ゴーン・ガールのレビュー・感想・評価
全187件中、161~180件目を表示
単なる俗物構ってちゃんかよっ
サイコ女のサスペンス夫婦物語かと思いきや、まーまー!単なる構ってちゃんのエゴイスト俗物女のコメディものだったとは!
氷の微笑ほどのカリスマ性もなくミズリーほどのクレイジー性もなく危険な情事ほどのホラー性もなくそれでもそれらをどこか思い出させる人物像。ハンパ!どれもハンパに盛り込まれ。主従関係を強制するのかと思いきややはり愛されたいの!もっと構って!というブレブレの情けない女の子っぷりも出しちゃってどう見ていいのかモヤモヤしたまま話は終了。えー。なに?どーすればいいの?このイラっと感。
エンディングになった瞬間、思わず”f**k”ってつぶやいてた
表裏表裏...映画で騙し騙されは定番だけど、最後はたいていハッピーエンド。なのになんだこの結末は。インセプションでラスト、駒が回り続けてた時と同じ気持ち悪さだ。だけどこの胸糞悪さが、結末に対してなのか、”女”に対してなのか、そもそも気持ち悪く思う自分に胸糞悪いのか。この歳、周りに結婚の話がちらほら出てきた今の状況だからこそ、この結末には絶望する。
あざとさの極み。
それでも”そんな生活”も幸せなのだと信じていたい”女子”には、きつすぎる。それになんとなく”それ”はいつか歳や慣れを理由になくなるものだと思っていたから、突き抜けてしまうと終わりがないということに絶望した。幸せってなんだろう。
女子におすすめしたい、でも絶対にデートでいったらだめだ。適当な友達ともいったらだめだ。それならいっそ一人でいってほしい。確かに、いろんな人がいうようにいろんな映画を押しのけて一番記憶に残る一作だった。
最近、ファーストクラスが女性の本性とかで話題になってるけど、それを遥かに上回る。ここまで頭いい人も先回りする人も騙される人もあり得ないが、あざといメンヘラの究極をみた気分。今度女の子にあったら「ゴーンガールみた?どう思った?」て聞きたいレベル。”完璧”か否かの判断は、天使悪魔問題と同じくらい難しい気がする。
イメージ社会
結婚とか夫婦とかでは無いな、と感じました。イメージが人を生かしも殺しもする。他人はただ騒いでいるだけ。気持ち悪い人しか出てこないけれど、結構周りにいるよね、って思ってしまいました。そのなかに自分もいるのだけれど…。
エイミーの父親と主人公…。そして、主人公の母ってエイミーに実は…。流石の手腕です!勝手に色々とモゾモゾしてしまう作品。暫くは観たくないけれどね。
名作『サイコ』が霞んだよ…。
前半、見てて眠くなって、期待外れだって思ってたのに、完走した後そんな印象、チリもないほど粉々にされた…。ヒッチコックの名作『サイコ』が見終わった後脳裏をよぎって、それを越える戦慄が頭を上書きしていったし…。
最早サイコパスどころじゃ括れない、エイミーがとにかく恐ろしかった…。ただあれって社会病質的な人物ってことじゃないんだろうね…。「完璧なエイミー」があるように、エイミーの目的は理想の生活で、ニックは彼女が探し求めてた、ディズニーで言うなら「白馬の王子様」。それを実体にするために、周辺状況をコントロール、挙げ句警察は利用されて、判明したときの敗北感。警察のコンビがしてやられる展開を見ていたときは求めてたのに、終わった後に現れたのは憐れになるほど無様な姿で、同情すらしていたほど…。爽快な流れは全くなかった…。
『007』のボンドガールで初めて見た以来のロザムンド・パイクは、もう表現不能だった…。どんな演技プランがあれば、エイミーをここまで実体に出来たのか、それすら想像できなかった…。しかも悪役のカテゴリーじゃなくて、どっち側か分からない役…。前評判に偽りが、一つも最後まで見つけられなかった…。
でもそれと同じくらい驚いたのが、作品がエイミーの独壇場じゃなかったこと。その大きな理由の一つは、ニックが持ってる数パターンの「顔」を、最後まで出し続けたベン・アフレック。この間見た『ランナー、ランナー』もかなり強烈な演技だったけど、今回演じてる男性ニックはその何倍も上いってた。人当たりの良い顔、被害者の顔、浮気をしている時の顔、過ちを認める時の顔と、エイミーのインパクトが大きすぎるけど、それを真っ向から受け止めて、さらけ出してる演技見てて、結構戦慄込みだけど、共感すら感じてたよ。最初はディカプリオの『レボリューショナリー・ロード』みたいな役なのかなって思ったら、全然違うから驚いた…。でもホッとする役だったよ。表現不能は一人で良いから…。
あと今回タイラー・ペリーの演技、初めて見たけどホッとした。それは前述のニックと同じで、表現不能じゃない側だから。しかもキリキリくるような展開の中で、貴重すぎる笑いの成分。コメディアンのこの人が、本当いなかったらグッタリだった…。それにしても女刑事が『インビジブル』の人だったとは。
もうとにかく疲れたけど、フィンチャー監督恐るべしだね…。『ゾディアック』と『ベンジャミン・バトン』から外れを聞かなくなったけど、これ見て余計にそう思ったよ。監督、ここでも外れナシだから。
昨日ナルトの映画見て、余韻に浸ってた数時間が、この映画を見たおかげであっという間にぶち壊された(苦笑)でも凄い映画を見たっていうのは、書いてる今でもそう感じるよ。結婚生活は甘くないって、教訓も得られたわけだしね(苦笑)これ見たら、したくなくなる気が…。
よくいるクソ野郎が地獄へ落ちる時
初めはベン・アフレック演じる夫を“このクソ野郎が” というイラついた気持ちで観ていましたが、「妻の失踪」は輝きを奪った怠惰な夫への徹底した復讐なのだと徐々に分かり爽快感すら湧いてきました。愉快爽快♪ と思っていたのも束の間、この妻、サイコパス…?
ただ、彼女が望んだのは金や名誉ではなく“幸せな結婚生活”だったわけですよね。それが叶わぬものとなった今、憎しみを昇華させるには彼女にとってあの計画と選択は最善だった…。
それにしても、あのヤバイ状況で尚女ったらし、ダサい地元の友達と〜とか… ほう、そんな分かりやすい嘘でバレてないとでも?と冷笑しつつ楽しく観させて貰いました。
弁護士がグミを投げるシーンは声が出るのを堪えるほど笑いました。
最高です。
非常に面白かったです。
支配し合うのが結婚
面白かった。だいたいこんなラストかなぁなんて予想の先の先へ行ってて早くラストを観せてくれと思った。極端だけど結婚ってそういう所あるよなと感心してしまうフレーズがいくつもあって少し怖くなった。子どもって夫婦仲の中和になってるのだなと子どもに感謝したい。そして妻の一挙手一投足に何か意味があるんじゃないかと注意深く見とかないと…
イニシアチブを取り合うより一層の事妻の理想の旦那を演じて取り込まれた方が楽だな。
良質な再現ドラマ
TV番組の「世界まるみえ」の類で見られる犯罪再現ドラマの超豪華版、といった感じかな。
見終わった後の感想は「そんな(サイコな)人がいるんだ」。
これも再現ドラマを見た後の感想と似ていた。
(ただ、こっちは再現じゃなくて作り話だけれど)
ストーリー中心に脚本が構成され、心理的な葛藤や、共感できるキャラの作りこみが少なく、加えてやや尺が長いので、私は途中でちょっと飽きてしまった。(感情移入がしずらかった)
ということで、人物描写は淡々と感じられた。
人間ドラマを描くというよりも、インパクトあるストーリー展開。
それにしても主人公役の女性がやたらと美しい!(それにエロい)
グレース・ケリーの生まれ変わりか?と思うくらい。
夫の描写(葛藤)をもっと掘り下げてしてもらいたかった。主体性が感じられず、あれほどの女性が魅力を感じ、最後にあれだけの危険を冒す、という設定に違和感を感じた。その辺り制作者も気にしたようで、インタビューの場を作り、それを見て「あれであなたを見直した」と言わしめたのだろうが、これはいかにもとってつけた感じのシーン。
結局は、「こう終わりたい」という監督なりの意図が優先された形で最後までストーリーを引っ張ったのかな。
字幕がちょっと分かりずらかった。
演技の演技
夫婦とは演技である。
というか、家族とは演技である。でもいいかも。
そういう身も蓋もない(が、誰もが知っている)現実を突きつけてくれる映画です。
監督が提示しようとしているのは、謎でも、闇でもありません。
目の前にあるものをちゃんと見ろということです。
夫婦って心の中ではそんなもんじゃないの?(笑)
映画だから 面白おかしく出来てるけど、夫が浮気をすれば殺してやりたいぐらい腹が立つだろうし、男なら浮気をしたい願望はあり、口説くパターンもあるだろうし、無駄遣いもすれば、どんだけ稼いでも、妻からすれば稼ぎが少ないもんで、ダメな夫に出来た女房で、何年か経てば愛情はなくなり、世間的に良い夫婦を演じてるもんだったりするかも。。
しかし、エイミーの計画は途中変更になったが、予定では自ら死体となる計画だったよな?
裏を返すと心中??
夫婦愛って事になるのかな?
結局戻ってきて、エイミーが殺人犯になりたくないってのもあるけど、良い女房を演じて行くつもりだし、旦那ももう殺されたくないから浮気もしないだろう。
それだけ愛されてたって事か??
良い話じゃないですか!?
(こんな見方もあり?)
人間不信にさせる…出来の良い作品
どなたかが 胸くそ悪いとありましたが
ホント 胸糞悪くなるお話しです
仲の良いカップルやご夫婦 あるいは険悪な夫婦でのご鑑賞は相当の覚悟を持って観に行ってください ※あえて一緒はオススメしない
グレース・ケリーを彷彿とさせるロザムンド・バイクがお綺麗なだけに 更に底なしの怖さを感じてしまう 個人的には グレース・オブ・モナコ はキッドマンよりこの人の方が合うと思う それ位に品があり目を見張る美しさと演技だった
それはさて置き 優柔不断のダンナも結局は稼ぐ妻に言われるがままになってしまう体たらく とても奇妙で後味の悪いエンディングだった
そこがフィンチャーの狙いであり観客を思う壺にしてしまう出来の良い作品と言う事なんでしょう
太めの体型にしティーンの教え子と不倫するダンナ役 のベン・アフレックが嵌り過ぎ 笑
手に汗握る
予告がサラッとしすぎ。
実際はもっとヘビーで緻密だった…。
女の知性にみんなまんまと転がされていくわけだけど、エイミーはサイコパスそのもの。
エイミーの本性に気付きながらも、何も出来ない無力なニックたち。
この映画でもう一つ大事なのはメディアリテラシー。ニュース番組のキャスターは「世論」と言い張ったが、あれは明らかな世論操作。もちろんエイミーのシナリオもあるわけだが、犯人に仕立て上げられる夫・ニックの運命やいかに!?といったところか。
ハッピーエンドが好きな日本人にはラストが納得いかないかも。
スッキリしない余韻
映画を観ながら、このストーリーはどこまで続いて終わりになるのだろう…と考えていた。
想像では…
夫が妻と表面的な仲直りや束縛に
耐えられなくなり、きっと夫が彼女の
嘘だらけの真相を明かそうとして
彼女に殺されるのでは!と思った。
もちろん正当防衛という作り話で。
そして、今までの彼女の悪巧みも
世間に明るみに出て晴れて終わり、
…になると思った。
悪者が必ず罰せられるハッピーエンド。
しかし、そうなるとフツーな感じに
なる。人々の心に残らない。
あの時点で終わったことにより、
観客は想像を膨らまし、余韻に
浸ることができる。
追記(1/12)
観てからしばらく経ったが
この続きがあったらまた観たい。
長丁場にもかかわらず、あっという間に
終わった感じだったな…。
『鑑定士と顔のない依頼人』とか
本作の『ゴーン ガール』みたいな
サスペンス映画がまた観たい…。
それが結婚!
相手を支配するのが結婚!?
どなたかも申してましたが、少なからず女性が持っている考えと?
どうなんだろうか?それは少なからず正しいがそれだけでは無いというのが正しんではないかと思います。なんせサイコパスさんが言ってるのだから正しいわけありません。答えは極端の中にあるのではなく中道にあると確信してます。なんて気分が悪くなる映画なんでしょうか。
彼女がプリン食べながらめを丸くしてニュースに食い入るシーンはゾッとします。
ネタバレ無しでは語れない
この映画、既婚者と独身者では感想が違ってくるのではないだろうか?
また男性か女性かでも視点が異なって違う見方になると思う。
私は男の既婚者と言う立場で観て、まぁとにかく怖い話だった。
女の恨みと言うか、仕打ちと言うか…。
しかも妻がサイコパスとは最悪だ。
でも奥さんの金で呑気に暮らす夫(兄妹)も良くないよ。
しかも不倫までして。
奥さんの積もり積もった不満が彼女の中にあったサイコパスを目覚めさせたのかも知れない。
既婚者ならここまで酷くはないにしろ、共感できる部分は多々有るのではないだろうか。
私は完璧な夫ではないから、良く不満を言われるし、もし一生を賭けて恨みみたいなものを晴らされたらと思うとゾッとする。
しかも別れることは許されないなんて恐ろしい。地獄だ。
ある意味結婚の真実みたいなものを浮き彫りにする映画ではあるが、これから結婚しようというカップルにはオススメ出来ないし、独身者が観たら結婚したくなくなるかも知れない。
それでも目の前の愛を信じて踏み切らなければ、出来ないのが結婚なのかもしれませんけど…。
結婚するまでは甘いラブストーリーでも、結婚してからはまた別のストーリーが待っているということです。
家族の物語だったり、本作や『レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで』や『ブルーバレンタイン』みたいな物語だったり。
この3本は結婚の真実三部作と言えるかも知れませんね。
本作を気に入った方でまだ観ていない方はどうぞ観てみて下さい。
怖いですけど、傑作ですよ。
スーパー胸糞悪さ
アメイジングエイミーを作ったのはあの気持ち悪いオヤジとオフクロで、こいつらが出てくる度に嫌な気分になった。
勝手ながら聡明なエイミーちゃんなら、まずこの二人を……するのではと思ってしまった。
モーテルで金取られたとき、「え?もっと酷い目にあわせないとダメじゃん!」と思った私はこの手の女の人が苦手なのだからだろう。
最後、この二人がエイミーになんかしでかして終わると願ったが、残念ながら究極の中途半端さで終わった。
ベンちゃん、情けない男演じさせたらナンバーワンだね。ガタイいいのに。
結婚って。。。
結婚5周年の日、妻が姿を消す。部屋は荒らされている。夫はマスコミを通じて妻に関する情報を募る。果たして、妻の行方は。
やがて、部屋には大量の血を拭き取ったあとが発見され、夫にとって不利な状況証拠が次々と出てくる。
デビッド・フィンチャー監督の新作はこうやって始まる。
しかし、中盤でダイナミックな転調を見せる。
映画を観る前に絶対に悟られてはいけない転調。
アメリカの各映画賞で、ロザムンド・パイクが主演女優賞にノミネートされていることすらネタばれになることを恐れる。
妻は、若い女と浮気をしている夫に復讐するために、殺人を偽装する。恐ろしく頭のいい女である。
つまりは独占欲が強いということ、なのか。
失踪していた妻が突如、血だらけの姿で夫の前に現れたのだから、マスコミを含む全米の人々には何がなにやら、という感じだったに違いない。
新たなサイコキラーの登場に気分が落ち込んでしまった。
結婚式
事もあろうに、同僚の結婚式の帰りに暇をもて余して一人で観てしまいました(笑)
本当の悪人は誰なのか、最後まで真相を見ても答えは出ない。
それぞれがそれぞれにサイコで狂ってる。
単なるサスペンスではなく、ある意味で結婚生活の本質を大袈裟な事件を用いて描いているメタファー的作品だと思ってしまったのは結婚式帰りだったからでしょうか。
いずれにせよ今年トップクラスの作品であることは間違いない。
全187件中、161~180件目を表示