ゴーン・ガールのレビュー・感想・評価
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流石のフィンチャー監督
監督のデビッドフィンチャーの映画は信用している。もうマスターピースと言える作品を何本も撮っているし。
しかし観客にショックを与えたい!という欲求を強く持っている人だというのを忘れていた。ゴーン・ガールは改めてそれを感じる映画だった。
中盤で妻エイミーの思惑が明らかにされていくが、それだけではもちろん終わらず、更にツイストを効かせながらラストに向かっていく。
演技面は、ややボンヤリキャラの旦那のベン・アフレックよりも、やはりエイミー役のロザムンド・パイクが凄い。
髪を撫でられこちらを見る妻のショットがオープニングとエンディングに映るのだが、全く違って見えることでこの映画の凄さがわかる演出!
自分は未婚なので、実際に倦怠期に突入している夫婦はこの映画をどのように観たのかがたいへん気になりました。
140分越えでヘヴィーな内容ですが全く退屈させない演出構成力も見事です。
女性の強さと恐ろしさは表裏一体
女性の狂気と結婚生活の儚さ描いた映画。
怖いというコメントの人も多いけど、この女性に共感する人も多いのではないでしょうか。彼女のは極端ですが、女性なら誰でも持ち合わせている一面を、この映画を観ることにより、自分ももっているのではないかということに気付かされました。女性の芯の強さは狂気と表裏一体。そんなことを考えながら鑑賞しました。とても楽しめました。
女の本質
かつてはラブラブで結婚したけど、5年を経て浮気までしている夫。
ハラワタが煮えくり返り、この私が受けた思いを何倍にもして仕返ししてやりたい感情。
けど、彼が嫌いな訳じゃない。寧ろ大好きな彼が自分を見てくれていないことに対する罰?復讐?
第三者からみたら、そんな男、早く別れちゃいなよって感じなんだけど。
「愛」ではなく「執着」
時間の流れと環境の変化にお互いが変わらなくてはいけないのに、かつての彼に「執着」し続けるが故の…悲劇でしょうか。
途中何度か彼女の計画が横道にそれますが、柔軟に変更してぶつけてくる様はスカッとしました。
けどあんなに綿密なのに、ひょんなドジをして悔しがる様は人間味溢れている。
あんなにピシッと、彼にかかる不幸が最大になるようには出来ないけども、もの凄く彼女の気持ちに共感した、私もやるかも。
女の奥底にあるものを理解すべく、全て殿方は1度ご覧になったらよいのでは?怖がってないで
普通のミステリーかと思いきや、久々観てよかったと何日経っても思い返せるような映画でした。
エロ怖
女って恐ろしい。
執念?怨念??執着???
sex依存性かと思い込むほどの熱演。
首をかっ切るほどの狂気。
そこまでしてまで手に入れる価値があったのか。
そんな人に巡り会えることも幸せなんでしょう。
要するに
全米を巻き込んだ盛大な夫婦喧嘩を映画にしたって感じですかね。
途中からなんとなーく、オチの付け方が見えました。
後味の悪い映画と言う友人もいましたが、私としては、まぁ、苦笑といった感じでしょうか。
飛行機の中でみたので、もしかして少し省略されていたかもしれないです...
飛行機の中でみたので、もしかして少し省略されていたかもしれないです!
感想としては、うーん・・・という感じです
エイミーは一体何者?
あそこまでの巧妙な計画と大胆さと美貌だと、スーパーウーマンすぎて、かえってあまり怖くなかった・・・
いやそんな人現実にいないでしょ!っていう感じ
血だらけで帰って来たときはちょっと笑ってしまった。キャリーみたい。
あといちいち動きが素早くて芝居がかってるのが気になる。別荘で男に鍵渡す時とか。それいる?
もっとエイミーには泥臭く鈍い動きをして欲しかったな〜(笑)
あと、ベン・アフレックには弁護士に妹に女刑事に味方が多すぎて悲壮感があんまりない。エイミーは実は双子の妹も支配していてどこにも行き場がない!っていう展開期待したけどそれはないか、、、
優等生の化けの皮が剥がれて怖い映画としては『エスター』が最高だな、やっぱり!
エイミーは微妙でした
怖い
デヴィッドフィンチャーって人は、話運びが上手い作品を作るんだなーと思う。
だから、見てて気持ちイイし、だから人気なんだろう。
キャラに、感情移入してるなら、何回かあの夫婦の中を行き来しただろう。
『感情移入できなかったから、つまんない…』よく見るけど、なんか変だよね?…それって
人間の本性、憎しみ、妬み、本当の意味で恐ろしい映画。
最初は軽い気持ちで観に行ったのですが、
サスペンスの中のサスペンス。
もうどんどん話にのめり込んで行きました。
本当にありえるかもしれない、現実に起こせないものでもない、そこが恐ろしいですね。
幸せロールプレイング
今更ながらのレビューですがひとつ。
『ソーシャル・ネットワーク』『ドラゴン・タトゥーの女』の
デビッド・フィンチャー監督最新作。
彼の最高傑作だ!とやたらめったら前評判が高い作品だったし、
結果的には様々な日本の映画雑誌でも2014年洋画ベスト10内
に選出されることとなった作品な訳だが、
流石と呼ぶべきか、監督の近作と同様、非常に快テンポ。
どのシーンにもムダが無くて、どのシーンもムダで無くて、映像にも雑味が無い。
物語に集中させる術を心得ていると感じる。
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中盤のドンデン返しはある程度読めたものの、
そこから先の展開はまるで読めない。
『死んだ振りのつもりが本当に奥さん殺されちゃって、
夫の方はそのまま殺人犯扱いで完結?』という
決着が浮かぶタイミングでの恐るべき方向転換。
そのままあれよあれよの間に“悪夢はネバーエンド”な
ラストになだれ込む訳で。
『幸せな結婚』という人生ゲーム(冒頭のあれも伏線か)
を鋼の心でプレイし続ける女の逞しさと恐ろしさ。
体裁? 意地? 一体どうして“演じて”までして幸せになりたいのか?
自分の筋書き通りに人生を操作することに躍起になっている主人公エイミー。
彼女は他人をコントロールする事を心底楽しんでいる。
だが、他人にコントロールされる事は欠片も我慢がならない。
まるで演じることで物語を書き上げているかのようだ。
自身が執筆する『アメイジング・エイミー』と同様、
彼女は自他含めて徹底的に己の望む世界に書き換えよう
としているのだろうか。
凄まじいまでのコントロール願望を感じる。
エイミーを演じたロザムント・パイクはまさしくアメイジング!
快活さと同時に洗練された硬質な知性も感じさせる彼女はハマり役だった。
冒頭の真っ黒な瞳と感情の読み取れない表情でもう、
彼女が何か得体の知れない生物であることが分かる。
(にしてもフィンチャーはどうして彼女の起用を考えたのだろう?)
あまりに彼女が強烈なので薄れてしまいがちだが、
それを受ける役柄として、頭の回転がやや鈍そうな
ベン・アフレックもハマり役だった(それ誉めてる?)。
なんだかんだでエイミーから離れられない彼。
エイミーは怪物だが、その恐ろしいほどの人生独占欲は
ある意味清々しいほどの生き様な訳で、更にはそんな彼女
の伴侶を演じると言う大役に任されたという事に、
当初とは異なる意味で愛情を感じているのかも。
馬鹿だが、なんとなく理解できる気がする自分も情けない。
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とはいえ僕自身は、世間一般で評価されてるほどには
強烈な恐怖を感じなかったように感じている。
うーん、未だに結婚できてない身には十二分に恐怖が
伝わらない作品なのかしら。
物語として誇張された姿であるとはいえ、世の中の
奥さんみんながロザムント・パイクと同類じゃない訳だし。
(その一部分は腹の中に飼ってるかもしれないけど)
前評判の高さでハードルを上げ過ぎていたのも失敗。
やっぱりどれだけ期待してても、映画を観る前には
先入観を捨てて観ないとダメっすね。
でもやっぱり先読み不能の展開で楽しめたのは間違いない。
『フィンチャー最高傑作』の肩書きは大袈裟だと思うが、
一級のサスペンス映画に仕上がっていると思います。
面白かった!
<2014.12.13鑑賞>
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余談:
評価に含めてはいないがちょっとだけ。
『ゾディアック』以降、強烈な映像よりも作品のテンポや
統一性を重視している感のあるデビッド・フィンチャー監督。
それからもそれからで流石!と唸る出来なのだけれど、
一方で『セブン』『ファイトクラブ』のようなウルトラ
アグレッシヴな作品はもう観られないんだろうなと思うと、
やっぱり寂しい気がするのも本当だったりする。
まあ本作が『ゾディアック』からすでに4作品目なので
「何を今更」ではあるし、それこそ先に書いた先入観に違いないので
あまり誉められたものじゃないけど、彼の新作が発表される度に
ひと昔前のフィンチャーを期待している自分。
たぶん監督にとっちゃ迷惑なイメージかも知れないけど。
女性になりたくなった
本作、男と女で感想が異なるはずだ。
僕はある種の恐怖を感じた。
それは睾丸を蹴りあげられる痛みに似ている。
男性しか分からない痛みだ。
では、女性はこの映画をどう見るのだろうか。
是非、来世は女性に生まれてこの映画を観てみたい。
『500日のサマー』『ブルーバレンタイン』のような恋愛、結婚イヤイヤ映画。。。ではない
この映画の比較対象として『500日のサマー』『ブルーバレンタイン』のような男目線での恋愛、結婚イヤイヤ映画・・・ではない。
それにネタバレがメインでもないので、事前情報を入れる入れないなんてどうでもいいし、中盤で明らかになる仰天の展開についての良し悪しをいうのはナンセンスだ。
この映画は『近くで生活している他人について、自分は何も知らない』ということを絶妙な切迫感に恐怖を加えたコメディなんだろう。
たまたま其れが夫婦という設定を利用しただけ!
こんな映画を未だに撮れるデビット・フィンチャー恐るべし!
しかし、『ワールズ・エンド 酔っ払いが世界を救う!』のロザムンド・パイクがこんな凄まじい演技をするとは。。。
本編は怖っ!結末は恐っ!
デビッド・フィンチャーの映画が好きかと聞かれたら、答えはNOである。けれど、観らずにいられない。
秀逸なストーリーと演出、軽妙なテンポ、練り込まれたキャラクター、そして意表を突く結末。それは、いつも予想を裏切り、まるで胃に鉛を流し込まれたような重い余韻を残す。
映画の何たるかを存分に知り尽くし、観る者に大いなる充足感を与えてくれる。まさに、鬼才なのである。
今作も、然り。前半は、何か起きるぞ〜というハラハラ感でグイグイ引き込まれ、中盤にあっさり種明かし。えっ、これでラストどうするのよ?と思っていたら、そんな結末とは⁉︎怖すぎるでしょ‼︎
しかも、回り回って振り出しに戻っただけで、むしろエンディングのその先を思うと、もっと恐い……
作中、国中が彼女に同情してる中、「こいつ性格悪い女に決まってる」と街中のあばずれにサラッと言わせる憎い演出!
いや〜面白い映画でした。
これでいいのか?
これでいいのか?
うーん、こんなにも結婚は、背負わなきゃいけないもの??
誰に共感すれば良い?
え?この映画、メジャー扱いで上映していいのか?
でも、飽きずに、息を潜めて、最後まで見せられてしまった。
つまり映画としては大成功なわけで( ̄(工) ̄)
こーゆー人いますよね〜
程度の差はあるけど、こーゆー人いますよね〜
やっぱり世間に紛れて生き続けられる。
怖い怖い〜関わらないことを祈ります。
作品としては、良く深層心理が描かれていて微妙な所も上手く出来ている作品だと思います。
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