい、カメラワークもいい。流れる音楽もめちゃくちゃに心地いい。どんだけ金や人や火薬を使っても、こんな極上の優しさに包まれる気分にさせてくれる映画はないだろう。
続編に期待。
料理好きにはたまらない。季節を切り取った自給自足の毎日。
【賛否両論チェック】
賛:主人公が田舎暮らしと葛藤しながら作る、季節の食材を活かしたステキな料理の数々が魅力的。「あれこれ言うより、まずは自分で体験すること」という、踏み込んだテーマにも言及。
否:逆に言うと、「料理を作っているだけの映画」なので、興味がないと非常に退屈。
一言でいうと、「料理の映画」です(笑)。季節ごとに美味しそうな料理が、オムニバス形式でどんどん登場してきます。当然ながら、収穫や料理のシーンが多くなりますので、興味がないと本当に退屈すると思います(笑)。逆に興味があると、お腹がすくのは勿論、目からうろこの調理法も次々と出てきます。アケビの皮を炒め物にしたり、栗の渋皮煮を作ってみたりと、バラエティーにも富んでいます。
そして、決してそれだけではなくて、田舎暮らしにしても料理にしても、「何事も自分で実際に体験してみることの重要性」という、一歩踏み込んだテーマも描かれています。主人公の友人・ユウ太(三浦貴大)が言う、
「都会では、自分じゃ何もやったことないくせに、知ったつもりになっているような薄っぺらい奴らばっかりだった。」
というセリフが、自然と胸に刺さります。
良くも悪くも、非常にゆったりと時間の流れる映画です。自然に癒されたくなった時や、美味しい料理が食べたくなった時に、是非オススメです。
気づきと、癒し、安らぎ
映像が、美しいです。
渋谷のHUMAXシネマで、観賞!
映画館の、雰囲気もよかったせいか
かなり、心地よく観賞でかました。
物に溢れている現代社会で生きている、私にとって
自分で、育て、作り、食べるという生活は
大変だなぁと、感じつつ、憧れでもありました。
実際、「リトルファレスト」で描かれている
生活や、料理をして生きるには、現代人には
圧倒的に、時間が足りません。
年中、「食」の事ばかり考えていられないしね。
しかし、だからこそ
絶対手に入れられない生活を、疑似体験的に
感じる事が出来るのが、本作品だと思います!
「リトルフォレスト」は、原作も読みましたが
この世の、世界(環境.動物.植物)を知るためには、
こういう生活を、するべきなんだろうな....と
そう気づかせてくれる作品!
私達は、人間が作った人間社会ばかりみて
私たちが、住まう地球や、自然のことを知りません
そんな、私たちにこの作品はいろいろな思いを
残してくれます。
ただ、この作品はお客を選びます!
派手なエンターテイメント作品が好みの人には
退屈と、感じてしまうかも知れません。
ただ、そんな人が見て「つまらないなぁ」と
今感じてしまっても、何年後かに
ふと、自分の実体験のように思い出してしまう
作品だと思います。
主演の、橋本愛さん 素敵です!!
女優というより、彼女の人間性が作品に溶け込んで
良い味を作り出している感じがしました!
こんな、嫁が欲しいなぁと!
疲れた現代人に、一時の安らぎをくれる作品!
働き 食べて・・・
スマホ パソコン テレビなし
田畑で作物を作り 野山の実や草をとり
自然の素材で食事を作る
働いて 食事を作り食べる
その日々を淡々と描いているのですが
なぜが それが とても心地良かったです
大自然と共に生きる
もので あふれかえる 現代人に生きるとは何かを
教えてくれる映画です
嫌いな食べ物も美味しそう
私はトマトが嫌いだが橋下愛演じるいち子が食べてる姿を見て、おいしそうと思ってしまう。
何もかも自然、演技も舞台も想像も。
商業系が好きな人も文化系が好きな人も
好み構わず勧められる作品。
ただ
夏編と秋編2部構成なので夏編が終わった後、帰らないように注意。帰る人いました、ときにシニア層。
公開規模が小さいのでクチコミで動員を伸ばして欲しい。
美しい緑
来る日も来る日も黙々と農作業に精を出し、手間暇掛けて料理を作る生活。愛ちゃん、料理の手際が良かったけど、ほんまに料理するんやろか?トマトの瓶詰め、美味しそうやったなぁ~
山里と料理
主演:山里と料理
助演:橋本愛、
第1エキストラ:三浦貴大、
第2エキストラ:松岡茉優
的な映画です。
(俳優さんをけなしてるんじゃありません)
私は松岡さんの大ファンだし、橋本愛さんも嫌いじゃないので
十分楽しめましたが、推薦するには相手を選ぶ作品です。
映画好きを自負するする人は観ておいても良い作品だと思います。
でも、この贅沢な映画に呼んでもらえる橋本さん松岡さんの
自然な演技は流石です。一段と松岡さんのファンになりました。
美味しそう。
初日舞台挨拶で観ました。
自然豊かな田舎で自然の流れに身を任せ、その時ある食材で料理をし、そして頂く。という映画です。
都会の中で、既に何らかの加工がなされた食べ物ばかり食べ、生き物を殺しているという自覚のない私には到底理解しえない、他の生き物の命を頂いて初めて自分が生きていられるということとその重みを思い知らされました。
都会の喧騒の中で過ごしている方は、普段は見ることのできない自然をゆっくりと見るいい機会になるかもしれません。
普段はドラマチックな映画ばかり観ている私ですが、このような映画もたまにはいいもんだな、と思いました。
松岡茉優ちゃんのシーンが少なかったのが不満でしたが、橋本愛さんを堪能したい方にはもってこいの作品だと思います。
松岡茉優ちゃんのシーンが増えることを期待して、冬春編も是非とも舞台挨拶で見たいと思います。
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