「評判に違わぬ楽しさだった!!」はじまりのうた CBさんの映画レビュー(感想・評価)
評判に違わぬ楽しさだった!!
彼と渡米してきた英国人歌手が、彼と別れ英国に帰ろうとしていた夜に、バンド仲間に誘われてステージで歌ったのを、落ちぶれかけたプロデューサーがたまたま聴き、一緒にデモアルバムを作る話。
評判が高いのは、この映画.com のレビューで知っていたが、期待どおりに楽しかった!
全編通して、"音楽のいいところの詰め合わせ" って感じ! 劇中の台詞で言えば、「音楽の魔法だな。陳腐な風景が、音楽があると、劇的に変わる」だ!
そして、路上ライブならぬ、路上レコーディングの痛快さ! 全員が、迷いなく、心から楽しんでいるからこそ、この映画が楽しいんだと思う。誰の苦悩もなく、ある種、お伽話だと思うが、突き抜けているからこその楽しさを味わうのも、映画の一つの醍醐味! そういう点で、ホントに心から楽しめる映画だ!
観始めた時には、「終わる頃には、アコースティックもいいなあ、と思うのかなあ」と思いつつ観ていましたが、結果的には、"パンクとポップスの融合" が好きでした。
音楽って、最高!!
おまけ
"落ちぶれかけたプロデューサー" の描写が上手い。心から「あなたの華やかな時期を知っているわけではないけれど、ずいぶん落ちぶれたんだってことは、わかりますよ」と声をかけてあげたくなる。
さらに関係ない話だが、最近、英語の中で幸せな展開を観ていると、「今にも横から自動車が突っ走って来て、交通事故が起きるんじゃないか」と、心の片隅で心配している自分がいる。ちょっと最近、そういう映画を見過ぎたのかも知れない…
「僕はイエス様がキライ」「いちごの唄」
CBさん、共感ありがとうございます。
(ある種、お伽噺だと思うが、突き抜けているからこその楽しさを味わうのも、映画の一つの醍醐味!)
おっしゃる通り、大いに共感します。突き抜けている一つに、音楽への愛情が大きいと思います。脚本と演出を兼ねたカーニー監督の音楽愛がいいですね。ポップスに疎い私でも楽しめました。
それと高評価したい理由の一つを挙げると、ナイトレイがコーヒー4つ持ってスタジオに向かうカットです。説明なしにそのカットが入り、配るナイトレイに対するスタッフの態度で、彼女への待遇が分かります。台詞なしの映像として描くこの演出タッチが、映画の表現力ですね。これ以外にも登場人物の動きや仕草で分からせる工夫が散りばめられていました。
今晩は。バーフバリに頂いたコメントバックです。
”ふふ。5時間40分! やりましたね!””へへ・・。やりましたよ。”
インド映画は3時間があっという間ですね。今週末のインド映画も楽しみです。
で、今作、私はとても好きでして。キーラ・ナイトレイのアコギにジーンとそましたね。けどね、ジョン・カーニー監督は彼女の歌声が気に入らなかったとの事。完璧主義者なのかなあ。では。