「【”絶対絶命の天災発生時にこそ人間の本性が現れる。”今作はカリフォルニア大地震の様をVFXを駆使して描いたディザスタームービーである。家族を助けるために奮闘するロック様は実に頼もしく見えるのである。】」カリフォルニア・ダウン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”絶対絶命の天災発生時にこそ人間の本性が現れる。”今作はカリフォルニア大地震の様をVFXを駆使して描いたディザスタームービーである。家族を助けるために奮闘するロック様は実に頼もしく見えるのである。】
ー 私は、配信で映画を観る映画を決める際には、監督、主演俳優、テーマ性、などを勘案しているが詳細な内容は勿論確認しない。面白みが半減するからである。
だが、今作は確認すべきだった。津波のシーンはあれから14年目になるのだが、今でもきついからである。今作も、日本公開時には大分配慮をしたようである。-
■アメリカ・ネバダ州で巨大地震が発生し、救助活動を行うレスキュー隊パイロットのレイ(ドウェイン・ジョンソン)。だが、妻エマ(カーラ・グギーノ)と娘ブレイク(アレクサンドラ・ダダリオ)のいるカリフォルニア州でも構造線上にあったために地震が発生する。
間一髪のところで妻を救ったレイは、娘を助けるためにサンフランシスコへ向かう。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作が、本格的なディザスタームービーになっているのは、地震学者ローレンス教授(ポール・ジアマッティ)他、研究者たちが構造線や積み重ねた研究から、カリフォルニア付近の市民たちに避難を呼びかけるシーンに、リアリティがあるからであろう。
ー 今でも思い出す、昨年夏に”南海トラフ地震臨時情報”が、気象庁から発表され、東海地区から九州日向沖まで真っ赤な想定震源域が表示された時には、神に祈ったモノである。ー
・今作は、その記憶を思い出すほどの迫力で合った。だが、一番記憶に残ったのは、ブレイクの婚約者ダニエル(ヨアン・グリフィズ)が、地震発生時に一人でとっとと逃げ出す姿と、その後も建物に隠れていた人物を引きずり出して、自分だけ助かるシーンや、被害に乗じて店から、物品を強奪する愚かしき人たちの姿である。
・だが、そのシーンがあるからこそ、レイや、ブレイクと偶々知り合った、最初は気の小さい印象だったベン(ヒューゴ・ジョンストーン=バート)と弟オリー(アート・パーキンソン)が、決死でブレイクを救う姿が、沁みるのである。
<今作は、VFXをこれでもか!と使用したビルやダムが崩壊し、大自然が牙をむく様を圧倒的なスケールで描いた作品なのである。
いざという時に、真なる人間性が出るのだなあ。その時には、レイのような超人の様な行動は無理だとしても、ベンと弟オリーの様に人間性を失わずに、行動できる男にならないとな、と思った作品である。>