「ドキドキも、ニヤニヤもあり単なる怖い話ではないのだ」ゴーン・ガール redirさんの映画レビュー(感想・評価)
ドキドキも、ニヤニヤもあり単なる怖い話ではないのだ
タイトルがカッコよく、前から気になっていた。予備知識なくみたのだが、意外な展開続きで、え?え?そうなの?という少しずつ真実が見えてくるにつれ驚きとドキドキがあり、ベンアフレックやロザムンドパイクや刑事さん弁護士さんやらの演技、表情、振る舞いがいちいち素晴らしく、恐怖とコメディ、ブラックユーモアの間を行ったり来たりな感じがニヤニヤで楽しめた。ロザムンドパイクは、private warのジャーナリストだったのか。彼女のサイコパス的な表情、タダでは拝めないような(実際微笑みかけられ気になり気に入り気に入られた後の地獄)笑顔がこの映画を成功作品にしていると思う。
双子の兄妹の関係性も気になるところ。
家族の期待、絆と思って引きづられ自立できない関係性、、ロザムンドパイク役のすごい女子はサイコパスかもしれないが毒親とまでは言わないが親から自立できない子ども大人で自分の存在感を証明するために他人からの強い承認が必要だったり利用していたのだと思うし、双子の関係も互いを自己投影する、まあ、ゆがんだ親子関係と似たようなものか、と。
ホワイトリバーで被害者となる女子高校生の父親が、なぜ遊びに行くのを止めなかったか?と問われ、もう17歳だと答えるそこに後悔がなかったシーンが衝撃的で忘れられないのだが、居留地で貧しく暮らす家族、親子は自立して生きていくしかないのだから17歳の少女は一人前の一人の人間としての承認を得ており自分もそれを自覚して生きていくしかない。裕福な都会の、教養も学歴もお金もあるなに不自由ない方々はそれゆえに無用の過剰の承認がなければ満足も前進もできないのか。
日本と比して家族の在り方が異なりアメリカではわりと一般的な親子関係の中での自立独立性があると思うが、この映画では、ベン・アフレックの愛人学生20歳超とか、ロザムンドパイクとか、親のしゃしゃり出てる感じがなんとなく、計算高く欺瞞で、メディアや弁護士警察の世論、心象誘導などと絡めなかなか面白いと思いました。