「いかにもフィンチャー監督の映画」ゴーン・ガール といぼ:レビューが長い人さんの映画レビュー(感想・評価)
いかにもフィンチャー監督の映画
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デビット・フィンチャー監督作品は「ファイトクラブ」「セブン」を観ていて、今作が3本目です。
過去2作も「何か暗いものが残る終わり方」だったように、今作もまた、嫌なエンディングを迎えます。決してバッドエンドではないけど、ハッピーエンドとは到底言えない。非常に説明の難しいエンディングです。ネタバレになるので多くは語れません。
結婚記念日に忽然と失踪した妻(エイミー)を探す男(ニック)。警察に通報して捜査が始まると、失踪どころか殺人事件の可能性が出て来たり、ニックが殺人犯として疑われたり、マスコミに過剰な報道をされたりしてどんどんニックが追い詰められていきます。消えた妻はどこへ行ったのか。事件の真相は……?
というのが本作の『前半の』ストーリーです。実は映画の中盤くらいで事件の真相がほぼ明かされてしまいます。一本の映画を作れるだけのストーリーを前半に凝縮し、後半では真相を知った後のニックの行動、失踪していたエイミーは何をしていたのかというストーリーが進みます。後半が本作のメインと言えると私は感じました。
前半と後半で全く違う雰囲気のストーリーが進み、まるで2本の映画を合わせたような濃密なストーリーとなっています。
上映時間2時間半あるので、観る前は「長いなぁ」と感じていましたが、これだけボリュームのあるストーリーを盛り込んでるのであれば長いのも納得です。
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