チョコレートドーナツのレビュー・感想・評価
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「ドーナツ」
クレバー
平日(1000円サービスデー)の昼に行ったのですが、130席のシアターがほぼ埋まっていて、更に観客の殆どが女性で驚きました。ぶっちゃけ女性が好きそうだなあ、とひねくれた感想も抱かなくはないのですが、評判通りに素晴らしかった。
僕は題材の選び方・話の運び方がクレバーだなあと。当時のマイノリティであるゲイカップルと、社会に適応できない弱者と見なされる障碍者。彼らが互いに愛し合いながらも裁判というフィールドでマジョリティに虐げられる様子は勿論応援したくなるものです。ここからが余計な事なのですが、それに加えて観客に無意識の優越感を与えているように思うのです。弱者達に同情し、応援することで得られる優越感。殆どの人にそうさせる仕組みというか設定、もっと言うと作品だから素晴らしいし、こんなにヒットしているのかなと思います。不快に思われたらすみません。
永遠には続かない幸せな日々
ルディとポールの2人の感情や、マルコに対する感情の移り変わりが唐突すぎるなって印象はありますが、ルディの愛情の深さや、一見情が無さそうに見えて、今何をすべきかを冷静に考えて行動に移すポールに心が動きました!
それに比べて部外者は、マルコの為と言いつつも上辺だけで、差別意識の方が勝ってしまい、まっとうな判断が出来ず結局マルコが被害者に・・・
3人で暮らした幸せな日々が永遠に続けばいいのにって思ったけど、そういうのっていつか終わってしまうんですよね。
愛の映画。しかし、切ない。
何もかもハッピーエンドなら良いのに。
はああ久々です。久々に映画館で人目も憚らずに泣いてしまいました。こういう結末ですかあ。いやあ、胸が詰まりまくりです。ああダメだ。思い出したらまた涙がじわじわ出て来る。
ちょっとした情報は事前に掻い摘んではいたんですけども、こういうお話だったんですね。
所謂、同性愛に寛容ではなく、差別が当たり前の顔してまかり通っている時代。無理解がスーツ着て我が物顔で闊歩してる世界が舞台です。世間が凄まじく横暴。風当たりの強さが酷い。ただ普通に生きているだけなのに、この言われなき迫害。理解を示している人ですら理解しているとは言い難い言論封殺の空気。
そんな中で偶然にも知り合ってしまった三人。
不遇な環境で育つダウン症の少年と、彼を何とか我が子に迎えようと奮闘する一組のゲイカップル。一人はゲイバーのダンサーで、もう一人はカミングアウトに消極的な弁護士。三人はとても強い絆で結ばれ、家族の愛で結び付いているのに、それを許さないたったひとつのこと。カップルが同性愛であるということ。同性愛であるが故に何もかも、全ての事態が好転に結び付くことを許してくれない。これだけ周囲に訴えても誰も分かってくれない。嘗ての味方すらが今は敵。好機の目と差別剥き出しでニヤつく検事。
そして終盤に告げられる、その果てに起きる哀し過ぎる出来事。
それでも生きて行かなきゃいけない。この世に正義なんかない!と例え教えられようとも、それでも正義を信じて生きて行く。こんな悲劇はもう御免だ。前を向いて生きて行こう。
全て、何もかも、誰もが泣かずハッピーエンドを迎えられたら良いのに。
ネタバレ注意
ゲイのカップルとダウン症の子供が家族として過ごす幸せな時間、不純な私は、そこでもう、いつまでも続かないと思え、美しく儚げな姿に悲しくなりました。
何故いけないの?難しいから見捨てろと言うの?と当たり前の正しさをストレートに発するルディの言葉が胸にささるようでした。
最初は、男っぽいルディの女装に違和感を覚えましたが、女性らしい仕草、感情の表現に、女性としか見れなくなっていきました。
最後の結末の伝え方が静かで、余計に悲しく、劇場では泣き声が聞こえました。
感動しました。
「普通」と違う
実話の切なさはあるが
観ておもったこと。
無償の愛
救いのない事件からなにを読みとるか?
"気持ちよく泣ける"ほっこりいい話ではなかった。多くの人に見て欲しいです。
見る前は評判の高さを聞きつつも、お涙頂戴の、あざといほっこりいい話じゃなきゃいいな、などと斜に構えていたところがありました。
確かに後半は泣きっぱなしでしたが、愛と、偏見と戦いつづける強さの話で、感動しました。
マルコの最後の結末がやるせなすぎますが、逆に創作された物語だとあの結末はたぶんなかったはず。現実の残酷さを浮き彫りにしています。
ゲイの話だからや、鑑賞前の私のようななんとなくの印象で、作品選びの選択肢から外しているなら、是非劇場で見て欲しいです。
上半期No.1
現実は厳しく切ない。
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