「こんな男に逢ってみたい」ジゴロ・イン・ニューヨーク 星のナターシャnovaさんの映画レビュー(感想・評価)
こんな男に逢ってみたい
ウッディ・アレンが出てるけど、あくまでも役者としてであり
ウッディ・アレン毒は溢れていないので、
それが好きな人にはもしかしたら物足りないかもしれないけど
それが辛すぎる私にとってはとても素敵な映画でした。
ジゴロと言うと女を喰いものにしている様な印象があるけれど
実際のジゴロは、この映画の様に女心を熟知してないと
なかなか勤まるもんじゃないんでしょうね。
セックスの技だけで女心が掴めるもんじゃ無いですわ。
ウッディ・アレン演じるマレーに
ジゴロに仕立て上げられるフィオラヴァンテは
最初はすっごく戸惑っていたけど、実際にフタを開けてみれば
初めての男性に戸惑う中年女性の気持を揶揄するでなく
とても暖かく自然にそう言う行為に持って行く。
そう、女性に対してとても誠実なのだ。
お金の関係とは言え、お金を出しても何かを求める女心を
見下したりぜず、丁寧に汲み取り、優しく寄り添うように
暖かい肌と肌のふれあいに誘い込む。
これは出来そうで出来ない。
こんな男となら、もう一度恋がしてみたいと思う。
私が客なら本気で惚れちゃうかも…。
ユダヤ教の事を知らないと解り辛い部分もあるんだけど
そこはちょっと脇に置いても、
バネッサ・パラディ演じる未亡人アヴィガルの熱い涙の意味が
胸に刺さってしまう中年女性は多いと思う。
男性より、女性の方がこの映画を好きになるかも…。
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