アンナプルナ南壁 7,400mの男たちのレビュー・感想・評価
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心に残る言葉の洪水
「180° SOUTH」に雰囲気が似ていた。
冒頭部はメンバー各々のバックボーンや「私はなぜ向かったか」を説明する箇所が続き、所々で寝てしまった。
が、(起きているときだけでも)印象に残る言葉がとても多かった。
・健全な魂は健全な肉体に。
・自分の魂が求めることをする 、等
・高い山に登ると、焼けるような筋肉の痛みや寒さや空腹、疲労に苦しめられる。問題は、そのつらさとどう向き合い、どうやり過ごし、受け入れ、不快を快適に変えるかだ。
・山に登るのは死ぬためじゃない。いまこうして生きていることをかみしめるためだ
・僕は、僕の日常の暮らしに満足している。自分が見せかけではない、真の男だからだ。そうあることが、僕の魂にはとても重要なんだ
ブルーレイが出たら台詞の確認のためだけに購入するつもり。
それほど良い言葉が随所にあった。
ドキュメンタリーというよりも自分としては、一種の自己啓発映画であった。
登山の映画ではない。
困難を共有した登山家同士は、軍隊の戦友みたいなもの。と言ったニュアンスの事をロシアのエンジニア(?)が言う。
ロシア人の無骨だけれども、真面目な気質は理解できる。しかし、本当の戦争となると観念論ですまされない。
僕はパイオニアワークをよく知る訳では無いが、登山のイデオロギーに競争や協力など考えたくもなかった。
長谷川恒男さんとか植村直己さんとか加藤文太郎さんに憧れていたからだ。自身はアルピニストではないが、山歩きを単独でやっていた。
こう言った登山は白人のブルジョワジーがエベレストの時代から行っている登山で、無酸素とか言いながら、少なくともベースキャップまでは、沢山のシェルパ(現地の人)を使って荷揚げをしている。
要は道楽だ。それでお国の偉業とする。日本では1964年に京都大学(パイオニアワークの提唱者?)がアンナプルナに初登頂している。もはや、個人的な偉業なのだろうか?
日本の京都大は『マナスル』へ1956 年に世界初登頂している。
素晴らしく強い人たちだし、いい話なんだけど。だから何?と思ってしま...
素晴らしく強い人たちだし、いい話なんだけど。だから何?と思ってしまいました。自分とはあまりに関係のない世界。危険と知ってて好きで登ってるんだもの。熱い友情はすごいけど、けっきょくそれは自分にできることだからやったんだよね…。
映画としてはおもしろかった。
素晴らしく強い人たちだし、いい話なんだけど。だから何?と思ってしま...
素晴らしく強い人たちだし、いい話なんだけど。だから何?と思ってしまいました。自分とはあまりに関係のない世界。危険と知ってて好きで登ってるんだもの。熱い友情はすごいけど、けっきょくそれは自分にできることだからやったんだよね…。
映画としてはおもしろかった。
標高7400mのテントに取り残された友人を救うために命を賭ける登山...
標高7400mのテントに取り残された友人を救うために命を賭ける登山家達の証言を綴った圧巻のドキュメンタリー。彼らが語る一言一言が現代社会でヒィヒィ言っている我々の魂をグラグラと揺さぶり、涙がとめどなく溢れます。”生きるとは何か”を見つめ直す羽目になると覚悟していましたが、死を覚悟した者達の眼差しがどこまでも透き通っていて、そこに映ってもいない己の醜い姿を見た気がして絶望的な気分になりました。
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