グランド・ブダペスト・ホテルのレビュー・感想・評価
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全てにおいて〜大好きっ!
ウェス・アンダーソン監督には毎度やられっぱなしデス
舞台美術・衣装・小物に至るまで
彼の手にかかれば可愛らしく
とってもファッショナブルな仕上がり
ビビットでポップな映像はディテールチエックしたいから 2回は観たいっ!
ファンタジーとミステリーを織り交ぜた物語もテンポ良く進み
クスッと笑わずにはいられない
時代ごとの画面サイズ変化
徹底してシンメトリーな画面
彼のこだわりが随所に感じられて
またしても腕を上げた感が満載
ファンタジー
映画じゃなきゃ楽しめない映画らしい作品
私がこの映画を観ようと思ったのはシアーシャ・ローナンが出てるから!
恥をさらすと彼女とデフォー以外、監督も出演者も知らない人でした。
年代でスクリーンサイズを変えてるとか、Twitter?どこかのレビュー?で見て「へー、そうなんだ!」って気にして観た。
メンドルのコーテ・ザン・オ・ショコラ、きれい!公式サイトでなぜだか作り方Youtubeがあってすんごく食べてみたくなった!誰かどこかで作ってほしい。あの箱もかわいいよねー。
戦争の時代背景とか帰ってきてから調べたりしました。
ストーリーはみんな早口でぐるぐる進んでいきます。
ローナンはかわいい!デフォーは怖いけどやっぱバイクが似合う!
だけじゃなくて、この映画すごく面白かった!
殺人事件、遺産相続の争い。そしてコンシェルジュのグスタヴとゼロの人生。
んー、詳しいことや彩りとか画像のこだわりはほかの方々のレビューを読むとなるほど!そうだよね!と私も思ったのでそちらを見てください。。。
私は人形劇のような特撮がツボだった。雪の中を逃げるシーン、クスクス笑った。
そしてそれよりも・・・
これはネタバレになると思うがエンドロールが一番笑った。私、ああいうのに激ヨワです。
そんな風にちょっと古臭い感じの作り方とやっぱり私も色・画面が好きになった。
そしてシアーシャ・ローナン、ますます好きになった。
代表作と呼ばれるでしょう
ウェス・アンダーソン監督の充実ぶりをみせる快作!
いつものこだわりの画作り、こだわりの音楽、アンダーソン組とでも言うべき俳優陣、テーマもほぼ同じ。架空の世界を箱庭感覚で描くのもいつも通り。
しかしこの至福感はどうだ!
自作の映画に目配せしたようなショットがあったり監督の過去作品を知ってるとより楽しめる作り。
逆にこのリズムと作りこんだ感が合わない人には楽しめないだろう、ってどの映画でも同じような感想になっちゃうな。
ニヤリとする俳優登場も楽しかった。身をゆだねて観るタイプの映画です。
相変わらずのビジュアルセンスは最高です。
平日でしたが、普段の映画の客層とは違いオシャレ系の若い子が多く満席でビックリ!
内容は、ウェス•アンダーソン ワールド全開でしたが、少々やり過ぎでマンガの様になっちゃっていました。
現実と非現実のギリギリななさじ加減が面白い監督なので、やり過ぎてしまうとシュールな笑いもパワーダウン!ウェス•アンダーソン 作品にしてはイマイチで、寝ながら観てました。
相変わらずのビジュアルセンスは最高です。
綺麗なデザイングラフィックの世界
ワンシーンワンシーン全てが切り取られたオシャレなグラフィックであり映画としての流れもとても綺麗な創りになってます。ただそこには楽しいコメディや人情や色々な物が詰まっておりそれが重たく無くなってます。先入観を持たずに頭空っぽにして観に行くのがお勧めです。世界に入り込めます。
ウェスアンダーソンの頭の中
ウェスアンダーソンの頭の中を除いたようなそんな映画だった。いつもどおりキャラクターが濃くて大人が子供っぽく、子供が大人っぽいあの独特な雰囲気。
今回はいつもより時代背景や差別、重苦しいものをとりいれてて、いつもより深い作品だと思う。
色合いも素晴らしくかわいい。女性が好きな映画っていうイメージが、今回のテーマで覆されたきがする。
ゼロとアガサの出会いが描かれてないものの何故かつよい"好き"がみえてくる。
ウェスアンダーソンのかくキャラクターはみんな無口か早口かにかぎる。
無口なのに伝えたい気持ち、どんな性格なのかがわかる。
早口なのに憎めない。
このバランスが絶妙なのがウェスアンダーソンの作品!!ほんとにあいしてる!!
展開もはやくて目まぐるしいけどこのめまぐるしさはなぜか心地いい。コメディのおもしろさが溢れてる。
みんな淡々とやってのけるから、可笑しくてしかたない。
いやーウェスアンダーソンの作品は毎回楽しみでしかたがない。
毎度みてるけどだんだん進化をとげててこれからも楽しみだ。
人生の楽しみ=ウェスアンダーソンの映画。
これに尽きると思う。
オシャレでカワイイだけの映画ではない。
ウェス・アンダーソンの美学が細部にまで徹底された、色鮮やかで美しい世界が素晴らしく引き込まれますが、それだけの映画ではないと感じました。
タッチはあくまでも軽妙ですが、
戦争や権力を前に抗いきれず儚く消えてしまう理想や希望、未来、しかし確かにそこにあった『光』と、それを潰してしまう『力』の残酷さ、また『力』の台頭を見逃さないことについて考えずにいられません。
( 政治的メッセージを前面に押し出す作品ではないと監督がインタビューで言っていますが。)
この映画のモチーフであるシュテファン・ツヴァイク(の生涯と著作)について知ると、より深くこの映画を楽しめると思います。
(町山智浩さんがラジオ番組で紹介していて知りました。パンフレットにも載っています。)
色んな角度から楽しめる、おもちゃ箱みたいな映画
『グランド・ブダペスト・ホテル』というタイトルを冠しております通り、まあ、まあね、間違いなく「グランド・ブダペスト・ホテル」というホテルが舞台なんですが。
正直ね、なんていうんですかね、表面から判断して、こうイメージ的に「従業員と客が織りなす悲喜こもごも!」的なのや「群像劇」チックなものを予想してしまうと、壮大な肩透かしを喰ってしまいます。そんで予告なんか観てても、可愛らしい小物やパステル調の建物から一見、物語も箱庭っぽくて、ゆるゆるふわふわきゅんきゅんのめくるめく甘い物語!を想像(これは言い過ぎですかね)しちゃいそうなんですけども、尚更そっちにゃ舵は切らないよ、ていう。
ハッキリ言って「グランド・ブダペスト・ホテル!」と言う割には、グランド・ブダペスト・ホテルに腰を殆ど落ち着けません、この映画。そりゃ主な舞台であることには変わりないし、全くの無関係とも言わないけども。そこに体重を預けていないんですよね。
飽くまで物語の中心はレイフ・ファインズ扮するコンシェルジュと、彼を慕うベル・ボーイ君でありまして。彼らが動けば舞台も変わる。彼らが帰れば舞台もホテルへ。
でね、ゆっるーい、スロウライフ?な、お話を、もし期待してらしたら面食らってしまいますよ、てのが一番言いたかったことなんですよ(グロもあるんでw)。
自分もね、ウェス・アンダーソンが監督してるってだけで、まあ粗方の予想は出来ていたんですけど。
それにしても、それにしてもね、ま~あ捻くれてるw捻くれてる、て表現もアレだけど、ちょっと一筋縄じゃいかないです。
あのもったりとしたスタートから、まさかあんな奇想天外な大冒険が待っていようとは…的な。
これ以上言っちゃうと、もうネタバレになりそうなので、実際に観てもらうしかないッスわ。
いやはや。本当、不思議な味わいの、色んな角度から楽しめるというか、まるでおもちゃ箱ひっくり返したみたいな作品です。
是非、一度、味わってみて下さいまし。
圧倒的な世界観!
思わず吹き出す最高の喜劇⁈
過ぎ去った栄華を可笑しみとともに鑑賞した
前々からウェス・アンダーソン監督の作品は観たいと思っていた
。本作が初めての鑑賞となる。
ブダペストと名のつくものの、存在しない東欧の小国にあるホテ
ル。その栄枯盛衰を通して、古き良き時代への感傷を描く本作。
全編を通して、美しきヨーロッパの栄光と退廃を味わえる映像美
が印象的である。そのカメラワークは変幻自在の技を見せる。あ
る時はわざと書割調にして。ある時はわざとくすんだ風に。また
ある時はモノカラーで。それも、これ見よがしというのでない。
CGを駆使した技術の押し売りでもない。あえて映画は作り物です
よ。と見せつけておいて、それでもなお見る者の心を懐かしき過
去へと誘う。これはなかなか出来ないことかもしれない。この相
反する感覚こそが、本作を印象付ける点である。
映像だけではない。本作の舞台は東欧の国と見せかけておいて、
実は架空の国。微妙に史実と食い違うエピソードの数々が本編を
覆う。そのずれが何とも言えないおかしみを本作に与える。描か
れているストーリーや映像はかなりブラックなものも含まれる。
それにも関わらず、くすりとした笑いが随所に挟まれている。登
場人物に奇矯な行動を取るものはいない。真っ当な人々がそれぞ
れの人生の一片を披露する。それなのに登場人物たちをみている
となんとも言えない可笑しさが心に満ちてくる。
本作の構造は4重構造である。ステファン・ツヴァイクをモチー
フとした作家の墓を訪れる若い女性。これが現代。続いて1985年
。老いた老作家が自分の創作の秘密を語る。そのうちの一つのエ
ピソードを披露する。それが1968年。壮年の作家はグランド・ブ
ダペスト・ホテルで謎めいた老人と知り合い、その人生を聞く。
その老人がホテルで働き始めたのが1932年。物語の殆どは1932年
に語られる。なぜ4重構造という持って回った構成なのだろう。
そもそもこの点からして一見真面目そうに見えて可笑しさがある
。これもまた、監督の仕掛けた隠れた笑いの一つ。
この一風変わった物語を彩る俳優陣がまた凄い。いちいち名をあ
げないが、主役級の人々がずらり。その中には私が好きな俳優も
いる。でも何といっても、主役のレイフ・ファインズの演技に、
真面目な中に一匙のユーモアという本作のエッセンスが込められ
ているといえるだろう。
是非とも他の監督作も観てみたいと思った。もっとも一緒に観た
次女はそうは思わないかもしれない。これはあくまで大人の映画
である。アナと雪の女王をもう一度見たいと言っていた次女には
悪いことをしたかもしれない。「こわかった」と感想を漏らして
いたし。
'14/6/8 イオンシネマ 多摩センター
コミカルだけど、サスペンス。不思議な感覚です。
高級ホテルのコンシェルジュと、その弟子(?)のベルボーイの繰り広げる、殺人犯の濡れ衣を晴らすための冒険譚。ちょっと不思議な感じのする映画です。
過去(1930年代)、若かりし頃(1960年代)、そして今と、スクリーン上の映像サイズ(アスペクト比)が異なっています。実は事前に知っていたので気が付きましたら、知らなかったら気がつくかな?結構自然な感じで、画面の映像サイズは切り替わっていました。それぞれ、その時代の代表的なアスペクト比だそうです。
物語は、小説風に“第1章”“第2章”などと進んでいきます。そう言う意味では、場面の切り替えがはっきりするので、意外に判りやすいかも。
タイトルが『グランド・ブダペスト・ホテル』なのですが、ハンガリーが舞台ではなく、架空のズブロフカ共和国。ズブロフカって、ズブロッカの事?それって、ウォッカですよね(笑)。他方、攻め入ってくるファシスト達も(ファシストなので、明らかはなずですが)架空。かのファシスト国家のシンボルを彷彿とさせる雰囲気のマークが、シンボルでした。
それと面白いのが、ある秘密結社。鍵のマークがそのシンボルなのですが、コンシェルジュ達の互助組織と言う設定です。それで、ムッシュ・グスタブは救われます。秘密結社が有るかどうかは知りませんが、同業の人たちの交流は、現実に有ってもおかしくはないですね。もしかして、ぶどうをシンボルにするソムリエの秘密結社も有るんでしょうかね?
中々面白い作品です。2014年度ベルリン国際映画祭銀熊賞/審査員グランプリ受賞も納得です。
映像美・音楽・小気味いいストーリーどれも最高!
前回の『ムーンライズ・キングダム』と比べると、社会的な要素も多くなり、ずいぶん毒の多い作品だったけれど、全体的にアニメーションっぽかったりコミカルな演出だからこそ、各部の暗い面が物語に奥行を生んでいたように思う。
コンシェルジュのグスタフと、ロビーボーイのゼロ。最初は師と弟子の関係だった彼らが対等な存在になっていく様子にもほろり。最後はけっこう泣いてしまった。ただの「幸福な、夢のような映画」で終わらせなかったところが、作品の魅力を倍増させた気がする。
劇中に出ていたケーキや、香水瓶の可愛さにもメロメロ。こういうちょっとした小道具にも徹底するところが本当に好き!
個人的に大好きな俳優・マチューアマルリックが、ちょっとしか出てこなくて残念!
全然、判りませんでした。でも、DVDになったら、繰り返し、観たい映画です。
この映画、一回、観て、その筋書きが理解できたら、その人はよほど、読解力に長けた人です。学生時代、現代国語の成績が良かった人でしょう。先に投稿されているレビューを読んで、舌を巻きました。ああ、そうか、そうなんだな、みんな、きちんと理解しているのだな・・・。
人がたくさん出てきて、時間が前後して・・・。もう、何が何だか判りません。シルベスター・スタローンは人がたくさん出てくる映画が嫌いだそうです。理由は、人間関係が判らなくなってくるからだそうです。私も大体、同じです。(例外として、ロバート・アルトマンの映画などがありますが・・・)まぁ、よく、判ってもいないのに、こう云うのも問題があるかもしれませんが、このくらい、たくさんの人がでてくるのなら、一時間四〇分ではなく、二時間四〇分くらいの尺にしても良かったのではないか、と思いました。判りはしませんでしたが、レンタルDVDになったら、二、三回、繰り返して、じっくり観てみたい映画です。もう一回、劇場で観るだけのおカネはとても、ありませんので・・・。この監督の映画は二回目でしたが、最初に観た「ロイヤル・テネンバウムズ」は完全に私の記憶から消え去っています。この監督、かなり、個性的で才能がある監督であることは間違いないのですが・・・。ホント、中途半端なレビューで申し訳ないです。
スタイリッシュ殺人事件。
殺人事件なのに怖くない!
(グロ描写は少しありますが)
カラフルでオサレな雰囲気の中で(ピンク、カーマインの色遣い!)
チャップリンみたいな人がせせこましく動いているといえば
イメージしやすいでしょうか。
ウェス・アンダーソン監督の作品は初視聴。
とにかくオシャレな予告に惹かれて観に行きました。
物語の本筋は
コンシェルジュとベルボーイの痛快道中記といいますか。
殺人容疑をかけられたコンシェルジュが
ベルボーイと共に奔走しながら真実を暴いていく物語です。
殺人事件の映像というと、とにかく
恐怖・凄惨・動機が…、というイメージから
逃れられない感じがありますが
この映画は、まず
・展開が流れていくテンポが良い。
(上映の途中でわざわざChapter ○と説明が入る親切ぶり)
さらに
・どこかハイカラだろ?と思わせる音楽と映像。
殺人事件にありがちな雰囲気の重さを一掃しています。
動機が初めから分かっているのも、ラストでのがっかり感がないので◎。
よく、「こんな壮大な事件にちゃちい動機だな…」と
思ってしまうことがサスペンスミステリーってありがちじゃないですか。
それがないのがいいですね。
生○とか指○断とかの映像が、予告もなくあっさりと出てくるので
そういうのに耐性が無い人がちょっとご注意を。
どんな場所でも(刑務所の中でも)
どんな人にでも(囚人でさえ、ゼロの彼女でさえ)
自分のホスピタリティを人に惜しまず提供し、皆を虜にするグスタヴH。
どこか抜けた感じがあるが、グスタヴHに必死についていく感が
可愛い感じのある、ゼロ・ムスタファ。
二人の凸凹コンビを観ていて飽きる事がありません。
公開当日に観に行きましたが、カップルの方をちらほら見かけました。
そこそこデートムービー向けなのかも?しれません。
ハプニング映画とも言えるし、そうでないとも。
次から次に起こる事件。
画面内は、グスタフのおかげで、平静を保とうとしている。いや、余計に騒がしくなっているのか。
美しい英語と美しいコスチュームを着こなせるそれぞれに合った所作。
本物のロケ地が盛況だったり寂れたり。
なんだ、西洋人もちゃんと知ってる。
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり。
こんな真面目そうな設定なのに、いちいちブラックな笑いで息つく間もない。
110分が短く感じる。
俳優陣にも大満足。
もう一回見ようかな。
独特な世界観
予想外の怪作
レイフ・ファインズの印象がどうしても『シンドラーのリスト』で恐々観てしまいますが、本作品では良く話しまくり、やはりある意味怖いです。
そしてブタペストホテルって言うくらいだから、異国情緒を誘う映画かと思えば、細かく作り込んだ虚構の世界のようです。日本人も『テルマエロマエ』というデタラメローマ時代の映画を作っちゃいましたが、ローマがノー天気なのに対して、ブタペストは少し不気味なので、ちょっとキューブリックの『シャイニング』みたいです。ただ、コメディーの要素もかなりブラックながらちりばめられていて、複雑なというか多彩な映画でした。
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