コードネーム U.N.C.L.E.のレビュー・感想・評価
全299件中、141~160件目を表示
合わなかった
冒頭のアクションはワクワクしたのだが、だんだん退屈になって最後は本当にウトウトしてしまった。パッと見、すごく面白そうで、内容も好みのはずなのにまるで面白さが感じられなかった。おいしそうなパスタを口にしたら何の味もしなかったかのようだった。
前からガイ・リッチーは全然好きじゃなかったのだが、やっぱり合わないと思った。
派手さは無い、小粒な作品
映画『コードネーム U.N.C.L.E.』を見てきました。派手さは無い、小粒な作品ですが、まぁ、可もなく不可もなし、と言ったところでしょうか。
物語の舞台は、懐かしのテレビドラマシリーズと同じ1960年代。現代の感覚から言えばアクションもユーモアもそして音楽も、すべておとなしめです。だけど懐かしく、好ましく思いました。昔は、アメリカ人というのはみんなナポレオン・ソロみたいなんだと思っていたものです。
ただ、欲を言えば、ナポレオン・ソロとイリヤ・クリアキンの性格の対比があまり明確に描かれていない点が不満ですね。特に、TVシリーズと比較するとそういう印象が強いですね。ということで、評価は⭐️⭐️⭐️です。
気持ちいいテンポ
ガイリッチーなのにアメリカ・ソ連の話なの?とおもってたらオチを作ってくれてた。いいように乗せられていいように満足できた。
なんでソ連の大男のスパイを酔っぱった女の子がマウントとれるのか、など伏線は貼られているが、物語のテンポが速いことによってリアルタイムでは気づかず、いいように騙されて満足できた。
音楽と映像の見せ方で、心地よいテンポを作り出し、歌いながら踊りながら見たい映画がまた増えた。
私がガイリッチー映画に求めている以上でも以下でもない、満足できた一本。
昨日の敵は今日の相棒(とも)、レトロモダンな快作スパイ活劇
かつて『ナポレオン・ソロ』というスパイドラマシリーズがあったことは
なんとぬぁく聞いてたが(うちの父親くらいがリアルタイムで観てた世代)、
知ってたのはタイトルくらいのもので、1960年代が舞台であることも、
CIAとKGBのバディアクションものであることも知らなかった、
という立場の人間のレビューです。
.
.
.
この映画の魅力を一言で言えば、軽妙酒脱!
格式高さとキッチュさを併せ持った60年代ファッションの
数々や風光明媚な世界各国の風景は目に楽しいし、
使用されるBGMも小憎らしいほどにオシャレでドンピシャ!
『007』『ミッション:インポッシブル』のような
ド派手アクションを期待する向きは大いに肩透かしを
食らうだろうが、そのぶん物語のテンポと意匠、
そしてキャラクターを魅力的に描くことに注力されている。
ガイ・リッチー監督の前作『シャーロック・ホームズ
シャドウ・ゲーム』には凄まじいアクション演出があったが、
思えば監督の本来の持ち味は、このアップビートな語り口だった。
.
.
.
時系列を自在に行き来する語り口は実に滑らか。
序盤の隠れんぼチェイスやバンドデシネ風の基地潜入シーン、
鳥瞰視点で敵味方の位置を整理してみせるチェイスシーンなど、
なるほどそうきたか!と唸る見せ方も多い。
(そのぶんアクションとしてはエキサイトしづらいが。)
ユーモラスなシーンも満載で、
メチャクチャな量の盗聴器をめぐるゴタゴタやら、相棒のピンチを
よそにソロがサンドイッチを美味しく召し上がるシーンは最高だし、
◯◯◯◯を人質にする相談をしてる間に◯◯◯◯が
炎上するシーンなんて、黒焦げになるほどのブラックユーモア(笑)。
それに、キャラクター。
スマートだが女好きでマイペース過ぎるソロ、
パワフルで実直だが短気過ぎるイリヤキン、
どちらも強い賢い格好良いけどちょっとヌケてる所が魅力で、
二人の丁々発止のやり取りが楽しい楽しい。
どっちの装備がスゴいだの、どっちのやり方が賢いだの、
まるで近所の子どもの意地の張り合い(笑)。
ヒロインのギャビーも、可愛いだけじゃなく
ガッツも技術もあってステキだね。
オレンジのドレスと大きなサングラスがまぁ似合う!
あの『ロシア語を勉強中』って所もまたニクいねこのこの。
.
.
.
とはいえ僕個人はドンパチアクション大好き人間なので、
やっぱちょっと食い足りないなあと感じる部分が割とある。
それと、悪役にももう少し存在感が欲しかったかなあ。
◯◯◯◯◯は良い悪役なんだけど(雰囲気ペルシャ猫みたい)、
最大の敵として立ちはだかるのにはあと一歩二歩な印象。
もう一人のアイツはもっと存在感薄いし――。
.
.
.
しかしながら、満足!
この監督らしい語り口も60年代な雰囲気もたっぷり楽しめたし、
チャラい?ソロとド真面目なクリヤキン、水と油な2人が、
敵味方の壁を越えて友情……と呼べなくもないものを
築いていく過程にもグッと来る。
本作、爆発的な全米興収は上げられなかったようだが、
世界興収は制作費を上回ったらしいし、海外の評判も
悪くないし、また続編作ってもらえないかしらん。
このお洒落でお茶目なコンビ+αの活躍はまだまだ観てみたい。
<2015.11.14鑑賞>
余談:
文脈に合わなかったので省いたけど、
序盤、暗闇で銃を構えるソロの顔に影が差すカット、
もうカッコ良すぎてゾクゾクきました。
は~
ミッション・インポッシブル、007、キングスマンとスパイ映画目白押...
ちょっと地味目のスパイもの☆
スキマ産業
2015年は、『007スペクター』『ミッション・インポッシブル』『キングスマン』『ブリッジ・オブ・スパイ(日本では来年公開)』とスパイ映画多数だった。
その他『イミテーション・ゲーム』(スパイ界の大物スチュワート・メンジーズが出てくる)、『ミケランジェロ・プロジェクト』なども、直接的には謳ってないけれどスパイ要素が多少入っている。
こんだけスパイ映画が入り乱れたら、もうパターンとして残ってないだろうと思ったけれど。
『ミッション〜』ほど派手でもなく。
『キングスマン』ほどバカでもなく。
『ブリッジ〜』ほどフェアネスでもなく。
『007スペクター』ほどトムフォードでもなく。
『ミケランジェロ〜』ほど説教臭くもなく。
『イミテーション〜』ほどマジメでもなく。
いろんなスパイ映画のスキマをぬった映画だったなあ。これはこれで、需要あるってことだろうなあ。
—
ガイ・リッチー監督の前作は、シャーロック映画というよりもブロマンス映画として面白くて(1は兎もかく2はヒロインの配役からして完全にブロ狙いだろう)、今回ナポレオンソロのリメイク、男二人のバディ系というかブロマンス系を狙ってるのかと思ったのだけど。案外、その色は薄かったなあ。
『シャーロック〜』がブロマンスとして良かったのは、ジュード&ダウニーJrのチャームに寄るものだったのかなあ。
追記:アリシア・ヴィキャンデル可愛かった。ヒュー・グラントも楽しかった。この二つで個人的は充分満足。
スパイものでは今年一番!(゜∀゜)
ミッションインポッシブル、キングズマン、007など、どれもワクワク出来て面白かったけれど、今年みたスパイものでは今作が一番!
上記に比べて派手さはない。アクションがっつりでもない。作品としては確実に「地味」なのだけど、けれどそれゆえに場面場面の演出が活き、抜群にオシャレ感が漂い……ちょっとこのバランス感覚はすごいと感心してしまった。もっとちゃかちゃかアクションを入れたり、カーチェイス、銃撃戦、爆破などなど入れようと思えば入れられるところをググッと抑えていて。裏切りのサーカス的な劇画としてのリアリズムも感じました。ネタバレ的ハッタリ演出も、みているときはすこし鼻についたが終わってから振り返えると、盛り上げ演出のスパイスとしてちょうど良かったかなと思える。
あんなのやこんなのをみに行っていたのなら(そしてガッカリしてあーだこーだ文句を言っていたのなら笑)もっと早くこの作品をみに行けばよかったと後悔。ギリギリ劇場でみられたことに感謝。
全299件中、141~160件目を表示