グリーン・インフェルノ

劇場公開日:

グリーン・インフェルノ

解説

「ホステル」の鬼才イーライ・ロスが、1981年製作のルッジェロ・デオダート監督作「食人族」をモチーフに、アマゾン奥地で食人族に捕らわれた若者たちの壮絶な運命を残酷描写満載で描いたホラー。森林伐採の不正を暴くためアマゾンを訪れた環境活動家の学生たち。過激な活動が問題となり強制送還されることになるが、帰りの飛行機にエンジントラブルが起こりジャングルに墜落してしまう。なんとか生き延びたものの、そこで彼らを待ち受けていたのは人間を食べる習慣を持つ食人族だった。学生たちは食人族に捕らえられ、次々と餌食になっていく。出演はロス監督の妻である女優ロレンツァ・イッツォ、「アフターショック」のアリエル・レビ。

2013年製作/101分/R18+/アメリカ・チリ合作
原題または英題:The Green Inferno
配給:ポニーキャニオン
劇場公開日:2015年11月28日

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(C)2013 Worldview Entertainment Capital LLC & Dragonfly EntertainmentInc.

映画レビュー

4.0まぁグロいけど、楽しく観れた。 自然豊かなグリーンの中の赤い色彩が...

2024年1月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

まぁグロいけど、楽しく観れた。 自然豊かなグリーンの中の赤い色彩が嫌に気持ち悪く見えるのが印象的だった。 配信で鑑賞

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madu

3.52015年映画納め

2023年11月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

がこれっていうのもどうかと思うが。イーライ・ロス作品では一番好き…いや、一番良いと思った。

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なお

4.0緑と赤の惨劇

2023年8月17日
iPhoneアプリから投稿

じっとり湿った深緑のジャングルに住む全身赤塗りの未開部族。その相反する色彩がこれから大学生たちを襲う悲劇を強く予感させる。物語は意外にも奇形的な変容を遂げたりせずに辺境モンスターパニックの常道を進んでいくが、その愚直さが本作の場合はうまく機能していたように思う。『キャビン・フィーバー』のイーライ・ロスが監督だから初めから割と警戒してたってのもあるけど… このある意味でフツーな物語が求心力を失わないのは細部の描写の面白さゆえだ。たとえば未開部族に大麻を嗅がせるくだり。大学生たちは未開部族に人食いの風習があることを逆手に取って仲間の死体に大麻を突っ込むというファインプレーを講じる。村中が大麻でフラッフラになるまでの一連の描写には思わず笑ってしまった。その他にも大学生たちのしょうもない対立や威厳のありすぎる虎との睨み合いなど見どころが多い。メインであるゴア描写以外の部分でもしっかり戦おうという気概が垣間見えるところが素晴らしい。 物語のトーンとしては、クズムーブ全開のアレハンドロに受け手のカルマを集中させているように思えるが、実のところ我々が最も凄惨な死を望んでいたのは国連勤めのパパをお持ちの主人公のジャスティンではないか。金持ち、皮肉屋、大学生、女。殺戮劇の供物としてはこのうえない。 しかしイーライ・ロスはそこまで読み切ったうえで彼女を生かす。あまつさえあれほど酷い目に遭いながらも強い倫理意識を持ち続ける聖人に生まれ変わる。一方であれだけ人でなしのクズとして描かれたアレハンドロは密林の奥地で生き延び続ける。人倫を顧みない彼が人倫から遠く隔たれた場所で命脈を保つことができるというのはある意味当然の結末といえるだろう。 悪趣味な映画は多々あれど、露悪の矛先がきちんと受け手のほうにまで向いているものは少ない。そのあたりちゃんと意識してやっているところに好感が持てた。

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因果

3.5自分たちが守ろうとした古代文明を身をもって体感。それでもあなたは活動家を続けますか。

2023年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

興奮

生半可な気持ちで環境活動をやろうなんて人間にその覚悟を問う問題作。ネーチャリング番組のような絵作りが皮肉が効いていてよい。 「食人族」をモチーフにした作品と聞いておバカ映画を想像していたら、意外と細かく伏線が散りばめられたしっかりした脚本で、前半は違う映画を間違って選んだのかと思ったくらい。 主人公の女子大生ジャスティンは未開の部族の間で未だに慣習として行われている女性虐待を授業で見せられ、これに触発され活動家たちのグループに加わることに。 過激な活動家アレハンドロに男性としての魅力を感じつつ、その熱意にもひかれてゆく。しかし、実際は国連関係者の娘である自分が初めから利用されていたと知りショックを受ける。確かに社会経験の浅い彼女には戦略家の彼のやり方はショックであっただろう。だが、このアレハンドロ、戦略家ではなく策略家であることが後にわかる。 帰国の途につくため彼らが乗った小型機がエンジントラブルを起こす。着陸した場所は彼らが救ったはずのサマ族のエリアであり、実は彼らは食人の種族だった。 彼らの集落に無理矢理連れていかれたジャスティン達が見たものとは。 ご丁寧にも殺した獲物の亡骸が飾り付けられた村はさながらホラーテーマパークのよう。主人公たちは恐怖のライドを体感する。 ここから作品のトーンがガラッと変わる。さっきまで主人公に淡い思いを抱いていた青春キャラのおデブちゃんはいきなりすしざんまいのマグロ解体ショーのごとく、あっという間に観衆の目の前でさばかれ肉塊と化してゆく。 村人は子供からお年寄りまで久々のご馳走をほおばり、自然と笑みがこぼれる。開放的で美しい自然に囲まれたとても良い集落だ。食べてるものが豚の丸焼きだったなら何の問題もないだろう。しかし、囚われの身の主人公たちにとってここは地獄でしかない。そんな主人公達が感じる恐怖をまさに他人事として観客はそのスリルに酔いしれる。 ただ本作、最初の解体ショー以降はあまりこれといったゴア描写もなく、主人公達の絶望感もあまり感じられない。その後の脱出劇も実に凡庸な展開でちょっと物足りなかった。 どうせならもっと悪乗りして観客の想像の上を行ってほしかったかな。唯一、助かったジャスティンがサマ族が友好的な部族だとかばってたところから、国連がお詫びのしるしとして彼らを国連会議場に招待する。そこで会議場の国連要人たちをサマ族たちがいっせいに襲いかかり食いまくるという地獄絵図を描いてくれたらかなり面白かったのでは。 続編を予感させるラストだっただけに次回作は「食人族、都会に現る」みたいな企画でどうだろうか。 はたして本当の悪は人間を食べる彼らか、それとも自然を破壊し続ける文明人の方か。ジャスティンの親友ケーシーは言う、「偽善者め」と。結局はビッチな彼女が一番物事をわかってたというオチ。

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