ジャッジ 裁かれる判事のレビュー・感想・評価
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いつかは分かり合える
事件ものが見たいと思って何となく見始めた映画。
判事の父と弁護士の息子には、確執があって母の死により久しぶりに再会。相変わらずの頑固者の父が…って感じかな。泣きました。父が本当に殺人を犯したのか?別に犯人がいるんじゃないかと願ったり、でも殺したくなる気持ちも分かったり…。年をとってからだけど和解出来たのは良かった。でも、ちょっと寂しいです。
わだかまりが解けていく父子の物語
何故、父親は自分に厳しく認めてくれなかったのか?
父親の裁判を通じて、そんな主人公の蟠りが解けていく過程が見事でした。
兄弟、自分の娘、元カノとエピソードで揺れ動く主人公の心の機微の描き方も上手かった。
ロバート・ダウニー・Jrは「有能だけど人格に難あり」の人物にハマりますよね。
トニースターク弁護士ver.って感じでした。
まさか、キスしたのは自分の娘?と動揺してたら、兄の娘だったってエピソードは笑えました。
娘じゃなくても姪ですもんね…
法廷サスペンスではないし結局ひき殺したのかどうかもわからない… ち...
法廷サスペンスではないし結局ひき殺したのかどうかもわからない…
ちょっとしたすれ違いだったり誤解だったり、臆病だったり不器用だったり。
それぞれみんなの気持ちがわかるしわだかまりがなんとなく解けて良かったと思えるラストではあった。
hydrangea
鑑賞1回目は普通に感動。
2回目により深く響いて涙が出ました。
目立つ派手さはありませんが、家族や人間心理の描写が秀逸でした。つまらないという意見もありますが、一般的で普通と呼ぶには、かなりドラマティック過ぎる過去を持つ家族です。
2人のRobertが良い演技をしています。
特にDuvallはアカデミー賞ノミネートに納得です。
鋭い目つきの検察官を演じたBilly Bob Thorntonも、本当によく化ける人です。
地元Carlinvilleで42年間裁判官を務めているJoseph Palmerにひき逃げの疑い。被害者はかつてJosephが2度裁いた因縁の男Mark。
証拠はある。目撃者はいない。
しかし本人は「覚えていない」…。
「記憶にございません」の官僚とは違って(^_^;)、高齢の誠実な裁判官は、本当に覚えていないようです。痴呆?化学療法の副作用???と思って観ていました。確かに末期の大腸癌で体力は弱っていました。しかし頭はしっかりしており(^_^;)、事件の日は、記憶が吹っ飛ぶほどの精神的ショックが続いた1日だったのです。50年連れ添った愛妻の突然死→葬式、長年疎遠だった次男Hankの帰省に喜び戸惑い、そしてMarkは出所し…。今度こそは更生してくれていたらと願っていたのに、20年服役してもMarkは過去の殺人を少しも悔やんではいなかったのです。
轢いた覚えはない、でも故意に殺したと「思う」、あの状況で自分ならやりかねないと。
当初は事故で片付くと自らも豪語していたのに、最後はそう告白するJoseph。途中辛い記憶が蘇っ(て倒れ)たことで自問し、そのように考え正直に答えたのでしょう。
最終尋問で、弁護を担当するHankは父Josephからようやく本心を吐き出させます。
当時10代のMarkを初めて裁いた時恩情を見せたのは、
”I looked at him, I saw you.”
次男坊Hankを抱きしめて助けてやりたいような気持ちになったから。
一方で、交通事故を起こし、同乗していた長男Glenの野球人生を壊してしまったHankに検察の要求より厳しい判決を下し、その後も辛辣に当たったのは、
“I looked at you, I saw him.”
情けをかけたMarkがその後すぐに殺人を犯してしまい、甘やかしてはいけなかった、厳しくしなければいけなかったとの自責の念から。Glenの夢とチャンスを奪い人生を狂わせたことは、只事ではないから。次男坊には、二度と道を外して欲しくないから…。
父子の距離感を表す場面が多く出て来ます。
Glenと三男Daleが乗った車を挟んで、JosephとHankが逆方向へ歩く最初の頃のシーン。
そして、回転する空席の裁判官の椅子が、Hankを向いて止まる最後の方のシーン。
帰省してもしばらく、HankはJosephを”Judge”と呼んでいますが、作中初めて”dad”と思わず言葉が出るのは嵐の中大喧嘩する時。そして最後は、”Dad, dad...”と呼びかけます。
愛するが故に憎しみもあり、互いに上手く向き合うことの出来なかった父と息子の距離がグッと縮まりました。更にHankは、逃げて避けてきた故郷に居場所を見つけることが出来ました。
男同士のプライドからか、けなし合うばかりで互いの業績を認めない親子の姿、辛口で威厳に満ちた父親の、老いて衰弱した姿に戸惑う息子、幼い子供のあしらい方を熟知している年の功、そういった描写も上手かったです。
家出以来、次男に会えなかった母親は気の毒ですね…。
我が家に愛はあるんだよ、と繰り返し諭すようなDaleの眼差しがとても優しかったです。
ちなみにHankの家の紫陽花は枯れ気味。
実家の紫陽花は、母親の手入れが良かったからか綺麗に咲いていました。
紫陽花の花言葉は、良いものから悪いものまでありますが、英語版はどちらかというと悪い意味がやや多めのようで、辛抱強さ、感謝の一方で、自惚れ(るほどの美貌)、移り気、(恋愛に)冷淡、高慢など。何だか最初のHankそのものだなぁと思いました。
隣にある風景
この映画は、評価が低い。
裁判物のようで裁判物ではないし、途中から始まり途中で終わる人生の一コマを丁寧にフラットに描いている。山もなければ谷もなく、期待した大逆転も大負けもない。悪人もいなければ善人もいないごく普通の人々の中の一家族の物語。
だけど、あまりに身近な感じで気が付いたら泣いていた。
亡き父を思い出し、物語を含めて泣いていた。
一見すると法をすべてだと思っている敏腕検察官VS負け知らずの有能な弁護士の息子VS正義を重んじすぎる父親。
だが、これはぎくしゃくしたどこにでもある親子兄弟の物語で、最後は殺人罪は無罪で故殺罪は有罪の4年の服役刑。
しかし検察官も裁判の勝ち負けではないものを感じ言葉なく、弁護にあたった息子は父に阻害されてきたと思い込んでいたのは間違いでものすごく愛されていた事を知り立てない程泣きじゃくった。
ラストで父親は恩赦で7か月で出所するが、その恩赦嘆願書を書いて提出したのがあの検察官。
みんながみんな自分の信じる道を行こうとして、そこに愛や優しさが無かった事に気づき成長する。
ウチの娘が小6の時、先生に「6年生ともなれば、両親の離婚率は6割に上る」と言われた事がある。
主人公の娘が車の中で発した言葉は自分の両親の離婚話と同じだと友達の名前を上げる。身につまされる。
何でもない風景がそれぞれの頑固さ故の誤解が解けて行き、最後は言葉さえいらない愛に包まれる。
最後の三男の表情が忘れられない。
愛とは特別なものじゃなく、言葉でもなく、しかし言葉にしなければ伝わりにくく、でもそこここに、すぐ側にあるものなんだと実感させられる。
これほどの傑作が忙しい時代の流れの中に埋もれない事を祈る。
私はこの途中で終わる物語の続きを想像して楽しみたい。
ロバートダウニーJrがセクシー
こちらもウィーン行きの飛行機の中で鑑賞した映画のひとつ。
ロバートダウニーJrがセクシーでかっこよかった。
どうしようもない人の役ですが(笑
裁判ものだからミステリー系かな?
と思ったけどどちらかといえば家族愛的な内容とでもいうべきか。
絶縁状態にあったとしても親は親。
心の奥底から嫌いになっていなければ見過ごすことはできないもんですわな。
内容やテーマは重めだけど
会話やキャラクターが軽く少しポップにしてくれている気がする。
ラストの釣りのシーンがなんともいえない。
法廷サスペンスではなく、父子の人間ドラマ
法廷サスペンスとして扱われているが、本作は、判事の父と弁護士の息子という設定を使った父子の人間ドラマだ。
インディアナ州の小さな町で長い間判事を務めた父(ロバート・デュバル)が、妻を亡くし葬儀を行なった日に死亡事故を起こす。事故の被害者は、以前、父親が判事として判決に後悔を残した事のある町のクズ男。だが、父親には、事故を起こした時の記憶が一切ない。
父親に反発してインディアナ州を飛びたして以来、一度も帰省せず、どんな悪党でも無罪を勝ち取るために手段を問わないやり手の弁護士の息子(ロバート・ダウニー・ジュニア)は、母親の葬儀のために久しぶりに故郷へ戻ったが、父親が事故を起こしたため、その弁護をする事になる。
事件の真相を追いながら、息子は遠い過去と向き合い、自分の人生を見つめ直して行く。それは、反発していた父親とも向き合う事。父親の判決のあと、息子はどう変わって行くのか……。
判事である父親を法廷で追い詰める検事役には、ビリー・ボブ・ソーントンとくれば、法廷での丁々発止が楽しめる法廷サスペンスを期待するが、残念ながら、新たな証拠や証人を得ながら、それが否定されたり裏切りがあったりして、紆余曲折の末に裁判で勝利を勝ち取る……という展開は、ほとんどない。
この手の法廷ものには重要なキャラクターである弁護士の助手(彼のキャラクターがいい味であるのは否定しない)が、活躍するようなこともない。
あくまでも、傲慢で冷淡なシカゴのやり手弁護士が、反発し合う父親と向き合い、自分の人生を見つめ直すヒューマンドラマとして仕上がっている。
法廷サスペンスを期待した割に、普通のヒューマンドラマに拍子抜けしたが、主演の二人や脇を固める役者たちがどれもいい味を出していて、ストーリーに引き込んでくれる。それほど面白いというものではないが、役者たちを楽しむにはいい作品。
I choose you. 親子の再生を描いたらヒューマンドラマ
法廷サスペンスはちょっとした味付け程度で基本は親子の再生を描いたヒューマンドラマです。親と距離をおいて暮らしている自分にはグッと来るものがありました。
ロバート・ダウニーJrが気持ち良さそうに自転車をこぐシーン、嵐の中で親子が感情をぶつけ合うシーン、バスタブのシーン、法廷のシーン、最後の釣りのシーンと色々と心に残ります。
ロバート・ダウニーJrは流石に芸達者ですね。ちょっとトニー・スタークと被るキャラクター設定ですが、法廷や酒場での頭のキレッぷりは単純にかっこ良くみえます。ロバート・デュバル更に歳を取ったなー。自分が映画を観始めた頃から既にお爺ちゃんだったんですが、本気で歳を取ったと感じました。御歳83歳!納得。これだけ歳を取っても名演技できるのですから、スゴい役者さんですね。
悪徳と思われてるやり手弁護士でも、裁判長を長年やっている堅物でも感情を持った一人の人間なんです。それぞれの想いや確執が最終的にほどけるいいラストでした。エンディングで流れるcoldplayの名曲「The Scientist」(のカントリーバージョン)まで含めて良い出来でした。
家族って意外と難しいです。陳腐な言い方になりますが、それでも家族は家族なんですよね。親と上手くいかないと感じる方にこそ観てほしい作品です。
老醜とは何か
※ブクログからの転載です
母の葬儀で久しぶりにシカゴからインディアナ州の実家に帰ったハンク(ヘンリー)(ロバート・ダウニー・Jr.)。敏腕弁護士だが、家庭はうまくいっておらず妻とは離婚協議中で、実家でも長年判事として地元の人から尊敬されてきた父ジョセフ(ロバート・デュヴァル)と険悪な関係。
葬儀が済んでシカゴへ戻ろうとしていたハンクだったが、父がひき逃げの容疑で警察に取り調べを受けているという連絡が入り……というお話。
年を取ると、色々なことがうまくできなくなってくる。まして、病気になっていたらなおさらだ。
「他人に下の世話をさせたくない」なんてよく言うけど、他人に迷惑をかけたくないというだけではなく、自分の見苦しいところを見せたくない、という意味でもあると思う。
老いたゆえの見苦しさを「老醜」という。この作品で、ハンクの父ジョセフは記憶がときどき曖昧になったり、排泄物をまき散らしてしまったりする。その姿は確かにかっこ悪いかもしれない。
けれども本当に醜いのは、残り少ない生にしがみつき、自らの信念を枉げてしまうことだ。「真実しか語らない」と誓う法廷において、そして息子たちの前で、嘘をつかなかったジョセフは見苦しくなどなかった。彼は判事として生きてきた自分の人生に背かなかった。全てをごまかして有罪を免れたとしたら、それは彼にとって刑務所に入ることよりもずっと不名誉なことだっただろう。
裁判が終わって、ジョセフはハンクに少しも声をかけなかった。最初は冷たいな、と思ったけれど、あれはきっとハンクのことを息子ではなく弁護士として認めたからなのだろう。
厳格な父と不良息子の和解というストーリーにさほど目新しさはないものの、ロバート・ダウニー・Jr.のキャラクターが添えられることによってなんとか没個性を免れているように思う。
ただ、見慣れたいつものRDJで多少食傷気味でもあるし、実年齢に比べて若過ぎる役柄のように感じた。ヴェラ・ファーミガの同級生にはちょっと見えないような……。もう少し落ち着いた大人の演技も見てみたかったなあと思った。あと彼だけスターのオーラが出過ぎていて兄弟が兄弟らしく見えないんだよな!(笑)
ロバート・デュヴァルはこの映画が初見だったけれど、さすがの貫録ですごい俳優さんなんだなっていうのが一目瞭然だった。後で「ゴッドファーザー」を観て、この頃はまだ若かったんだなあと思った。良い俳優さんが年老いていくのは仕方ないこととはいえ、やはり少し悲しい。でも、こういう役を演じるのに相応しい年齢になってお現役で活躍してくれているというのはありがたいことだな、と思った。
グッときた
あの最後の釣りのシーンも泣けるけど、ロバートが法廷で泣くシーンもやばかった。ロバートが出ていたし、予告編でも気になったから観たけど予想外によかった。天気が荒れている中で今までの不満をお互いに言い合うシーンも好きかな。
CHUCKの姉さん出ていたけど、かなりのちょい役だったな。
それでも父はやってない
勝つ為なら手段を厭わない弁護士ハンクは、母の死で久し振りに帰郷、判事で厳格な父ジョセフとは長年確執があった。そんな父が殺人容疑で逮捕され、弁護する事に…。
ロバート・ダウニーJr.&ロバート・デュヴァル共演。
アメリカでは興行・批評共に鈍かったようだが、何で?何で?
見応え充分の法廷サスペンス&父子ドラマ。
被害者は、父とは因縁がある男。ハッキリ言って、“クソ野郎”。
父は当時の事を“覚えていない”。
故意か、事故か。
疑わしき点が幾つか。
さらに、父には家族にも隠してきた秘密が…。
ハンクは父を無罪にする事が出来るか…!?
法廷サスペンスとしても面白いが、一味スパイスとなっているのが、弁護される者とする者が父と息子で、溝がある事。
約20年振りの再会だと言うのに、父は他人行儀に握手するだけで目を合わせようともしない。
やっと口を聞いたかと思えば、出るのは辛辣な言葉だけで口論になる。
父は故郷の町で40年以上も判事を務め信頼を得ている大物だが、独善的。
一方のハンクも独善的な所も。
似た者同士なのだ。
そんなハンクは父と同じ法の世界へ。自分の中に何処か父の存在がある。
同じ法に携わる者同士でありながら、考えはまるで正反対。
弁護を通じて、息子は父を、父は息子を、少しずつ受け入れ始める。
二人の関係が感傷的になり過ぎないのもいい。
大作アクションへの出演続いたロバート・ダウニーJr.久々のドラマ映画。
元々演技派として注目されたので、本来の持ち味を発揮。
ちょっとトニー・スターク風キャラを加味しつつ、円熟の演技を披露。
オスカーにノミネートされたロバート・デュヴァルはさすがの重厚名演。
画面に出るだけで彼の土壇場になる。
誇り高い判事の顔、頑固で厳しい父の顔、ある秘密を抱えた老人の顔…哀愁をも巧みに滲ませる。
父と同居する長男と三男の存在も、父子ドラマに広がりを与えている。
検事役のビリー・ボブ・ソーントンは初登場シーンだけで一筋縄ではいかないやり手を感じさせる。
ヴェラ・ファミーガ演じるかつての恋人は少々蛇足だったかな?
評決は、無罪とも有罪とも捉えられるモヤモヤ感が残る後味悪い結果に。
ハンクには望まぬ評決だったろうが、父はひょっとして望んでいた評決だったように思う。法に携わる者として。
父子関係には一定の評決が。
最高の弁護士に父はある弁護士の名を挙げ、息子は父の背を見て育った。
折り合い悪くとも、されど親子。
家族の愛と甘くない現実
飛行機内鑑賞③。
これは横で観終った友人から勧められて。
とても、とてもよかった。
「家族もの」「裁判もの」「おじいちゃん」
この要素が大好きな私には、それだけでもたまらない笑
。。。というのは冗談で。
かつて田舎を捨てた、都会で成功した敏腕弁護士の息子と、
田舎では何十年も判事として活躍してきた自負のある父。
ある事故から、夢に破れて田舎でくすぶっている兄。
病気の弟。
すでに壊れている家族が、皮肉にも家族の死で再開し、ある事件をきっかけにまた家族に戻る。
少しずつ真実がわかってくるあの感じが、とても気持ちよく
そして、現実はそう甘くないという結末がまたリアリティを持って畳み掛けてくる。
「真実は闇の中」というのも、悪くはないけど
やっぱりお父さんの証言した、あの内容
が真実であるというのはきっと間違いなくて。
少し希望を持って、息子は帰郷を決断する。
悲しいけど、希望もある。誠実に誇りをもって生きて、家族を大切にして、そういう生き方が、素敵に描かれた
最初から最後まで、完璧な映画だと思いました。
バッドサンタの正義感。
Wロバート共演の法廷ドラマ。さぞ緊張感溢れる展開かと思いきや、
家族ドラマ色が全開。裁判の行方は、タイトルがまんま示している。
いつもは裁く側の判事が裁かれる側に。これだけでもスリリングだが、
なぜそれが起きたかの真相が興味深く、描かれる父子関係にグッと
きてしまうのは男性陣に多いだろうと思う。そもそも元カノにベラを
持ってくるあたり(娘もセクシー)男性の好みがよく伺える。絶縁状態の
父子関係なのに妙にコミカルで面白いのはダウニーがアイアンマンの
テイストで愉快に立ち回っているから。病が進行した父親の介護も
(個人的には見ていられない辛さがあったけど)サラリとかわしている。
どんな親であろうと(大嫌いであろうとも)息子は息子の役割を果たす。
これは家族として生まれたからには仕方のないことだし、思い返せば
若かりし頃にどんだけ親に迷惑かけたか覚えてるのか、こいつは!
と(この歳になると)今度は親の気持ちが身に沁みてくる。デュバルが
こんな高齢になってヨボヨボになってなお強気で頑固で扱い辛い、って
いうのがファンとしては嬉しくもあり悲しいけど、老いを的確に表現。
裁判前に芝生にゲロ吐く弁護士役D・シェパードに大笑いしたところで、
うわ!何で?と思う検事役で出てくるBボブにはさらに驚いてしまう。
濃いぞ濃い!二大俳優を前にサラっとその場を浚っていくバッドサンタ。
この人が正義感に燃えてること自体が恐ろしく、最大の見せ場だった。
(自信家でプレイボーイで仕事のできる男が似合うダウニー。まんま?)
ファミリー
息子と父の話だけかと思いきや、ハンクの兄や弟の存在も物語を面白くしてくれました。
家族や兄弟愛が伝わってくる作品でしたね。
私も子供の頃は親に肩車してもらったり海いったり、そういう思い出もありますが、いつからかあまり喋らなくなりハンクに近い親子関係だったので共感してしまうところがありました。
人は死に際が幸せだったら、全てが幸せに思えると何かで読んだ事がありますが、そう生きれたらいいですね。
きっとジョセフは幸せな最期だったと思います。
エンドロールの歌詞も素敵でした。
所々にクスリと笑えるところがあるのも良かったです。
何げに印象的だったのは検事のコップでした。
あのコップ欲しいなぁ〜(笑)
名優揃いで魅せる
笑えるシーンもあり、泣けるシーンもあり
自分を投影して考えてしまうシーンもあります
裁判劇をエンジンにしているので親子劇パートも中だるみなくみせてくれます
俳優がみんな素晴らしい!
ミドルエイジからの成長の物語にも見えます
親に愛されたか、親を越えられたか、子はいつでも親を渇望していて、手に入らないと思ったら攻撃してみたり逃げてみたり
不健全なまま大人になってしまった主人公が、もがいて、戦って
20代ではわからなかっただろう、家族の愛情の形に気づかされました
そして最後はこの上なく幸せで、寓話的なエンディングでした
自分が孤独かもしれないとおもった時にもう一度見たい映画です
父と子の物語。
作品のコピーを見るとサスペンスかなと思いますが、ヒューマンストーリーです。
ありがちなストーリーですが、私は良かったと思います。
サスペンスご希望の方はオススメしません。笑
ロバートダウニーJr.のヤンチャな次男っぷりも良かったですし、頑固親父の俳優も良かったです!
頑固で嫌な親父が、実は末期のガンだったり実は孫にデレデレだったり、見たこともない弱い親父を見て弁護を勝手でるロバートダウニーJr.の姿が良かったです。
良い映画でした!
男だけのラブストーリー。
「ジャッジ 裁かれる判事」見ました。
こちらはトニー・スターク大好きなので、迷わず鑑賞。公開館数が少ないので、しょうがなく若年女性向け商業施設の映画館で鑑賞。レイトショーでの鑑賞で周りはピン男性が多くてホッ。最後列のギャル3人組がとても騒がしかった。ギャルが気にいる映画とは思えないが。笑
ダウニーJr.の製作会社が初めて製作した映画ということで、彼がホントに作りたかった映画であるらしい。結論から言うと、最高に胸が熱くなった。スターク並みにチャラ男でデキ男による軽口の応酬と、厳格で大物気取りな父とのラブストーリー。この映画のタイトルが「ジャッジ」なので法廷メインだと思ってたけど、実際は男だらけの裸祭り状態。実際母親は顔も映らないし、ベラ・ファーミガの登場シーンも数える程度。話の根本は、次男と父と長男とディッカムの意地の張り合いであり、たまーにペットであるデイルとローレンを交えて息抜きをするというお話。「ジャッジ」的な法廷描写はかなり物足りないのは間違いない。しかし法廷に立つ三者の力強さが話の推進力として大きな役割を果たしている。
サッカーの世界で例えるならばバロンドールのようなもの。ダウニーJr.がC.ロナウドで、デゥバルはメッシ、真面目なソーントンはノイアーといった所。この最強トリオが1対1ならぬ1対1対1を繰り広げるのだから面白くないワケがない。
普段はクソ生意気な男たちが、大事な場面では多くを語らず。最後に小舟で父と次男が打ち上げ。次男こそ最高の弁護士だと高らかに絶叫した後は無言で召される。そしてそれを見た次男も無言だと。葬式の後に長男が次男に何かを言おうとするんだけど、言わないで無言のハグ。とてもクールにお前を恨んじゃいないぜ。最後に無言で乗り切る彼等の姿は、普段は仲良しじゃないけど深い所では繋がってたんだなという強烈なメッセージとして受け取ることが出来る。かなりクールで胸熱な男の生き様。判決直後に、父は長男と三男には愛の告白するけど次男はスルーします。ここを見たときはスルーかよ!と思ったけど、この二人は裁判を通して深く結ばれることが叶ったって事なんですよ。そうとしか考えられない。おめでとう。
父親って、基本的には誰にでも居る。自分と父との関係と照らし合わせながら見ると楽しめると思う。が、140分は長く、少し無駄なシーンも散見。
やっぱりダウニーJr.は最高です。ペッパー・ポッツだけでは事足りず、ベラ・ファーミガとその娘まで手を掛ける絶倫ぶり。「エスター」「マイレージ,マイライフ」以来少し太ったファーミガの綺麗さもアヒルくちもヤバい。太ってしまってバーソロミュー・くま並みの上半身になってエロさ100倍か。こちらも最高。肩のタトゥーは「カイジ 人生逆転ゲーム」へのオマージュであってほしい。
「アイアンマン」のイメージが強いからと不安に思う必要はない。スタークとは一味も二味も違ったチャラ男デキ男な馬鹿野郎っぷりを味わえる、非常に秀逸な男祭りです。
最後にもう一つ。是非とも、長男ティム・ロビンス、次男ダウニーJr.、三男ショーン・ペンで撮り直してほしいです。
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