「他者を認める」チョコレートドーナツ りかさんの映画レビュー(感想・評価)
他者を認める
アラン•カミングさんを初めて観たのは、
ドラマ『グッド•ワイフ』。選挙請負人?
短髪でいつもスーツのキリッとした紳士。
ルディの外見にはちょっとビックリした。
職業はバーの歌手&ダンサー。
女装してドラァグクイーンだが見た目ムサい。
もっと歌手として活躍したいと希望を持つ。
パートナーのポールは弁護士。
離婚歴がある。
ルディと付き合う時点でカミングアウトはしていない。
国が違うからか鈍いからか、
男性2人が連んでいても友人だな、ぐらいにしか。
だが、作品中では2人をゲイカップルと決めつけた
言葉や態度が何度も見受けられた。
さらに蔑みの視線。
🇺🇸では同性愛者の権利が州法により様々らしいし、
人々の意識なんて想像できない。
数年前に教育用として
お父さんと多分10歳前後の息子が出かけボートに乗る。
そこへお父さんの恋人❤️として男性が一緒に乗る。
3人が楽しく談笑する様子のストーリーが表された
絵本を見た。
どこの国だったか?欧米だった。
ポールはルディから何度も認めろ、カミングアウトしろ、
と促されていたが、なかなか。
職業柄、言いにくいのもあるのだろうか。
この事もいろいろ考えさせられる。
同性愛は、私の理解の範疇を超えているのだが。
愛情というのは、本人の気持ちによるモノで、
他者が愛せ、嫌え、と言ってもできるモノでは
無いとはわかっている。
だから、異性ではなく同性しか愛せないのなら
仕方ないことだと思う。
この考えからだと偏見や差別が生じない筈だが、
現実は違う。
子孫繁栄から考えただけでも間違っていると
捉えられるのかもしれないが。
そして多分、人間だけだろう。
ルディたちがマルコに執着する気持ちがわかりにくい。
法廷でポールが、
「太って背の低い知的障害児を誰が養子にする?
俺たちしかいない。」 と言ってた。
この言葉では理解しにくい。
マルコの純粋無垢な心❤️が好きだったのか⁉️
法廷で裁判長がいろいろな証人の話のもとに、
2人が愛情豊かにマルコに接し、
マルコも2人が好きでいろんな面の成長もある、
と認めているのに‥‥。
検察の差し金か、マルコの母を異例の措置で
釈放して、マルコを引き取らせる。
実の母子が一緒になるのだから、ルディたちには、
手も足も出ない。
子を思う普通の親子なら幸せだったかもしれないが、
そうなら以前にマルコがひとりぼっちには
なったりしていない筈で普通の親子じゃなかったからだ。
なぜ裁判所とかはこの事実に目を向けようとしないのだ。
母親が急に子供思いになったと思っているのか。
マルコの人権を無視したな、みすみす‥‥と私は理解。