「他人の愛は理解しがたい」チョコレートドーナツ 未夕さんの映画レビュー(感想・評価)
他人の愛は理解しがたい
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同性愛者への理解に乏しい時代が、愛し合う家族の絆を引き裂く悲劇。として観たものの、自分にも反省する所のある話だと思いました。
例えば美女と冴えない男のカップル、大きく年の離れた夫婦、子どものいない家。世の中は、自分には理解できない愛であふれています。口に出さずとも「何か事情があるんだろうか?」と邪推してしまうこともしばしばで、その上同調が得られれば、即席の正義感で関係を壊すかもしれません。
あの時代の「同性愛」は公然と邪推し、攻撃して打ちのめすことを許された、大衆にとって不可解な関係の1つだったのでしょう。上司がわざわざ薬物依存の母親を解放してまで主人公を妨害したのもそのためではないでしょうか?
見返りのない愛は自分事しか信じられない。
人は身勝手な生き物です。
アラン・カミングの微笑は、何かこっちまで安心するくらい温かくて優しくてよかった。
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