グランド・ブダペスト・ホテルのレビュー・感想・評価
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この“超”が付く豪華キャストはどういうことなのか?
独特の作風で、異国の絵本をめくるような映画。良い意味で昔の映画のような空気感が漂いつつも、現代的なテンポ感で分かりやすく、くすりと笑わせる演出を味わうには観ていただくしかない。他の映画で真似をすれば失笑モノだろう。
演出のオリジナリティだけでも賞賛すべきだが、この“超”が付く豪華キャストはどういうことか。これだけの役者を従えるウェス・アンダーソン監督とは何者なのか。役者がこぞって出演したがるのか、剛腕プロデューサーがいるのか、他の作品も観てみたい。
ホテルにまつわる事件と歴史と冒険、人情物語をコミカルに描いた脚本も十分に面白く、豪華キャストに力負けしない魅力がある。
絵画と現実の狭間にいる感じ
ミステリーのようなサスペンスのようなかつノスタルジー感、レトロ感一杯の物語。
思わずブダベストホテルに行きたくなる。
そこにある歴史を感じることでさらに満足感が広がりそう。
まるで「つわものどもが夢の後」のような。
現実味離れた空間とストーリーに引き込まれていき最後は現実の戻される。
評価が分かれそうな映画だが2回、3回とみると良さがわかっていくような映画と思う。
美術賞だけあって建物や背景は独創的で迷い込んでみたい世界観がある。
ところで冒頭に出てくる女の子はこの物語の関係者?
オシャレ
当時話題になってたから早く見たかった。Disney+で見た。
思っていたよりは面白くなかったかも。
ホテルが可愛いのと、編集がオシャレなのと、エンドロールが凝ってたのが良いくらい。
リアルは求めてない映画。
大人向けの絵本みたい
この監督の作品を観るのは初めてです。
こういうの結構好き。昔、絵の美しさに惹かれて買った、福音館書店の「ほら吹き男爵の冒険」という絵本を思い出しました。(この絵本が大人向けという訳ではないし、話も似ていませんが)
本作は、ある作家が、ある男の数奇な運命を知って本にした、という内容になっています。古き良き時代の終わりを悲しむようでも皮肉っているようでもありますし、細かい所に可笑しみもあってクスリと笑えます。コメディタッチの冒険活劇とでも言えばいいのでしょうか。もし友達に「どんな映画?」と聞かれたら、「うまく説明できないけど、『ピンクパンサー』にドリフターズの要素と皮肉を加えて、格調と芸術性を高めた感じかなあ」と言うかもしれません。
崖のシーンは、もしかしたら「キングスマン・ファーストエージェント」は本作を意識したのかな、と思ってしまいました(笑)
もの凄く特徴的な映像
普通、脚本(お話)と監督(演出)の役割は半々ですが、この作品は0.5対9.5で監督作品です。
お話自体は若干風変りではあるものの、それほど特筆するほどでもありません。ヒッチやパルマ君ならバリバリのスリラーにするかもしれません。
観てない人に説明しようがありませんが、画面というより画像といった方がいいような映像が製図図面のように幾何学的な構図、別の表現ならアニメーションみたような構図で構成されています。色合いもパステル調。この監督初めて見ますが、これだけ特徴的だとおそらく他の作品もこんな調子なんでしょうね。興味津々。
悪く言えばクセの塊みたような映像なので生理的に受け付けない人も多いと思います。
私はハマりましたが、人に胸張ってオススメするような作品ではないです
レトロなコメディー感がとても魅力な作品
かなり独特な雰囲気だがとてもきれいな映像で観入ってしまった。
ジェットコースターストーリーをレトロ感で包んだところがとても良い。
グスタヴとゼロの「掛合い」はとても良い味が出ていてすごく笑った!
左右対称の絵、独特の間、素敵な音楽、傑作
映画が、総合芸術であることを再認識させてくれる素晴らしい作品です。
それぞれのキャラクターが、独特の間で繰り広げるコント的な動き。
それは、回想という方式を取ることによって大胆に動きをデフォルメできるという、「発明」です。
人物が絶えず移動しているのも、飽きさせない演出です。詰め込まれた計算され尽くしたセリフの数々も。
そして、意図的に左右対象に構成された舞台と、一切重苦しくならない軽妙な音楽。映画を彩る世界観は、今まで見たことがない絵画を見ているようです。
ムッシュ・グスタブの、いかなる危機的状況でも慌てない紳士的振る舞い。そしてとことん付いていくゼロ。素敵な師弟愛でした。
2015.3.10
他の映画と勘違いしていて、もっとハートフル映画かと思ってた^^; ...
他の映画と勘違いしていて、もっとハートフル映画かと思ってた^^;
テンポのいい冒険劇で、程よいコメディ感。
個人的オールタイムベスト
左右対称の正方形の画が好きです。写真集が欲しい。トレスして味わいたい。
繰り返しと、切迫した状況に合わない呑気さが笑いを誘う。
綺麗な画と、コントと、感じるところのバランスがとれた作品。
映画ならではの不謹慎さもあるのだけれど小気味良く綺麗にまとまっている。
思い出の値打ち
正直に言うと、実はこれ前に見ようとして途中で寝てしまって
ろくに見てもいないのに、つまんなかったんだろうなんて思ってたんです。
そんな自分を張り倒したくなるくらい素晴らしい作品。
王道って感じのストーリーラインを彩る圧巻の美術。
え、こんな人まで⁉と驚くような俳優陣。
何か文字に起こしにくい、絶妙に心を掴まれるような傑作だった。
『ダージリン急行』はいまいちだったけど、本作は大好き。
独特な雰囲気とテンポに引き込まれる
古びたホテルを舞台に、ホテルが廃れた経緯を独特な絵調と演出で描いています。それぞれのキャラクターの個性が強く、印象に残るのは主要キャラだけではない。派手な演出やCGは無いものの、コミカルで親しみやすい演出と笑いで見るものを引き込んでいきます。
序盤、レトロなホテルとポップな色彩、スタイリッシュな衣装に目を奪わ...
序盤、レトロなホテルとポップな色彩、スタイリッシュな衣装に目を奪われる。とあるホテルとコンシェルジュの物語かな?映像は楽しめるけど、退屈そうだなぁと先に進めたら、予想の斜め上を行く展開。クスッと笑わせるシーンが散りばめられドタバタ喜劇で楽しかった
まだ2月だけど4月病的な兆候を自らに感じます。
このホテルのあるズブロフカ共和国というのが、なんだか実在しそうな名前なので、欧州のどこか、知らない歴史の一幕が見られるんじゃないかという期待があった。仮想の国、という事なんですが、どこかイメージしていたとすればヨーロッパ大陸の東端という事ですから、ロシアの何処かになるんでしょうか。ロシアって、一口でいうけど色々と王国が集まってできたものだし歴史がおもしろそうですよね。細かく見ていくと。
ロシア連邦は85の連邦構成主体に分かれるが、そのうち22主体が共和国を称する。 ・・らしいです。
一つひとつの歴史が世界史とかで詳細に学べてないのは大国への配慮でしょうか。ひと昔前に本田圭佑さんがCSKAでサッカーしていた時、ロストフとかクラスノダールとか相手チームの地名を覚えて新鮮でした。ロシアの歴史、全体ではなく個々の部分、非常に興味深いですねえ。
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