ゴーン・ガールのレビュー・感想・評価
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100点満点の映画だと自分は思う。
1ネタバレなし感想
最初に言っておくが、この映画は一般的な感性からいったら100点だ。文句のつけどころがないと思う。強いていうなら、子供は楽しめないだろうと思うから99点だ。
人を惹きつける作品というのは主に二つ要素があると個人的には考える。
一つ目は作品の中のリアリティだ。物語として整合性がとれていて、そしてその物語がドラマチックであればそれは面白い。しかし基本的にストーリーというのはドラマチックであればあるほど、リアリティがなくなっていく。
だから役者はより、リアルな演技を追求する。たとえ、SFやファンタジーなどその世界そのものに現実味がなくても、その中の人が感情的に整合性をとれて物語を紡いでいけば、その中のドラマは生の実感を持つ。
二つ目はオリジナリティである。所謂、王道と呼ばれるものは、簡単にドラマチックで感情的なシナリオを描くことができるが、その分ある程度作品に触れている受け取り側には先が読めていてつまらない。逆にそういう枠組みに当てはまらない物語を新たに生み出すのは大変難しい。
なぜなら作品の中の常識を一度捨て去り、もう一度作り上げなければいけないからだ。
この物語はその二つが完璧にブレンドされてると自信を持って言えるだろう。
愛を題材にしたドラマというのはこの世に溢れている。そして、大体の作品が教えていることは大体同じだ。「愛は歪んでいる」
たったひとつそれだけだ。色んなラブストーリーは全て簡略化すると、この一言で片付けることができる。
そう考えた時、この作品はリアリティをもったまま、もっとも歪んだ愛を描くことに成功した作品の一つといえるのではないか。
なので、ラブストーリーという見方だけでも充分満足いただける内容だと思う。
また、サスペンスとしての出来も最高だ。この物語は起承転結の転が何度もある。しかもそれによって物語が難解で理解しづらいということは全くなく。内容だけを理解するなら、中学生くらいからできるのではないだろう。
また普通の物語ならここで話を終わらせるだろうという落とし所をことごとく、無視し続け物語が進んでいく。
しかし、それで物語に、全く冗長を感じさせる場面はなく、全ての場面に意味がありぎっしり詰まっている。こんな濃厚な物語はなかなか描くのは難しいだろう。
そして、この映画を最も愛してやまないのはサスペンスに、ほぼ必ずあるであろう〇〇がないからだ。その答えは実際に見て確かめて欲しい。後悔はさせない。
面白い映画を見たいならこの映画を文句なしに、勧めたい。(しつこいが子供が見てもあまり面白くないかもしれない)
個人評価99点
夫婦とは何かを考えるマスターピースだ
強烈な映画だ
圧倒的な恐ろしい結婚の現実
21世紀の「バージニアウルフなんか怖くない」だ
異常性格のサイコスリラーという魚眼レンズで、結婚の現実を撮るとこのように見えるのだ
冒頭とラストシーンのエイミーの頭のシーン
同じ映像であっても、これ程も違って見えるのだ
冒頭では甘い愛情をもった眼差しだ
その美しい形の頭の中にあるものを見てみたい
恋愛中なら自然な感情だ
砂糖の粉が降る中のキスシーンはこれ以上無いロマンチックなものだ
互いの心の中に深く刻まれる思い出だ
その同じ映像と台詞が2時間半の本作を観終わった時、私達は背筋が凍るものに見え、聴こえるのだ
結婚前の甘い記憶も、結婚後の日常を積み重ねた先にある結末の到達点はここなのだ
エイミーの綴る日記はフェイクのようで真実だ
ニックの振る舞い、言動は我が身を振り返って針のむしろであった男性が大多数だろう
聖人のような男性は存在するのだろうか?
しかし、それは鏡のように反射し我が身につきささり、結局は距離が生まれついには浮気に至る
そして妻の反撃がある
作用反作用の法則のように必然的だ
それでも大抵の夫婦は円満に老後を迎える
何が違うのだろうか
結婚前の甘いロマンチックな思い出と感情は真実のものだ
だけど日常の現実も真実なのだ
背伸びする日常、こうあるべきの日常なんて無理な話だ
お互いに楽な関係、ダメな自分をさらけ出せる関係でなければ、支配し支配される闘争になる他無い
そのことを理解しあえる夫婦であるだろうか?
そのような思いがぐるぐるといつまでも胸中で渦巻く
もちろん、それもまた男女それぞれ別の感慨をもって本作を観終わるのだろう
熟年離婚が多いとは、エイミーとニックが無数にいるという証左だ
いや本作のニックとエイミーのように離婚しなくて添い遂げるようになっている夫婦が多いのかも知れない
本作の魚眼レンズを取り去った時の現実の世の中だ
虚無的な感慨が残された
未婚者には夢も希望もない話だ
記者会見に望むニックの話し方の特訓は男性陣には大いに参考になるだろう
このように女性に通じる話し方をしているだろうか
頭の中に中で、自分にグミを投げるようにしていきたいものだ
監督の手腕は大変に優れており安定している
女性刑事の演出は見事だ
かってのベテラン男性刑事がタバコを咥えながら捜査したように彼女はスターバックスのコーヒーを常に持ちながら捜査する
音楽がまた秀逸だ
現代音楽のような不気味な電子音が違和感を常に観客に訴える
映像もまた彩度がわざと落とされている
監督の持ち味といえばそれまでだが、この彩度が本作の雰囲気を見事に支配している
夫婦とは何かを考えるマスターピースだろう
まさに同じテーマの60年代の傑作映画「バージニアウルフなんか怖くない」の再来だ
【今作は、家庭を持ちながらも”すねに傷ある男”が観ると、精神的に効いてくるホラー映画でもある・・。怖いですねえ。実に怖い・・。】
ー ロザムンド・パイク演じるエイミーの美しくも恐ろしい姿、及び行動に戦慄した作品。-
・夫ニックを演じたベン・アフレックのおたおたし、どんどん精神的に追い込まれていく姿も他人事ではない・・・。
・妻を持つ”すねに傷ある男”にとっては、怖い、怖い作品である・・。
・デヴィッド・フィンチャー監督の辣腕、炸裂である。(特に後半・・。)
・予想を超える、妻が夫を追い込んでいく姿に戦慄が走る。
- 個人的には、この辺りで”もう、赦してあげて、エイミー!”と手汗を掻きながら思ってしまったよ。-
<今作は、ロザムンド・パイクの傑出した演技を含めて、傑作であると思います。
愛すべきご家庭を持ちながら、後ろめたい事をやっている貴方!、貴方は観るべきです・・。
私も当時・・(以下、自粛)>
<2014年12月13日 劇場にて鑑賞>
◼️月曜日に会社に行って、周囲に"面白かったけど、怖かったよ!"と言っていたら、午後から一緒に働く女性達から次々にメールが届いた。クリックすると、【こんにちは。エイミーです。】と言う文言が・・。女性は怖いなあ。(涙)
結婚生活の末に
サイコパスの計画犯罪との防衛戦を繰り広げ、不測の事態にも対応できた方が勝利するというストーリー展開。しかし、予想外の結末からはどっちが勝つか負けるかという単純な話ではないということに気づきます。なかなか見ごたえのある映画でした。
ストーリーだけでなく、登場人物の存在感のバランスや映画全体の暗い雰囲気などがよく考えられており、完成度の高い作品だと感じました。
マイケル・ダグラスとグレン・クローズ共演でもう一度観て見たいね。も...
マイケル・ダグラスとグレン・クローズ共演でもう一度観て見たいね。もっと怖くなるぞ^^。
鑑賞日:2014.12.31
「何を考えてる、どう感じている?」
「結婚すれば自由が少なくなる」と言われますがそれを少し大袈裟に描いたブラックコメディなのかなと思いました。
僕らも例外ではなく。この妻はかなりのクセものですけど笑。
また、世間の人々は最初は夫に嫌悪を抱き、中盤では夫に同情し、終盤はめでたしめでたしみたいな感じでしたが、これは状況によってコロッと性格を変えるメディアと人間の怖さを表していると思います。観賞していた僕もその1人でしたし。
医務室で妻が警察からのインタビューを終えた後に微笑むんですが、ホラーでしかないですね笑。刑事さんと妹さんは同じ女性として、すぐ見抜いていたんでしょうか。
大きいベンアフもタジタジ
再視聴。サスペンスとしては面白いけど、ロザムンドさん演じるサイコパス妻が怖すぎる〜。大きいベンアフもタジタジですね。こんな用意周到に計画しながらもモーテルでのシーンは間抜け過ぎるわ。なんてこった復讐劇ですね。
最恐の女
美人な奥さんが突然失踪するというミステリー。
夫婦仲が悪かったのだろうというのはすぐにわかるけど、本当に犯人は夫のニック??すると今度は視点が妻のエイミーに切り替わり、とんでもない真実が明らかに。ハーバード出る程の秀才がサイコパスとは恐ろしすぎます。特に元彼の殺し方が酷すぎる。計画的な作戦に加え、不測の事態が起きても自分を可哀想な被害者に仕立て上げる頭脳と行動力には脱力です。絶対に関わりたくないな。
真のサイコパスは
物語の前半後半で全然毛色が違います。
映画2本を一度に見せられた感じ。
どんどん妻殺しの疑惑が深かまっていくニック(ベンアフレック)。でも、どうやら彼は殺してなさそう。
そして、途中からニックの、最低浮気男ぶりが明らかになっていき、全く同情の余地なしと思ってました。
中盤でエイミーが実は全部仕組んでました!ってなってもニックを一切かわいそうだなんて思えませんでした。
それどころか、エイミー頑張れとすら思った。
物語はエイミーの最低男への華麗な復讐劇のまま終わるのかなー??それにしてはまだ尺あるなー。
って思ってました。
そしたらさ、ラストのこのどんでん返しぶりは凄すぎた笑
真のサイコパスはエイミーでしたとさ。
っていうか、匿ってくれたデジーを殺しちゃうのね。
しかも、殺し方がエグい。
そして、デジーに助けを求めたのは予定外だったにもかかわらず、全ての事柄とうまく繋げてしまう頭の良さ。
怖すぎます。
もう、後半は前半と打って変わってニックに同情してました。
浮気は最低だし、ニックは自分勝手な男だと思いますが、デイジーに比べたら本当に可愛いもんだなと。
デイジーの美しさが余計に怖さを際立たせてます。
この夫婦に子供が産まれたら、その子の運命はどうなるのでしょう。不安でしかない。
というか、軽く絶望?
いやー。
久々の後味悪い、意地悪い作品。
パンチありました。
さすが、デビットフィンチャー。
余談ですが、結末知った後にゴーンガールのポスターの
セリフ読むとまじでウケます笑
怖い…怖すぎる
めっちゃ怖かった!!恐怖!恐怖すぎる!! 「実話をもとに」…ってところがまた恐ろしい
((((;゜Д゜))) 頭が良すぎる奥さん。先回りして頭がキレすぎて怖い。そして凡人は思いつかないような細工…発想…怖い…
DVDのパッケージのうっすら奥さんの目が見えてるだけで思い出して怖い…
「ドラゴンタトゥーの女」並みに恐怖だったな…
デビッド・フィンチャー作品だけあって、やっぱり一筋縄ではいかないなぁ・・・・
デビッド・フィンチャー監督の作品なので、やはり一筋縄ではいかない内容。おまけに「セブン」のように観た後の後味の悪さが、何とも言えず心地悪い。映画にハッピーエンドを求める人には、絶対に受け入れられな作品。でもこの心地の悪さがこの監督の良さで、自分はすごく好きです。それにしても女は怖い!
※後でまとめる 人間の嫌な部分がすごくよく表現されてて でも見入っ...
※後でまとめる
人間の嫌な部分がすごくよく表現されてて
でも見入ってしまう怖さがある
妻エイミーはまさに女郎蜘蛛
美しいのに1度捕まったら破滅するまで話してもらえない
ウザい奴ら大集合。
マスゴミもフェミニストも女刑事もウザいし、上手く風刺している。
この映画の凄い所って、話の流れが一気に変わるところ。前半の妻はどこ行った?というサスペンスから後半のスリラー。
オチは好きじゃないです。
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