「ベン・アフレックは今作でもシリアスな場面で絶妙に口が開いていて良かった」ゴーン・ガール えすけんさんの映画レビュー(感想・評価)
ベン・アフレックは今作でもシリアスな場面で絶妙に口が開いていて良かった
電撃的に結ばれた夫婦が徐々に膿んでいく5年目の結婚記念日、突然、妻のエイミーが失踪する。
煽動的な内容で視聴率を稼ぐメディアと、それに踊らされる衆愚によって、共依存的な夫婦関係が織りなすリアルな人間関係がコンテンツとして消費される。終わりの見えない恐怖に空恐ろしさを覚える。
繰り広げられる頭脳戦の数々は「鬼才」という敬称が最も似合う男、デヴィッド・フィンチャー監督作品ならでは。これでもかというほど展開が周到に用意されていて、2時間半があっという間に過ぎる。
失踪する妻をロザムンド・パイクが怪演。メイクや衣装でこんなに顔が変わるか。ゴーンのダブルミーニングにも注目。ベン・アフレックは今作でもシリアスな場面で絶妙に口が開いていて良かった。
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